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アメリカ牛輸入制限の理由。
世間知らずで申し訳ないのですが、アメリカ産の牛肉の輸入制限の理由、また、解決策なども併せて教えていただきたくて、質問させていただきます。
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狂牛病が発症した牛を食べると人がvCJDと呼ばれる CJD(クロイツフェルトヤコブ症)に似た痴呆症状を 発症することがわかったため、 狂牛病の牛を水際で阻止する必要があります。 ところが生きている段階では狂牛病であるか否かが 検査されていないため、全部の牛を輸入禁止としました。 現在、狂牛病は牛を原料とした動物性たんぱく質を 飼料として育成された牛に感染すると考えられているため、 アメリカ等の酪農家では一部に発症牛が発見されると 全体が危険だとみなされるわけです。 これに対し、オーストラリアは基本的に 動物性の飼料を使用していないため狂牛病に関しては 安全であると考えられています。 日本では多数の狂牛病発症例があるため、 全頭検査により陰性となったものが販売されています。 ですが、アメリカは日本の牛を輸入していません。 これに対し、アメリカでは2頭目の症例が確認され、 日本は輸入再開に難色を示していますが、 アメリカは全頭検査は行っていません。 なんだか不公平な感じがしないではないです。 ところで、インドはアメリカに比べて、 非感染性と考えられているタイプのCJDの発症率が 200分の1以下だそうです。 ヒンズー教徒が牛を食べない為ではないかと 考えている人もいるらしいです。 つまり、狂牛病由来のvCJDだけでなく、 通常のCJDが牛由来かもしれず、 かつ、アメリカ牛がその危険性を含む可能性が ないとはいえないわけです。 とりあえず、アメリカにおいて「動物性飼料」を 禁止するべきだと思います。 牛⇒牛や豚⇒豚は禁止したらしいですが、 牛⇒豚とか豚⇒牛だって危険性がないとは思えません。
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- info4foods
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アメリカだけでなく、カナダ産牛肉も輸入制限されています。さて、制限の理由には2つあります。 (1)日本の家畜に病気を持ち込ませないため。つまり、家畜の健康保護です。 (2)狂牛病の原因といわれる異常プリオンに汚染された牛肉を輸入しないため。つまり、人の健康保護です。 まず、解決策を見つけるまえに大まかな考え方を決めなければいけません。それには2つのものがあります。 (a)家畜の病気発生時の貿易の仕方をアドバイスしているOIEという国際組織の指針を踏襲する。 (b)あくまでも2国間(当事国間)で話しあって決める。 北米国家は、(a)の方法を主張し、日本は(b)を主張してきました。けっきょく現在は、日本が望んできた(b)の方法になっています。 「分からないことが多いBSE」ということが、日本が全頭検査を要求する遠因になったりまた、狂牛病には国際的に統一された定義すらないという原因になったりしています。それがBSEにかんしては、(a)の方法が受け入れられずらい原因です。 さてところで、どうしてBSEには分からないことがまだまだ多いのか、という理由を説明しておきます。これも2つです。 1.感染しずらい病気だから。(動物実験などが繰り返されていますが、その際には遺伝子操作して、BSEに感染しやすくなったネズミなどを使わなければいけないほどのようです。) 2.原因といわれている牛の異常プリオンは、人為的に増やすことが出来ないから。(簡単に増やすことができれば、検査感度を上げることができるかもしれません。) この2.の理由から、感染してから時間がそれほど経っていない牛はどんな検査でもほとんど全く発見することが出来ません。日本の全頭検査の結果から、感染から20ヶ月の間は検査が効かないだろうと推測されます。 それを応用すると、20ヶ月以下の牛については特定危険部位を除去するという方法が対策だということになります。特定危険部位とは、異常プリオンが溜まっている場所です。これが北米国家とつめている貿易再開の解決策です。 なお、わからないことが多いBSEですが、治療方法に光を与える色々な研究結果が報告されています。異常プリオンが体内に進入する方法、体のなかで移動する方法、神経細胞にくっつく方法などです。
- 04taka
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こんばんは。狂牛病問題に端を発した輸入制限問題は、論点は1つです。 つまり、日本の消費者は、高くてもいいから、完全に安全な物を食べたい、と思っている事。 アメリカは、十分な検査を行っているので、日本の様に手間隙と莫大な予算をかけて全頭検査をするのは馬鹿げているという主張。 日本政府の立場としては、日本の検査体制に準じてくれれば、出来る限り早く輸入は再開したいが、アメリカはアメリカなので、検査方法を変える事はしません。 ただ、今の情勢だと、外圧で輸入解禁してしまうのでしょうか?まあ、アメリカ産牛肉を食べなければいいのですが、分からない所に使われたり、ファーストフードでいちいち確認しないといけないってのがめんどくさいでしょうね。 国民健康保険を打ち切って、弱者は病院も行けなくなったアメリカと、財政が苦しくても何とか健康保険だけは持ちこたえようとする日本の、国民に対しての安全についての考え方の差だと思います。
- ipa222
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国会を見てみればよくわかります。 米国産牛肉輸入を反対しているのは、日本の農水系の族議員です。 今は空前の国産牛肉の売れ行きですから少しでも遅らせたいのでしょう。 日本でも定期的に狂牛病の牛が発見されます。 日本の牛が安全と言うわけでは無いのです。 解決策は、今日本の牛肉の全頭検査をやめて、世界の標準的な検査態勢に変えようとしています。 それに準じた米国の牛肉は輸入再開になるでしょう。 そもそも全頭検査は、庶民の牛肉への不信感を払拭することが目的でした。