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ドイツ語の冠詞と名詞の各変化の順序
日本ではドイツ語の冠詞の各変化の順序は m. f. n. 1格 der die das 2格 des der des 3格 dem der dem 4格 den die das で教えられていると思います。 しかし、アメリカの教科書を見てみると 1 4 3 2 の順序になっています。そして、こっちの方がdie, die, der, derのように覚えやすいですし、名詞につく所有格の-sや与格の-nなど複雑なものが下の方に集まっていて理路整然とした印象があります。なぜ、日本の教科書はあの複雑な順序を採用しているのでしょうか? また、本場ドイツではどうなのでしょうか? 私自身、もう日本式で覚えてしまっているのですが、アメリカ式に変えようか迷っています。
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みなさんのコメントと重なる部分もありますが,私からも少々。 欧米のテキストでも,教える時は1→4→3→2の順序を取りつつ,格変化を表にしてあらわす時は1→2→3→4となっているものもかなり見かけます。 ただ,数字ではなく名称で,Nom. Gen. Dat. Akk.(または英語でAcc.)と書かれていることが多いようです。 思うに,この順序(1→2→3→4)はラテン語の文法体系に準じているのではないでしょうか。 ラテン語の文法書では(欧米のも日本のも)昔から伝統的に,nominative(主格)→genitive(属格,所有格)→dative(与格)→accusative(対格)→ablative(奪格)→vocative(呼格)の順で書かれています(どのようにしてこの順序が決まったのかは分かりませんが)。 ここからドイツ語にない最後の2つを除くと,nom. gen. dat. accとなりますね。 で,日本のテキストの問題点(ちょっとオーバーかな)はというと, (1)これらの格に数字をふってしまったこと(日本で振ったのかどうか確証はありませんが,少なくとも初学者用のテキストで格を番号で呼んでいる例は,外国では見たことがないです) まあ文法用語は便宜的なものですから,対格でも4格でも構わないといえば構わないのですが,shigechiyoさんのおっしゃる通り,1格の次に4格が出てくると,保留にされた2・3はどうなってるのかな?と気になってしまいます。 そこで, (2)その気持ち悪さの解消のために(かどうか分かりませんが)1→2→3→4の順で,それもまとめて格変化表として最初にいきなり丸暗記させられるテキストが多い。 欧米のテキストや,日本でも一部のテキストでは, i. 名詞には性があり,冠詞はそれに合わせて格変化します。といっておいて,とりあえず1格だけ教える。 ii. 次に4格を教え,格変化表が2行になる。 iii. さらに3格を教え,格変化表が3行になる。表の順序は1→3→4。 iv. 最後に2格を教え,完成した格変化表を改めて確認する。1→2→3→4。 (便宜的に数字で書きましたが,このメソッドのテキストはたいていNom. とかAkk.式で書いています。また表の丸暗記ではなく,新しい格変化形が登場するたびに,必ず例文がいくつも出てきます) といった進め方のものがみられます。shigechiyoさんのお使いのテキストもそんな感じではないでしょうか? 何と申しましょうか,このへんが考え方の違いなのでしょうね。欧米で主流の方式では,格変化表はあくまでも語学をマスターする補助手段と捉えているのに対して,日本の主流の方式は,最初から1~4格がそろった変化表がデンと現れる。 後者の考えに立つと,1格と4格しかない中途半端な表は無駄だ!と思ってしまうのかもしれません。 でもmideさんのおっしゃるとおり,実際に読んだり話したりしている時に「えーと,中性名詞の単数だからdas, des, dem, das…」なんてつぶやいていては文字どおりお話にならないわけで,最終的には活用表が意識の水面下に沈んでしまって出てこなくなり,それに代わって「ドイツ語の語感」とでもいうべきものが出てくるわけです つまり,活用表がこうだから…ではなく,ここではdesと言わないと不自然だ,気持ち悪い!みたいな,内からわき上がる感覚とでもいいましょうか。 活用表を覚えるのは,その段階に至るまでの過渡期の,いわば一時的なものといえましょうから,どちらの順序であってもかまわないと思います。むしろ,たくさんの例文に接して,自然な感じで活用形が出てくるように練習を積むことが大事だろうと思います。 ですので,すでに覚えてしまっておられるということでしたら,あえて順序を変えて覚えなおす必要はないと思います。
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- puni2
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補足です。 今日,ドイツ語の学習書・文法書などを何冊か見る機会がありました。 アメリカで出ている教科書に載っている活用表を見ると,1→2→3→4もありますが,多いのは1→4→3→2で,また中には1→4→2→3と並んでいるものもありました。 ドイツで出ているテキストは,表として並べる時は1→2→3→4が多いようです。 ただいずれも,格の名称は番号ではなくNom. や Acc.などと名前でかかれていました。 1→2→3→4となっているものでも,実際にstep by stepで学ぶ時には,1→4→3→2などの順序で学ぶのが普通で,日本の大学で用いられているテキストの多くのように,いきなり最初から「1→2→3→4」と並んだ表が出てくるのは見当たりませんでした(あってもかなり少数派でしょう)。 自分が見たのはわずかな範囲ですので,あまり断定的なことは言えないのですが,ご参考までに。
お礼
>1→4→2→3と並んでいるものもありました そうです、どっかにその並びのがあったなー、と探していたら、Oxfordから出版されているドイツ語電子辞書(SuperLex)のGrammatical Informationにその順で並んでいるのを見つけました。数字はやはりありません。結論として、誰か数字をふってしまったようだけれど、別に根拠がある訳でもないので数字を気にし過ぎる必要はない、ということでしょうね、きっと。とても参考になりました。 ご回答ありがとうございました。
- mide
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確かに、頻度からいっても1→4→3→2の順が合理的ですね。 しかし、すでに一度覚えていらっしゃるということなら、また暗記しなおしたり するよりは、実際に使う状況で変化した形が自然に出てくるように練習される方が いいと思います。実際の会話では、どの順であるにしても変化形の表を思い出して 当てはめている時間などないのですから…。
お礼
回答遅くなってしまいました、すみません。 今はまだ「であですでむでん、で『…の』だから…desだ」なんてやっている段階です。何も思いつかないよりはましかな、と思って暗唱してます。自然に出てくるようになるのはもっともっと後ですね、きっと。でも練習しなければ…。ご回答ありがとうございました。
- shigechiyo
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ドイツ本国でどうなっているかはちょっとわからないのですが、参考になればと思って出てきました。 こないだまで趣味でドイツ語会話のレッスンをとっていました。 そこで使用していたテキストでは1→4→3→2の順で出てきました。先生はドイツ人、場所は日本の普通の語学学校です。 これはどうも習う文章の難易度によるものではないかと思います。 1格は主語に使われますので何をおいてもまず出てきます。 その次は"Ich nehme das Buch.""Ich habe eine Tasche." のような4格を伴う文章、 その次に"Das Buch ist auf dem Tisch."のような3格を伴う前置詞を使った文章、 そして最後に一番難しい(?)2格の文章を習いました。 またドイツ語では1格2格3格4格をそれぞれ Nominativ, Genitiv, Dativ, Akkusativ でしたっけ、 格の名前に数字がついていないので順序が違っても違和感がないですよね。確か日本語でも主格、所有格・・とかいう名前があったような・・。どうして数字になってしまったのでしょう。 数字使っちゃったらその順序に習わないときもちわるいですよねぇ。 と、答えになってなくて申し訳ないですが、ドイツ人の先生の教え方の1例として参考にしていただければと思います。
お礼
回答遅くなってしまいました、すみません。 それと各変化 → 格変化でした、送信前にちゃんと確認したのですが肝心なところを見逃していたようです。 やはり、ドイツ人の先生も1→4→3→2の順で教えてましたか。それとそうですよね、人間、数字があると数字の通りに覚えたくなりますよね? 特に私は物事の順序にはうるさい方なんで気になります(笑)。ご回答ありがとうございました。
お礼
回答遅くなってしまいました、すみません。欧米のテキストでも格変化を表にしてあらわす時は1→2→3→4となっているものもある、とお書きになってますが、昨日ドイツ語で書かれたドイツ語の文法の本の一部コピーを入手したのですが、そこに載っている表はなんと1→2→3→4でした(おっしゃるとおり、数字はありませんでした)。ラテン語の例まで出てくると説得力ありますね。それと(関係ないですが、)ablative(奪格)とvocative(呼格)いうのは、初めて耳に(目に?)しました。面白そうですね。少し調べてみようと思います。 ご回答ありがとうございました。