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強力な薬品
硫酸などの強酸や、過マンガン酸カリウムなどの強い酸化剤は少しの量で非常に活発に反応するので、反応速度が非常に速いことはわかりますが、なぜ反応速度の速い薬品は少しずつ滴下するのでしょうか。 過剰反応して目的の物質を得られないからなのでしょうか。 よろしくお願いします。
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化学反応は反応があって初めて起こるもです。したがって、希釈による大きな発熱がある場合を除き、反応する相手がなければ一気に混ぜても特に危険はありません。 ただし、硫酸や過マンガン酸カリウムなどの、反応性が高い化合物の場合には、多くの化合物と激しい反応をすることが多いと言えるでしょう。 一般に、混合する相手との反応によって激しい発熱をともなうような変化が起こる場合には、薬品を少しずつ滴下した方がよいでしょう。 その理由は、反応の際の発熱によって、反応溶液の温度が上昇します。一般に高温の方が反応は速く進むために、熱い状態で薬品を追加すると、さらに速く反応が進み、発熱も激しくなります。 そのために、一気に薬品を加えると、反応温度が極端に上昇し、反応の制御ができなくなり、爆発などの危険が生じます。 反応容器を冷却しながら薬品をゆっくり滴下することによって、上述のような反応の暴走による危険を回避することができます。
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- ss79
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一般に化学反応速度は温度10度の上昇で2倍に加速するといわれます。 従って反応速度が遅い場合加熱して速度を速めるわけです。 強い薬品は反応も激しいので反応熱や希釈熱が大きいものが多いのです。 従って少量づつ加えてこれらの発熱を抑える必要があります。 これらの発熱量が予測出来ない場合も少量づつ加えることで危険が予防出来るのです。
- h2o2
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濃度によりますが薬品を一度に入れると反応熱により水分が煮沸して水蒸気爆発を起こすので危険だからです。 補足! 還元作用でも同じです。30,000ppm以上のクロム酸(六価クロム)をヒドラジンにて一度に還元すると水蒸気爆発により人が3m/S以上の速度で飛びます。
超単純に言いますと「強い」→「反応が熱力学的に有利」=「発熱量が大きい」=一度に沢山入れると部分的に発熱が大きい→沸騰、熱分解、副反応などが起きやすい。 (本当は「反応が早い」とは限らない)