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法律の体系や全体像を教えて下さい。

noname#11501の回答

noname#11501
noname#11501
回答No.3

日本国憲法の母法はアメリカ憲法 近代憲法は 「個人の尊厳原理」(個々人の幸福がなにより重要ということ)を最高の価値とする法で、国家権力が守らなければならないことを定めたもの。 個人の尊厳原理を 具体化するため以下の原則が定められています。 基本的人権尊重主義( 自由主義 福祉主義 平等主義)   表現の自由や参政権・平等権・信教の自由   ・教育を受ける権利等の人権が保障されている。 平和主義   戦争放棄等。 権力分立制   3権分立。   立法権・行政権・司法権 権限の帰属も学ぶ。 民主主義 (国民主権主義)   選挙制度等 法の支配(支配者個人の恣意によるのでなく、法の定めに従って統治する) 裁判所の独立 違憲審査権等 民法の母法はフランス民法 個人主義を基調とする。 条文自体はバンデクテン体系という順で並んでいるがこれはわかりにくいので、 意思表示に基づく法律関係(契約等)と  意思表示に基づかない法律関係(時効・不法行為損害賠償・相続等)に分けて考えるとよい。 基本は財産に関する規定が多いが、婚姻・養子等の身分に関する規定も少しある。 個人主義の下では、個人の意思が重視されるので、意思表示に基づいて法律関係が発生する(契約等)のが原則だが、例外的に意思表示がなくても法律関係が生じる制度がいくつか定められている。 債権と物権という見方もあり、債権は人に対して請求することのできる権利。(金銭支払請求権等) 物権は物を支配する権利(所有権・抵当権等) 契約は債権の発生原因となる。売買契約をしたら、金銭支払請求権と物の引渡し請求権が生じる。同時に物権変動(所有権移転等)が生じることもある。 主体としての人には自然人(人間)と法人 があります。 刑法の母法はドイツ刑法   まず、犯罪は人間の自由意思に基づいて行われるのか、 生まれ(遺伝子と育った環境)によって必然的に犯罪的人間になるのか が議論され、古典派(自由意思肯定) と 近代派(自由意思否定) があるが、現行刑法は、古典派の立場と解するのが通説。 そのうえで、総論と各論に分かれ、 総論では 犯罪成立には、構成要件該当性(条文にあてはまる)・違法性(正当防衛等が成立しない)・責任(刑事責任能力がある)が必要。 構成要件該当性の検討では、 故意犯と過失犯があり、故意犯には実行行為と故意が必要。 ピストルを撃つという犯罪的結果発生の現実的危険性ある行為を「実行行為」といい、実行行為をする者が正犯 とされ、 単にそそのかした者や協力したにすぎない者は共犯。 あるいは、人が死ぬという結果が発生すれば既遂罪 そうでなければ未遂罪。 過失犯では注意義務違反が必要。 といったこと 各論では、殺人罪 窃盗罪 等の刑法の犯罪類型ごとに細かいことを学びます。 LEC や 伊藤塾 という受験予備校から簡単な入門書が出ていればいいのですが、貴兄の要望に沿ったものがあるかどうかはよくわかりません。

sora4649
質問者

お礼

ありがとうございます。すごいです。ちょっとした講義を受けた感じです。ここまで説明して頂けるなんて思ってもみなかったです。 只、疑問点がいくつかあります。 1.憲法:基本的人権の尊重で「自由主義」とやはり矛盾・衝突するのは「民主主義」が多いのでしょうか? 2.民法:主体のメインが「法人」に変わると「商法」に変わるのでしょうか?民事訴訟法との違いは?民事訴訟法はフランス法?手続き法は日本独自なのか? 3.刑法:訴訟法に変わった場合、刑事訴訟法との違いは?刑事訴訟法はドイツ法?手続法は日本独自なのか? 以上の点を踏まえながらこれから探求してみたいです。 もしよろしかったら御意見などお聞かせ願いないでしょうか?よろしくお願い致します。

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