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延命という言葉について
延命とは、いつごろから使用されるようになったのでしょうか? 医学の教科書に、いつから「延命措置」や「延命処置」の項目がでてきたのか? 誰が使用し始めたのか? 延命処置、延命措置の定義など、色々なあるようなのですが、その色々の分かれ目の処置は何なのか?? わかる部分で良いので、ぜひ教えてください。
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こんばんわ。はじめまして。 歴史的な部分は良く分かりませんが…教科書的定義ではなく実務的な感覚で申し上げますと、その症例が生きていくための処置は全て延命処置だと思います。 心マ・除細動・気道確保・人工呼吸・薬剤使用・酸素・レスピレータの装着等は勿論ですが、栄養管理も大きなウエイトを占めます。(TPN・IVHばかりではなく、N-Gチューブ挿管や胃ろう処置も含まれます。それをおこなわなければ患者さんは餓死・脱水死します。) 継続的に服薬しなければならない という場合の投薬も延命処置のように思います。 先述の繰返しになりますが、極論から言えば「生きていくのに必要な行為」は全部「延命」です。「人は生まれた時から死に始める」からです。その中で医療的延命というのは、一般健常者がおこなう必要の無いモノを言うのではないでしょうか??例えば風邪をひいてゴハンが喉を通らない家族に対しお粥を作ってあげる行為も、私は医療的延命処置のように思います。 ちなみに「医療」とは本来、患者さんご自身の側に存在するものです。家族がその患者さんを大切に想って取る行動は医療です。 医師は患者さんから委任されて、ご本人の代わりとして、専門家としての知識や技術を活用して差し上げる立場でしかありません。(救急の際の、専断的医療行為も、患者さんから「推定的同意」を得る事で許されるのです。単純に、医師が必要と判断したからおこなってよいという訳ではありません。) 医師以外は医療行為をおこなえない と勘違いしている方が多いですが、医師法第17条は医師以外が「医業」を行なってはならないと規定しているに過ぎません。余談でした。 以上、単なる私見ですが…一応ご参考まで
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- inoge
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「延命」という言葉は一つでも歴史的には多義的に用いられています。検索すれば分かることですが古くから(地名など)もしくは機械工学など医学以外では「延命」は肯定的な意味合いで使われています。 おそらく質問者のいう延命は「医学的に無益な」というニュアンスが入っているからこその問題意識だと思います。有意義な延命は(不整脈による心停止の超急性期など)はあまり倫理的な問題になっていません。 こちらの「延命」の対立概念が「尊厳死」であるとすると、尊厳死協会の発足時期である1971年又はその直前がその萌芽期といえるでしょう。 延命の技術としては気管内挿管・人工呼吸・心臓マッサージ・強心剤・中心静脈栄養等がありますが、この中で決定的に重要なのが人工呼吸です。人工呼吸器の普及、これも70年代前半ですが、「延命」の概念の普及とセットといえるでしょう。 技術的な問題は別にして、医学的に無益であるとはどういう意味であるか、この問題については日本の法律は未だ適切な対応は出来ていません。 参考URLおよび尊厳死協会HPを参照してください。
お礼
inogeさんのお察しの通り、「無益な延命」に関連して調べています。そこでまずは、「延命」って、「命を延ばす」なんて、昔はそういう意識すらなかったと思うので、それが可能だと感じたのは、何からなのか・・などから調べて行こうと思ったのです。 質問してよかったです。参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
お礼
そうですね。「生きていくための処置はすべて」というのには、納得がいきます。薬局で販売している薬を買って飲むことも、栄養ドリンクを飲むのも、もしかして延命・・・。その延命が「無駄」と感じる時があるのはなぜなのか・・。自ら拒否するというのは・・・。 現在ターミナルケアや、末期医療などで使われている、「延命処置」「延命措置」の意識と違う貴重なご意見、ありがとうございました。新たな視点で、検索を続けていこうと思います。