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CPR 最初2回息吹込が生命予後にあまり影響を与えない?

1次救命処置において、 >気道確保>無呼吸確認>2回人工呼吸>循環サイン確認>> という流れのなかでおこなわれている最初の人工呼吸が、生命予後には殆ど影響を与えない。むしろ早期の心マ開始のほうが生命予後を好転させる可能性が高い という感じの文章を、以前どこかの本で読んだ覚えがあるのですが…これって、AHA国際ガイドライン2000か何かでしょうか? 文献など出典をご教示賜りたいと存じます。関連HPでも結構です。宜しくお願い致します。

  • KAAZ
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質問者が選んだベストアンサー

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  • gogosmart
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回答No.2

補足です。 従来は心臓マッサージと人工呼吸の比は5:1でしたが、ガイドライン2000からは15:2に変更されました。 5:1でCPRを施行した方が心臓マッサージの回数が多くなるからで、その方が心臓の冠動脈の潅流圧が上昇して蘇生率が高くなるというエビデンスに基づいています。 従って蘇生において、人工呼吸と心臓マッサージではどちらに重きをおくかということになれば、心臓マッサージの方が重用視されるとは思います。 以下AHA BLSプロバイダーマニュアルp.80から抜粋します。 「成人の心停止の場合、「人工呼吸をせずに」胸骨圧迫心臓マッサージのみでも、何もしないよりよい結果が最近では得られている。動物実験や成人での臨床結果によれば、蘇生術開始後数分間は、迅速にACLSを施行さえすれば、陽圧換気は必ずしも必要でないことが示されている。ベルギーの脳蘇生グループも、口対口人口呼吸の有無によって結果は変わらないと報告している。  胸骨圧迫心臓マッサージのみの有効性についてはいくつかのメカニズムが考えられる。短時間のCPRであれば、陽圧換気をしなくても喘ぎ呼吸で正常に近い換気ができ、PaCO2やPaO2を正常に保つことが可能である。胸骨圧迫心臓マッサージによる心拍出量は、正常時の25%であるから、換気血流比を保つために必要な換気量も少なくてすむ。  ヘルスケアプロバイダーがヘルスケアの設備のある場所で蘇生を行う場合は、感染防護用具もバッグマスク器具も揃っているはずであるから、胸骨圧迫心マッサージのみの蘇生は考慮すべきでない。胸骨圧迫心マッサージのみの蘇生は次のような場合に限る。 1.救助者が口対口人工呼吸をすすんで行いたくないか、行えない場合。 2.CPR中の現場に居合わせた不慣れなバイスタンダーが、すぐに蘇生を開始したい場合。」

KAAZ
質問者

お礼

#2へのお礼を書こうとしていたところ、急用でそのままになってしまっておりました。御礼が遅れ大変恐縮です。 さて、「不慣れなバイスタンダーの件」は、あくまで症例を速やかに「救命の連鎖」の流れに乗せることを目的にしている訳ですが、#1で教えて頂いた内容とこの部分を合わせて 勘違いしている方が書いた書籍またはホームページを私が目にしたのだと思います。(もしくは筆者が疑問形で書いていたものを、私が読み違えたのかも知れません。) いずれにしても、gogosmart様が的確に解り易く御回答下さいましたおかげで、疑問が解けました。 本当にどうもありがとうございました!

その他の回答 (1)

  • gogosmart
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回答No.1

 AHAガイドライン2000が今手元に無いので正確では無いのですが、私の読んだ記憶を辿っても、そのようなことは書かれていなかったと思います。  AHAのBLSヘルスケアプロバイダーマニュアル日本語版p.66には、 「EMSシステムが短時間のあいだ(約4分以内)に対応するのであれば、胸骨圧迫心臓マッサージのみのCPRでも、胸骨圧迫心臓マッサージと人工呼吸が加わったCPRと比べて生存率に差がなかったという」 と書かれています。 また、 「成人の心停止例では、胸骨圧迫心臓マッサージのみでもCPRをまったく行わないよりはきわめてよいという報告もある」 とも書かれています。 従って、 ・Vf、VTを治療するにはできるだけ早期の除細動が必要である(心臓マッサージではない)。 ということと、 ・感染防御の用意がなくて救助者が人工呼吸をしたくなければ、心臓マッサージだけでも良い(何もやらないよりはずっと良い)。 ということは言われていますが、 「「心臓マッサージを早く開始するために」人工呼吸をしなくても良い」 とは、少なくともガイドライン2000では言われていないと思います。

KAAZ
質問者

お礼

お礼申し上げますのが遅くなり大変失礼致しました。 なるほど、私が見た文章が根拠にしているのは、この辺りになるようですね。 でも2回吹込み不要説までは書かれておりませんか。。。 詳しいご説明に感謝します。

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