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社会学は法学・経済学より馬鹿にされるのか

私は社会学という学問の魅力を感じている者ですが、ある掲示板で 「社会学は馬鹿が専攻する学問」 「社会学部に行こうとするやつの頭のほどが分からない」 「社会学なんて何の役にも立たない」 と書いてありました。私はこういう発言そのものが低俗で、学術性がないなぁと苦笑いしながら読んでいたのですが、法学とかと比べると、同じ社会科学でも、「社会学」って地位が低いとか、くだらない学問とかっていうふうに映りますか?

noname#11301
noname#11301

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.5

私見ですが失礼いたします。 私は、社会学は大いに有用な学問であると考えます。 社会学が日本でマイナーな学問であることは、事実で、馬鹿にする方々がいるのも事実だと思います。 大学の社会学部であっても、カリキュラムの実態は「社会学」を学ぶというより「社会科学」を学ぶといった方がいいでしょう。 日本で社会学軽視がある理由と考えられるのは、二点あると思います。 一つは、そもそも日本に「社会」という概念がなかったこと、実体としても欧米のような、革命による「近代社会」が形成されなかったということです。社会学は、革命後の混乱から生まれた経緯がありますから、そういった意味で、「社会」学は、日本ではいまいちピンとこないものなのかもしれません。 もう一つは、社会学自体が明確な対象をを持たないことで、社会学に触れたことのない人が実態を掴みにくいことがあるのではないでしょうか。 実態がつかめない=よくわからない=意味がない・役に立たない、といった考えが生まれるのかもしれません。 たとえば、一般に政治学は政治、経済学は経済と、その学問の実際の内容とはかけ離れてるとしても、「なんとなく」イメージすることができますよね?社会学の対象は「社会」であるということもできますが、社会は、政治、経済、文化、スポーツ、音楽、芸術、サブカル…と、多彩な対象を抱え込んでしまいます。 社会学は、そういった「対象の学」ではなく「方法の学」といえるのではないでしょうか。 つまり、社会学的な物事の見方(概念)を駆使して、社会現象を分析する学問ということです。「社会学的な」概念は何かというのは、社会学者の間でも、かなり揺れるものだと思いますし、正直言語化できません(苦笑) この点は社会学が若い学問であり、その方法論を成熟させていないということがいえるのかもしれません。 社会学は「自明性」を疑い、見えない問題や隠蔽されている問題を、明らかにするのに大変よく機能すると思います。一部から見れば、それは「当たり前」のことを、難しくこねくり回しているだけに見えるかもしれませんが、その「当たり前」を疑うという視点は学問全体を通して大事なことだと思います。 社会学は確かに、多くの誤解や誤用されることも多いと思いますが、必要な学問ですし、魅力的な学問だと思います。

その他の回答 (4)

  • uoza
  • ベストアンサー率39% (326/827)
回答No.4

「とても経済的自立(就職、公務員試験、司法試験などを考えて)にあたって、いちばん不利で社会に軽視される扱いを受けるのではないかという危惧があるのです。 」 えらく不安がっているようですが、そんな深刻なものじゃありません。公務員試験、司法試験といったものは試験科目が得意であればいいわけで、何学部卒なんて関係ありません。だから、あまり悩まないで平然としていていいですよ。昔言われました埼玉県人が東京人に比べてダサいとかそんな類で、仕事の場ではそんなことに左右されていられないことは確かです。学歴評価をしている会社はもうかなり少ないでしょう。詰まるところ、自分が実力をつければいいだけのことです。 卒業学部で不利というのはなかったですね。僕の場合、Uターンでしたが、これはかなり不利と痛感してます。特に大学時代というわけでもないが、一定の期間培った仲間との付き合いがぽっかりと穴があくことはかなり不利です。 追加。社会学をしている方が、専攻に不安をもつことほど、「社会学なんて何の役にも立たない」と確信させるものはありません。言っている人は実際確信がないはずですが、本当にそうなのかなとjustice725さんが思っていることから、やっぱりそうなんだなとなるわけです。

  • uoza
  • ベストアンサー率39% (326/827)
回答No.3

ご苦労お察し申上げます。 僕は文学部卒です。現今の小説はファンタジーであり、研究する対象になりえず、要するに「文学」にならないんですね。だから、社会学よりも悲惨です(笑)。 さて、社会学が軽視されるのは、日本の知的空間がアメリカやヨーロッパ等"先進国"をまだ模範としているからであり、社会学教授の多くは翻訳業者でしかないと考えられている点ではないでしょうか。その点では経済学者も変わりません。 本来なら、日本社会を精密に分析することにより、あらゆる分野に対してその成果をもたらすことを要請される学問です。政治家のシンクタンクには絶対に必要ですが、貢献できていないのが現実です(たぶん?)。努力して頑張るしかない。

noname#11301
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 文学部卒の方にこういうのは失礼かもしれませんが、私の不安は、社会学を学んだ人間が、文学部社会学科に居るということで「文学を学んだもの」扱い、つまり文学部卒扱いされるのが不安なのです。社会学部卒ならば、まだいいのですが、私にとって「文学部」という響きは、とても経済的自立(就職、公務員試験、司法試験などを考えて)にあたって、いちばん不利で社会に軽視される扱いを受けるのではないかという危惧があるのです。 文学部を出られて、社会科学系(法、経済、政治、社会、商etc)の卒業の人間と比べて不利に感じる場面などはありましたか?

  • zakikko
  • ベストアンサー率40% (173/423)
回答No.2

早速のご回答とお褒めの言葉ありがとうございます。 >世間では、質問にも書いたように社会学は馬鹿が専攻する学問だ、というような言い方をよく耳にします。これってなぜなのでしょう・・?すごい疑問です。 これですが、社会を動かしているのは、政治・経済・法学だというおごった考えが多いからではないでしょうか? 日本には戸籍制度がありますよね?世界でも珍しい制度です(日本以外は台湾と韓国だけです)。戸籍制度に関しては良い悪いの議論がありますが、それはおいておいて。 それって何故なんでしょう?法律で定められたから? そうじゃないですよね。日本がこれまで積み重ねてきた歴史や文化があるからです。じゃぁ戸籍制度がどのような背景で生まれたのか。そしてこの制度が現代でも必要なのか?そういったことを検証するのに社会系学問はかかせません。 また、日本語は物事を表現する言語が沢山存在します。たとえば「ほんのり甘い」「まったり」なんて日本特有の言葉です。外国語にするのが困難な言葉の一つです。虹は日本では7色ですが、ある国に行くと4色です。日本が劣っている勝っているということではなく、日本では微妙な具合を表現するためにたくさんの言葉を用いてきました。それはそういったことを表現する必要性が生活していく上であったからですよね。 ちょっと長くなってしまいましたが、極論をあげればこんなかんじです。justice725様ももし社会系学問に興味をもたれているということであれば、自信を持って進んでいただきたいなーと思います。

noname#11301
質問者

お礼

よく社会学部生とか社会学科生のことを「バカ社」と呼ぶ人がいると思います。一橋大でも、社会学部のことをバカ社と呼んでいて、公式ホームページにすらバカ社ということばが使われていました。どうなんでしょうねえ・・・。

  • zakikko
  • ベストアンサー率40% (173/423)
回答No.1

大学で国際関係学部にいました。 うちの学部は、3年次に政治・経済・法学系か社会系のどちらかのコースを選択するようになっています。 どちらであれ、学問に地位が高い・低いなんてないと思いましたよ。どちらも立派な学問です。 私は政治・経済・法学系を選択しましたが、社会系のコースも選択していました。非常に興味深いものでしたよ。 人間の造った文化や文明、いろんな考え方があって、その上に政治や経済、法が存在するわけです(だからといって社会系が政治系に劣ると言うわけではありません)。いわば社会のインフラを築いている部分を勉強する立派な学問だと思います。インフラがあってこその政治や経済や法学です。 社会系の学問があることによって、人間がよりよい生活を築くための礎になっている部分があると思います。 私が受講した国際行動論や比較文化論などは、自分が専攻した学問(国際政治系でしたが)に考える幅を与えてくれたと思います。 なかなか具体的に説明できず、抽象的になってしまいましたが、どんな学問にも地位が高い・低いなんてナンセンスな話です。

noname#11301
質問者

お礼

おっしゃる通りだと思います。でも、それはzakikkoさんのような学究的な方だからこそ、社会学のよさがお分かりなのかなという気もします。 世間では、質問にも書いたように社会学は馬鹿が専攻する学問だ、というような言い方をよく耳にします。これってなぜなのでしょう・・?すごい疑問です。

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