• ベストアンサー

郵政民営化、なぜ再度衆議院に戻さなかったのでしょうか?

mustapha13666の回答

回答No.6

皆さんが仰られている通り、再度の衆院での可決では過半数だけでなく「3分の2以上」の賛成票が必要となります。それで1度目の衆院可決では「5票差しかなかった」とのことですが、“ココがミソ”なのです。 小泉さん及び自民党執行部は、今回の「衆院解散→総選挙」に当たり、青票(反対票)を投じた自民党議員を「公認しない」ことに決めましたが、これは“公認されない郵政民営化反対の造反議員たち”だけでなく、郵政民営化を推進する自民党主流派にとっても“生き残れるかor野党転落か”という意味で実に大変なことです。 いま現在、自民党執行部は造反議員の選挙区に対し通称「刺客」ともいうべき新候補擁立に躍起になっていますが、その作業たるやとっても大変なことなんです。多くの政治家はそれぞれ出身の選挙区で「地盤」というものを持っています。それに対抗するためにひとりひとり新候補擁立のための人選をして、さらに(新候補たちをそれぞれの選挙区で勝たせる為に)組織を整備しなければならない。その為には「造反議員」というものが少なければ少ないほど都合が良いのです。 仮に参院で否決された後にkirariiさんが仰られた通りに衆院に戻したとしましょう。先程も言ったように前回の可決は「5票差」という、ほぼ“ぎりぎりセーフ”といっていいラインでした。逆に言うと、「反対派」(造反議員たち)は“参院否決”の結果からさらに勢いづいている状態です。もしかしたら今度は「可決」どころの騒ぎではなく、「否決」の憂き目に遭ってしまうかもしれません。もし仮にそうならずとも、“造反議員”の数がさらに増えて「1票差可決」などという状態に陥ってしまうかもしれません。 仮にそうなった場合、「刺客」とされる新候補擁立の数はさらに増えてしまうワケですし(さらに手間がかかる)、また「否決」だった場合、小泉首相そして自民党執行部としてもこれまでやってきたことの“正統性”が薄らいでしまう危険性があるのです。…そしてそれはいうまでもなく、選挙を戦い抜く上で“マイナス”にしかなりません。 それ故に“負けるかもしれないor反対派を勢いづかせるかもしれない、という「無駄な戦い」”(衆院での再採決のこと)をやるよりは早めに手を打った方が良いとう観点から小泉首相も参院否決直後に「解散」に踏み切ったのです。

kirarii
質問者

お礼

よーーく、わかりました。ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 郵政民営化で・・

    衆議院が解散する前、郵政民営化は衆議院では「可決」、参議院では「否決」になりましたよね? なぜ可決の方を解散したのですか? 今回自民党が圧勝した事で、「郵政民営化確実」と言われています。 また参議院で否決されたら同じじゃないのですか? 無知で恥ずかしい質問と思いながらも質問しました。どなたか教えていただけますか?

  • 衆議院解散について

    いよいよ解散しそうですね。ところで、衆議院で可決されて参議院で否決された場合、もう一度衆議院にかけて可決されると法案が通ると思っていたのですが、今回はそうしませんでしたね。何故なのでしょうか?衆議院に再度かけても法案が通らないと小泉さんが判断したのでしょうか?

  • 郵政民営化法案の参院否決で衆議院解散?

    郵政民営化法案が参議院で否決されると衆議院を解散するという憶測がながれています。 ところで、衆議院を解散したところで参議院の否決は変らないわけですので、これはどういう意味があるのでしょうか? 衆議院を解散して、どうなったら郵政民営化法案が成立する運びとなりますか? よろしくお願いします。

  • 郵政法案の件で衆議院で法案を通過して参議院で否決したことで・・

    小泉総理は衆議院で通過して参議院で否決されたのに衆議院を解散するのは おかしいとよく言われてますが、族議員の人たちが衆議院でも否決できたのだが、 衆議院で否決をしちゃうと解散されるからわざと衆議院では可決するように 手心をこめて説得したのではないかなぁ?と思ったりするのですが 考えすぎでしょうか? また参議院の投票で初めのうちは賛成票ばっかりで後の方になると 反対票ばっかりだったような気がするのですがあれはなぜでしょうか?

  • 衆議院の優位性

    今夜、衆議院の解散が決まりましたが、衆議院が通過してるのに、参議院で否決されても「衆議院の優位性」で、今回の「郵政民営化」は可決されるのではないおでしょうか。今回のような場合は「衆議院の優位性」はないのでしょうか。政治に詳しい方、ぜひていねいに教えてください。

  • 郵政民営化は今どうなっていますか

     郵政民営化の法案が衆議院で可決したところまでは理解しているのですが、今はどういう状態なのでしょうか。参議院の審議はまだですか。小泉総理が、可決しなかったら解散とか言ってましたが参議院には関係ないですよね。調べようとしたら情報がありすぎて分かりませんでした。教えてください。

  • 郵政民営化が通らなかったら解散した理由

    郵政民営化の法案がこの前 衆議院で認められましたが、参議院で否決されましたよね。 その後、小泉総理が解散し、 もう一度 総選挙を行いましたが・・・・ 解散できる権利は確かに総理にもありますが、 なぜ解散という方法をとったのでしょうか? また再選挙で自民党が圧勝したからといって また参議院で否決されたら繰り返しなんじゃないでしょうか?

  • 衆議院と参議院

    衆議院で可決された法案が、参議院で否決された場合、廃案になるんですか? 衆議院よりも参議院の方が強いということでしょうか?

  • 郵政関連法案はどうなるのか(衆議院の優越)

    今回参議院で郵政民営化法案が否決されましたよね。 でも衆議院では可決されています。 普通の法案の場合はもう一度衆議院で2/3の可決で成立します。あるいはこのまま会期延長で時間切れ成立等の方法で法案を通したりします。 今回のように途中で衆議院が解散した場合はそのまま廃案になってしまうのでしょうか?継続になるのでしょうか?それとも時間切れ成立になるのでしょうか?

  • 参議院の存在意義っていったい?

    今回、衆議院で可決された法案が、参議院で否決され、可決したほうの衆議院が解散になったわけですが。 参議院で否決になっても参議院は解散できない、国民の信を問えるのは衆議院だけとなると、 「参議院の存在意義っていったい何という?」 根本的な疑問をやはり抑えることができないのですが、どうなんでしょうか。 もし、今回の選挙で、民営化賛成派が6割くらいの議席をとって、再び衆議院で通った後に、再び参議院で否決になったらどうするんだろう、とか思ったりするんですが。