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歴史的仮名遣いは、なぜ無くなった?

国策としてある時期から、切り替わったのだとは思ひますが、なぜそうする必要があったのでせう?現在でも「おばあさんは、川へ・・・」のやうに、「は」を「わ」、「へ」を「え」と変換発音しますが、歴史的仮名遣いが、一部残ったんでせうか? 上記の逆もありますよね。「思はず笑った」は現在は「思わず笑った」とと表記しそのままの発音しますから。 また、「ゐ」「ゑ」はひらがな的表音文字といった役割以外に、表意文字的役割でもあったんでしょうか? (「雲」「蜘蛛」は音は同じでも文字化すると意味が解る 聞き言葉としては「い」も「ゐ」も同じ音、ですが「い」「ゐ」を文字化すると何か意味が発生するかの意)

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回答No.3

現行の現代仮名遣いは昭和61年に制定されていますが(参考URL)、その原型は昭和21年にさかのぼります。 > 国語を書きあらわす上に、従来のかなづかいは、はなはだ複雑であつて、使用上の困難が大きい。これを現代語音にもとづいて整理することは、教育上の負担を軽くするばかりでなく、国民の生活能力をあげ、文化水準を高める上に、資するところが大きい。それ故に、政府は、今回国語審議会の決定した現代かなづかいを採択して、本日内閣告示第三十三号をもつて、これを告示した。今後各官庁においては、このかなづかいを使用するとともに、広く各方面にこの使用を勧めて、現代かなづかい制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。 以上のようにその目的が述べられています。また、その性格は、 >一、このかなづかいは、大体、現代語音にもとづいて、現代語をかなで書き表す場合の準則を示したものである。 一、このかなづかいは、主として現代文のうち口語体のものに適用する。 一、原文のかなづかいによる必要のあるもの、またはこれを変更しがたいものは除く。 このように限定的な範囲に適用するおおまかなものであったようです。 「を」については、その細則において、 >第一 [ゐ]、[ゑ]、[を]は[い]、[え]、[お]と書く。ただし助詞の[を]を除く。 「は」については、 >第四 [ワ]に発音される[は]は、[わ]と書く。たゞし助詞の[は]は、[は]と書くことを本則とする。 と、例外として処理されています。 「ゐ・ゑ」は、それが過去にワ行の発音であったことを示すにすぎません。しかし、同音異義語の意味の判別には役に立っていたかもしれません。「いぬ。」なら「去ぬ」(=去っていく)、「ゐぬ」なら「居ぬ」(=居ない)のような場合です。

参考URL:
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003927&clc=1000000068
de-niro
質問者

お礼

>現行の現代仮名遣いは昭和61年に制定されていますが 意外と最近なんで驚きました。 この流れでいくと、ら抜き言葉「食べられる→食べれる」が標準になっていくんでしょうね。 ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • hatikou2
  • ベストアンサー率31% (19/60)
回答No.2

 一つの発音に複数の表記が存在する煩雑さを解消するという目的があったようです。(参照サイトを見てください)  「おばあさんは、川へ」の「は」「へ」は助詞です。助詞は「を」もそうですが、そのままの表記になったようです。付属語であることを文節の中で分かりやすくするためでしょうか?  「ゐ」「ゑ」は昔は発音が「い」「え」と異なったようです。古語も明らかに使い分けがされていて、「居る」は「ゐる」と表記しても「いる」とは表記しなかったようです。それが次第に同じ発音になってきて、それから表記も同じになっていくのではないでしょうか。言葉の変化は文字言語より音声言語の方が容易ですから。

参考URL:
http://www.asahi-net.or.jp/~lf4a-okjm/genkan21.htm
de-niro
質問者

お礼

近代合理主義の流れってことですね。 >「ゐ」「ゑ」は昔は発音が「い」「え」と異なったようです。 現在ではどんな発音だったか調べようも無いですが(音声を録音保存してあれば別ですが)「ゐ」「ゑ」は文字のみ、後世まで残り発音は完全に消え去るってのは少し寂しい気がします。 ご回答ありがとうございました。

  • Tsan
  • ベストアンサー率20% (184/909)
回答No.1

公的文書の切り替えはわかりませんが、明治期の二葉亭四迷による言文一致運動が始まりではないでしょうか。

de-niro
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。

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