円高、円安についてはみなさまがわかりやすくご解説されてらっしゃるので、ここでは話を発展させて、円高だとどうなるか、円安だとどうなるかという影響について簡単にお話しましょう。
高い・安いの話なので、ある基準があるのですよね。
(#5さんの話でいえばりんご1個とみかん1個が基準になっています)
この基準というのは、ニュースでは前日だったり前年度末だったりしており、企業では各社が独自に「この辺を基準としよう」と決めていたりします。
そこから見て、円の価値が高くなったか安くなったかということなのですが、
円高、つまり円の価値が上がった場合、日本経済にどのような影響が出るでしょうか。
1$=100円→1$=80円になると、
・トヨタなどの日本の輸出産業は、車1台を100万円(=1万$)で売っていたのが、100万円が1.25万$になりますので、アメリカ国民にとっては「実質値上げ」となるため、販売量が落ちてしまいます。
・一方日本の輸入産業(あるいはアメリカ本社の輸出企業-GEやGM、フォードなど)は、機械装置1台10万$(=1000万円)で仕入れていたのが、10万$が800万円になりますので、実質値下げとなるため、恩恵を受けます。
・日本国民、われわれ消費者にとっては、輸入品が値下がりするということになりますね。
では逆に円安、円の価値が下がった場合はどうでしょうか。
1$=100円→1$=150円になると、
・日本の輸出産業にはうれしい話です。
これまで1万$(100万円)で売っていた車が、企業努力による値下げでなく、6,666$に値下がりするのですから。たくさん売れますね。
・日本の輸入産業はその逆です。
これまでよりも高い値段で仕入なくてはなりませんのでたいへんです。
・日本の消費者も、日頃の買い物で輸入品は実質値上げになってしまいます。
以上です。
これらは一般論ですが、日本経済の仕組み(の一部)を知る上でとても大切なことですし、経済紙などを読む際にも参考になるのではないかと思います。
がんばってくださいね。
お礼
回答ありがとうございます。 参考になりました。