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本歌取りの起源

タイトル通りですが、まねというのは今よりももっと大らかに受け取られていたのでしょうか。それとも真似された人にとって名誉だったのでしょうか。  

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  • o24hi
  • ベストアンサー率36% (2961/8168)
回答No.1

 こんにちは。  「本歌取り」の条件は、原典を明確に示し、新しい意味を付与することです。今で言う「盗作」とはちがう性質のものです(「盗作」で、原典を明かす人はいませんよね。)  つまり、「本歌取り」と「盗作」は全然違うものです。「本歌取り」は、どれほど原典の言葉をなぞらえていないのか、つまり表面上の形のみを模しているのではないということが重要なところです。  「本歌取り」の技法で使われるものは、万葉集や古今集などのたいへんメジャーな作品群です。当時の貴族や知識階級にとって、その歌を記憶しているということは、現代でいうことわざや慣用句を覚えているのと同じレベルの教養であって、歌詠みの側にも、鑑賞する側にも、その原典がわかっているのは当然のことなのです。    勿論、当時は著作権と言う概念が無い時代ですから、悪いことと言う概念も勿論無いです。  それと、残念ながら「真似された人」は、生きていない事が多いと言う事です(天国で、喜んでいる事でしょう)。

kaitaradou
質問者

お礼

ご丁寧に有難うございました。私も本歌取りと盗作を同じものとは思っていませんでしたが、文章がまずかったかと思います。あらためて勉強させていただきました。

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その他の回答 (1)

回答No.2

本歌取り→意識的に古歌をもととし、背後にある古歌(本歌)と、二重写しになって、余情を深める技法。新古今の時代に特に重んじられた。 本歌取りと聞いてまず浮かぶ有名な和歌が 「苦しくも降りくる雨か神(みわ)の崎狭野(さの)の渡りに家あらなくに(萬葉集・本歌)」と 「駒とめて袖うちはらうかげもなし佐野のわたりの雪の夕暮れ」(藤原定家)であります。 本日、大晦日、みぞれ混じりの雨が雪に変わってきました。寒さも一段と増し、「夕暮れ」よりも一層寂しさを感じる「年の暮れ」です。二つの古歌の情景を思い浮かべますと、水墨画で表されるような幽玄な情景が年の瀬とあわさって三重写しと言ってよいほどの余情を感じます。よいご質問ありがとうございました。よいお年をお迎えください。

kaitaradou
質問者

お礼

含蓄のあるご回答をありがとうございました。古典に親しむという意味が改めて分かるような気がいたします。そちらにも良いお年をお迎えください。

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