• ベストアンサー

平家物語の心憂かるべし

なんでこれって「心憂しべし」ではないんでしょうか? 助動詞の「べし」は活用の終止形につきますよね? どなたかご存じの方はよろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

塾で高校国語を担当しております。 お手元に文法書をお持ちでしょうか? そうしたら、助動詞活用表の「べし」の接続の部分を見てみてください。  「活用語の終止形(ラ変型活用語には連体形)」 と書かれていると思います。 実は、形容詞の活用を思い出して欲しいのですが、  く ・く ・し ・き ・けれ・  から・かり・  ・かる・  ・かれ となっていますよね? 縦書きでは左側、横書きの場合は下に位置している俗称「カリ活用」の部分は、 基本的に「助動詞に付くための活用」になります。 そして、その助動詞に付くための活用である「カリ活用」をよく見ると、  (か)ら・(か)り・((か)り)・(か)る・((か)れ)・(か)れ と「ラ変」に活用していることが分かりますよね? そこで、一番最初に見た「べし」の接続をもう1度見てみると、  「活用語の終止形(ラ変型活用語には連体形)」 の( )内にはどう書かれていますか? そうです。 ラ変型の場合には「連体形」に接続するんです。 つまり、形容詞の左側の活用は「ラ変型」であり、「助動詞に接続する為の活用」であることと、 べしの接続は「終止形」だけれどもラ変型が接続する時は「連体形」に接続しちゃうんだということなんです。 なので、「心憂しべし」ではなく「心憂かるべし」と連体形に接続するのが正解になるんです。 もし、この解説で分からなければ、補足お願いしますね。

kaburaya
質問者

お礼

あ、そうなんですか! 形容詞の活用がラ変になれるということは知りませんでした。 ありがとうございます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (2)

  • garamond
  • ベストアンサー率53% (1119/2111)
回答No.3

ラ変型の活用をするものの場合は連体形につくと習いませんでしたか? 「有るべし」「なる[助動]べし」は「有りべし」「なりべし」とはなりません。 形容詞のカリ活用というものは、形容詞に助動詞をつけるための対処策であって、「~く・あり」が縮合したものですね。 これによって、「多からしむ」「多かりき」「多かれ(命令)」など、本来の活用(く、く、し、き、けれ、○)ではできない表現が可能になりました。 「~く・あり」の「あり」はラ変ですから「多かるべし」のようになります。 したがって、「憂しべし」の形はもともとあり得ず、カリ活用のおかげで「憂かるべし」の表現が可能になったのです。

kaburaya
質問者

お礼

ラ変の時には連体形と書いてありましたが、形容詞がラ変だという発想がありませんでした。 ありがとうございmす。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.1

時代によって違うのでしょうか。 枕草子の作者に言わしめるとすれば、「すさまじきもの、平家物語の心憂かる」と切り口上で記述すると思います。 「心憂しべし」は不自然な感じがするなぁ…。 「心憂かる⇒心憂くある」と解釈すればドンピシャでしょうね。

kaburaya
質問者

お礼

ありがとうございます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 緊急!!伊勢物語(東下り)

    3日後にテストがあるので緊急です!!2つ質問があります。 伊勢物語の東下りの最初のほうの 1つ目です。 …旅の心をよめ。」と言いければ、よめる。 の「よめる」の「る」という助動詞は 受身、尊敬、可能、自発の助動詞「る」の終止形でよいでしょうか? また受身、尊敬、可能、自発のどれでしょうか? 2つ目です。 …重ね上げたらむほどして、… の「む」は推量の助動詞「む」の連体形か終止形のどちらでしょうか?

  • 形容詞のカリ活用の終止形は?(古文)

    古文の形容詞には、補助活用として「カリ活用」があるかと思います。 このカリ活用は、助動詞を接続するためにできたようですが、カリ活用には終止形(と已然形)がありません。終止形(と已然形)接続の助動詞に対しては、どうなるのでしょうか。

  • 平家物語の「おごれる人」を文法的に説明すると?

    「おごれる人も久しからず」という平家物語の文について質問です。 ここにある「おごれる」というのを、文法的に説明するとどうなるのでしょうか? 「おごる」というラ行四段活用の語尾は、「ら・り・る・る・れ・れ」だから、この場合已然形ですよね?では、おごれ「る」の「る」はなんなんでしょうか?受身、可能、自発、尊敬の助動詞の「る」かと思ったんですけど、それは未然形接続だし、未然形以外に接続する場合なら「らる」を用いますが、「らる」の活用形に「る」というものは無いし・・・。よくわかりません。どなたか教えてください。

  • 名前に「憂」という字を使う人って?

    男性・女性問わず、稀ですが名前に「憂」という字を使用されてる方がいますよね。 憂子・憂美・憂太・憂一 などなど、一見普通の名前っぽいですが、「憂」という漢字にプラスの意味ってほとんどないですよね? もしかして、「優」という字と混同して名づけてしまってるんでしょうか? 「憂」はその字のとおり、憂いだとか心配するとかいう意味ですよね。 他人の憂いがわかるように、人のことを心配できる子になるように・・・な~んて想いで使ってるんでしょうか?

  • 動詞・形容詞・形容動詞 活用

    こんにちは. 古文の動詞・形容詞・形容動詞活用の仕方でわからない問題がありました.解説よろしくお願い致します. (1)「をさなけれ」ば→形容動詞のク活用でしょうか. (2)「見つけ」て→ 動詞の終止形がわからず困りました. (3)「豊かに」→形容動詞のナリ活用 なら-なり,に-なり-なる-なれ-なれ (4)「大きに」→どうやればよいのかわかりませんでした。 どうぞ,よろしくおねがいいたします。

  • 以下の古典文章の品詞分解は正しいですか?

    「やはらぐ心は必ずつきぬべきを」(訳:必ず和らぐ思いになるほどであるから」)を品詞分解しました。 「やはらぐ」・・・ガ行四段活用動詞の連体形 「心」・・・名詞 「は」・・・係助詞 「必ず」・・・副詞 「つき」・・・カ行四段活用動詞の連用形 「ぬ」・・・完了の助動詞『ぬ』の終止形 「べき」・・・当然の助動詞『べし』の連体形 「を」・・・格助詞 これで正しいでしょうか?

  • ~しに行くの「しに」とは?

    「報告しに行く」の「しに」は動詞「する」が活用されたものでしょうか。 「し」が動詞「する」の終止形、「に」は格助詞と分けて考えるのでしょうか。

  • 文語「来(きた)り」と「来(きた)れり」について

    (1)他の質問で「来(きた)る」が「来」+助動詞「たり」とありました。ラ行5段活用となっていましたが、文語ではラ行4段すね。 質問ですが、完了・存続の助動詞「たり」の活用は、<(未然)たら、(連用)たり、(終止)たり、(連体)たる、(已然)たれ、(命令)たれ>ですが、ラ行4段活用では終止形が「る」なので、「きた」が語幹で、「来(きた)る」の終止形は「来(きた)る」ということになりますが、「る」は「来ている」という意味の現在の終止でしょうか?過去に「来た」ことを言いきるのであれば「る」ではなく「り」で、「来(きた)り」が正解ですよね。例:「夏来り」=夏が来てしまった。 (2)「来(きた)れり」という言葉もありますが、これは「来(きた)る」の已然形「来(きた)れ」に過去・完了の助動詞「り」が付いたものと思われますが、「来(きた)り」と、意味はどう違うのでしょうか?わざわざ「来(きた)れり」としなくても「来(きた)り」で用は足りないのでしょうか?  以上、よろしく御指導願います。

  • 古文の活用

    文中に出てきた助動詞の意味を答えるとき終止形ならばすぐに意味を答えることができるのですがその助動詞を活用されてしまうとまったく意味を答えることができません。どうすればすぐ意味を答えることができるのでしょうか???

  • 動詞の活用を教えてください・・・

    動詞の活用を教えてください・・・ 着る、似る、煮る、干る、見る、射る、鋳る、居る、率る、顧みる、率ゐる の活用(未然、連用、終止、連体、已然、命令)を教えてください・・・ 活用が同じものは、略していただいても結構です。 お願いしますm(_ _)m