• ベストアンサー

HPLC分析における除タンパク法

「イカの沖漬け(イカを姿のまま、味付け醤油に漬けたもの)」の、旨味成分(アミノ酸、有機酸、核酸)をHPLCで分析しようとしています。除タンパクのため、10,000のフィルタで限外ろ過していますが、なかなかろ液が集まらずに困っています。良い除タンパクの方法を教えてください。TCAで沈殿させる方法もあるとは思うのですが、その場合、除タンパク後の上澄みと、移動相のpHが異なってくるのではないかと気になります。

  • 農学
  • 回答数2
  • ありがとう数13

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • guil
  • ベストアンサー率29% (12/41)
回答No.2

補足です。 バリデーションとは、分析の信頼性を担保するために、分析法開発の前段階で行うものです。ピーク面積や高さで定量を行うのであれば、濃度とピーク面積(高さ)との相関が認められるか(5点程度の濃度のスタンダード試料を測定し、濃度とピーク面積(高さ)との相関係数を求める)、定性ならば繰り返し測定したときの保持時間のずれはないか、試料溶液の安定性はどうかなどを確認します。 今回の問題では、除タンパク時の目的成分の回収率が問題になります。共沈により、タンパク中に目的成分が一部取り込まれて、見かけの測定値が低くなってしまうおそれがあります。具体的にどのような操作を行われているかわかりませんが、沈殿除去したタンパク分から再度抽出し、目的成分が検出されない等の確認が必要と思われます。ただし、これらは分析の目的が定量とか各成分の面積比を知りたい場合であって、保持時間による定性のみが目的であれば必要ないでしょう。 あと、サンプルと移動相の組成が異なる場合のことを心配しておられますが、保持時間による定性の場合は、試料の溶媒強度やpHによって保持時間のずれや理論段数・分離度が変わる可能性があります。 定量の場合は原則、標準溶液を測定し、その値との比較を行うことになると思いますので、標準溶液についても試料サンプルと同様の操作を行えば問題はありません。アミノ酸等の標準物質を精密に量り、試料サンプルと同様に操作して得られた液を標準溶液として、同時に分析すれば、移動相と組成が異なっても大丈夫です。各種文献等においても、メタノールで抽出しアセトニトリルで分析するとか、いろんな事例がありますので。 アミノ酸分析で発色法により検出する場合は、意外な成分が発色してベースをあげたり、変なピークがでてきますので、試薬や機器等は綺麗にしておくことが大切です。 がんばってね。

hikobae
質問者

お礼

詳しい解説ありがとうございます。 お礼が遅くなって申し訳ございませんでした。 本当にありがとうざいます。 がんばります。 また、質問することがあると思いますがよろしくお願いします。

その他の回答 (1)

  • guil
  • ベストアンサー率29% (12/41)
回答No.1

私は、ヒト血液の分析を行ったことがありますが、その場合も血漿中の除タンパクが問題となります。移動相の組成にもよりますが、血漿の場合は、等量のアセトニトリルを加えるだけでタンパクはほぼ除去できます。TCAや過塩素酸などは除タンパク効果は高いですが、確かにpHがずれてしまいますので、同時にスタンダードをたてて、全く同じ操作をする必要があります。 いずれにせよ、除タンパクのために何かを添加すると、共沈により測定対象の回収率が悪くなる可能性があるため、分析法のバリデーションが必要です。 食品分析はやったことがないのですが、参考になれば..

hikobae
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます。 ほとんどビギナーなもので・・・・・、あの「バリデーション」ってなんですか?「複数の方法で除タンパクしてみて、良い方法を選択する」っていう意味でしょうか? それと、移動相にもおそらくアセトニトリルをお使いかと思うのですが、アセトニトリルで除タンパクする場合、移動相のアセトニトリルの濃度と、除タンパク後のサンプルのアセトニトリルの濃度が極端に違うことになりはしないかと、ふと、思ったのですが、分析に影響はないものでしょうか? アドバイスよろしくお願いします。

関連するQ&A

  • HPLCサンプルの除タンパク法について

    醤油の核酸系旨味成分をHPLCで定量したいと思います。 前処理で除タンパクが必要だと思われます。 TCA、過塩素酸、アセトニトリルで除タンパクを試みました。 大変初歩的な質問で恐縮ですが アセトニトリルで除タンパクした場合、当然のことながら、完全に二層に別れますよね。この上澄みを移動相で10倍希釈程度にして、アプライしようと思っているのですが、そうするとあまりに、アセトニトリルの濃度が高すぎて、カラムをいためはしないかと心配です。 ちなみにカラムはODS、移動相は30mM、pH5.0のリン酸緩衝液で、1%のアセトニトリルを加えています。 アドバイスよろしくお願いします。

  • HPLCの除タンパクについて質問です

    HPLCにての薬物の濃度測定を行おうかと思います。 検体は人の血漿を利用してますが、 薬物はタンパクと結合する形とフリーの形(遊離型)が平衡状態と聞きました。 この状態で、有機溶媒にて除タンパクをした場合、 薬物濃度はどのようになってしますのでしょうか? フリーの形(遊離型)のみになるのでしょうか? タンパクと結合した薬はどこへ行ってしまうのでしょうか? (そのままタンパクと結合したまま沈殿?それともタンパクが変性した時点でフリーとなる?) まわりに詳しい人がおらず困ってます。よろしくお願いします。

  • タンパク質のpH沈殿

    卵白からリゾチームを精製する実験をしています。 卵白に含まれるリゾチーム以外のタンパク質を除去するために卵白希釈液のpHを7.5に調整しました。 その後濾過して開始バッファと平衡化して~と色々実験が続いていくのですが・・・。 pH沈殿の目的に、目的タンパク質の濃縮も兼ねる、とテキストに書いてありました。 その他タンパク質を沈殿させて除去するためにやっているのに、なぜ濃縮までされるんでしょうか??

  • 硫安沈殿、等電点沈殿の方法が載った本、教えてください!

    菌体の培養液から酵素を取り出したいのですが、 硫安沈殿、等電点沈殿について全く分からなくて困っています…。 詳しい説明や方法、やり方などが載ったマニュアルのような 本とか説明書はありませんか? さらに、酵素濃縮に関する色々な方法、(限外濾過、HPLC) などの方法も載っているとすっごく助かります。 すみませんが、良い本をご存知の方、どうぞ教えてください。

  • TCA沈殿の溶解

    TCA沈殿で生じた沈殿が溶けきりません。 普通のバッファーではダメかもと考え、 サンプルバッファーで溶かそうとしても溶けきりません。 サンプルバッファーを加えたとき、液の色が黄色くなることから pHが低すぎるのではと考え、アセトンで何回もwashしても 液は黄色となります。 沈殿が残ったまま、タンパク定量~CBB染色をやってみると それなりの結果がでるので、そこまで困っていないのですが、 沈殿が残っていることが気になります。 TCA沈殿の沈殿を溶かす方法をご存知のかたはいませんか?

  • 陽イオンの分離

    Al3+、Cu2+、Zn2+の混合試料に (1)、3mol/lのNH3Clと2mol/lのNH3を1.5mlずつ加える。 (2)、(1)で生じた沈殿をろ過して取り除き、ろ液に5mol/lのCH3COOH、1mol/lのKI、1mol/lのNa2SO3を1mlずつ加える。 (3)、(2)で生じた沈殿をろ過して取り除き、ろ液に3mol/lのHClを0.5ml加えてpH3にして、1mol/lのNa2Sを0.5ml加え、沈殿を生じさせる。 という実験を行うのですが、このときに(1)~(3)でそれぞれ起こる反応の化学反応式を教えてください。あと、(2)ではどうやらCuIが沈殿するようなのですが、なぜ価数が変わったのかもできれば教えてください。お願いします。

  • 除タンパク処理の仕方

    すみませんが、大変困っています。 卒業論文で遊離アミノ酸の前処理の仕方が間違っていると指摘を受けたのですが、他の論文でみたところ間違っているとは思えません。 私が行っている前処理のしかたはこちらです。 よく粉砕した生イカを5g正確に採取し、2.25%スルホサリチル酸水溶液を20ml加えホモジナイズ(100×100rpm、10分間)する。 (2)  さらにスルホサリチル酸水溶液を20ml加え攪拌し、1時間冷蔵庫に放置する。 (3)  (2)の液を遠心分離機(5℃、4500rpm、15分間)にかける。 (4)  (3)の上澄み液を25mlメスフラスコに2.5ml採り0.02N塩酸で25mlに定容する。 (5)  定容後、2%水酸化リチウムでpH2.0に調整する。  (5)の液を0.4μmフィルターでろ過後、0.2μmで再びろ過する。 特に(4)の方法が間違っているといわれたのですがどのようにすればよいでしょう。 高速液体クロマトグラフィーで遊離アミノ酸を測るときにする前処理の除タンパク処理方法を教えてください。

  • コバルト錯体について

    ニトロペンタンアンミンコバルト(III)塩化物の合成です。 [CoCl(NH3)5]Cl2 2gに水20mlおよび 10%アンモニア水5Mlを加え、 湯浴上でかき混ぜながら加熱して溶かす。ろ過後、ろ液を冷却し希塩酸(1:1)を加えてわずかに酸性(pH5程度)にし、NaNO2 2.5g を固体のまま加える。赤色沈殿が生ずるが完全に溶けるまで湯浴上で加熱する。液温を室温まで下げると黄褐色の沈殿が析出してくる。これに濃塩酸25Mlをゆっくりとくわえる。冷却後アスピレーターを用いて吸引濾過してとり、希塩酸(1:1)で風乾する。 濃塩酸25Mlくわえるところの考察で、なぜ濃塩酸(低pH)を入れるとニトロ錯体が形成されるのか考察しなさい。とあったのですがまったくわかりません。 何かご享受いただけると助かります。

  • アルカリSDS法におけるDNAとプラスミドの分離について

    大学生になり、生物実験でアルカリSDSを行っている者です。 アルカリSDSによるゲノムDNAとプラスミドを分離する原理について色々な説明がありますが、よく分からないことがあります。solutionIIで菌体膜を壊し、プラスミドDNA及びゲノムDNAは一本鎖に解離します。そして、solutionIIIで中和することにより、比較的小さいプラスミドDNAは二本鎖に戻りますが、ゲノムDNAは1本鎖のままです。ある本では、この一本鎖DNAはタンパクとともに絡まって不溶性画分となって沈殿するのでプラスミドと分離できる、とありました。そしてボルテックスはsolutionIIを加えた以降は禁止で転倒混和ですが、これは激しいボルテックスによりゲノムDNAも粉々になって上清画分に出てきてしまうため、また、膜にゲノムDNAは結合していて膜とともに沈殿させることができるが、DNAが細かく切れると膜とともに沈殿させることができないため、という文もありました。疑問に思うことは以下の6つです。 (1)一本鎖になるとニックが入りやすくなるのに、プラスミドは二本鎖に戻し、ゲノムDNAを一本鎖のままにすることが、ボルテックスなどでゲノムDNAが細かくなるのを防ぎたいということと矛盾している気がします。細かくなると不都合になるのになぜわざわざ一本鎖にするのでしょうか? (2)その後のエタ沈でDNAを沈殿させますが、一本鎖のほうが二本鎖より沈殿させやすいのしょうか?原理的にはDNAはエタノールに不溶性なため沈殿することを考えると、一本鎖でも二本鎖でも不溶性なことには違いがありませんよね?一本鎖の方がもつれて絡まりやすいから凝集するのでしょうか? (3)ゲノムDNAは菌体の膜に結合していて一緒に沈殿しやすいというイメージがよく分からないのですが、膜に所々DNAが細胞骨格などとともに結合しているのでしょうか?何かのタンパクを介しているのでしょうか? (4)solitionIでTris-HCl(pH.8.0)などの緩衝液を加え、菌体をボルテックスして懸濁する必要があるのは後のsolutionII以降の操作のためにどのような目的がありのでしょうか?EDTAでDNaseなどを不活性化するのは分かるのですが…。またグルコースも加えるのは何のためなのでしょう。Tris-HClで十分緩衝液になっている気がします。 (5)エタ沈の前に、フェノールクロロホルム抽出をはさむプロトコールがありました。フェノールクロロホルム抽出をはさまなくても、solutionIIのアルカリ性でタンパクは変性し、不溶性となるので、核酸と分離できるはずですが、はさむ方法もあるのは、よりタンパクを取り除くためでしょうか? (6)こちらは、確認質問なのですが、エタ沈の目的は核酸の沈殿であって、タンパクとの分離はできませんよね? ちまちまとすみませんが、どなたかよろしくお願いします。

  • 梨ワイン

    梨ワイン 梨ワインを造る方法として考えてみたのですがいかがでしょうか? 梨の果肉をジューサーで乳化させる。 砂糖とベーキングパウダーを混ぜてペットボトルで10日くらい寝かせる。 その後ロートと濾紙にて上澄み液を濾過させる。 濾液をまたペットボトルにて10日くらい寝かせる。 再度同様に濾過させる。 これでいいかしら? バーキングパウダーは炭酸水素ナトリウム、お砂糖はグラニュー糖が良いか? それとも異性化液糖が良いか? 滓引き熟成時はボトルは横に寝かせたほうが良いのでしょうか? 最適温度・PHはどのくらいでしょうか? 熟成時や濾過時でも違ってきますよね? プラント同様のガラス製ラボ実験用の冷却コンデンサーを利用するのも一つの方法でしょうか?