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乗数効果について

学校で公共事業の実施が乗数効果が景気回復に役立つのはわかったのですが、昔と比べてみるとなんで乗数効果が低下しているのでしょうか? 投資額を減らしているからですか?

noname#8795
noname#8795

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  • 回答No.3
  • janat
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 まず、公共工事の乗数効果ですが、少なくとも経済学 的な意味での『乗数効果』に限った場合、「どこに何 を作ったか」という、中長期的な資源配分の効率性の 議論とは切り離して考える必要があります。  公共工事を行った場合、  それを受注した企業Aには(1)売上が発生します。    企業Aはこの売上を、原材料購入に充て、  残りを(2)企業利潤と(3)労働者への給与へと分配します。  原材料の購入先の企業Bにも(1)’売上が発生します。  この企業は原材料を生産し、残余の付加価値を  (2)'企業利潤、(3)'労働者への給与へと分配します。  さて、この時に、追加的に需要が増えるか否かは、  (1)限界輸入性向(国内の原材料を購入しているか否か)  (2)限界支出性向(企業が得た利潤をさらに支出するか)  (3)限界消費性向(家計が貰ったお金を使うのかどうか)  によって決まります。  で、まず(1)なのですが、これが結構動いています。  1980年時点では、限界輸入性向は0.01程度でしたが、 21世紀初頭では0.2~0.25程度まで上昇しています。  単純に言えば、原材料を国外から購入すれば、国内に 留まる付加価値は減少する(原材料の購入先の外国に 追加需要が発生し、国内の波及効果は弱まる)ので、 限界消費性向の動向からいえば、影響があると言わざる を得ません。  次に(2)の限界支出性向についてですが、この数字は 動きはありますが、トレンド線としては明らかに下落 しています。  1980年代は概ね0.5程度で推移しますが、1990年代 初頭には0.9を超えます。(90年代初頭の経済政策は それなりに効果があったということです。)  ところが90年代中頃を景気に下り始め、21世紀に 入ると、概ね0.3程度になります。  単純に言えば、いままで公共事業で得た収益の9割 を新規設備投資にまわしていたものを、いまでは3割 程度しか廻さなくなった、ということです。  そして(3)の限界消費性向についてなのですが、 これが実は洒落にならない程下落しています。  1980年当時は可処分所得の増加に対する実質消費の 増加幅は0.78程度だったのですが、21世紀初頭になると 殆どの統計で0.2(極端なものは0.1)に落ち込みます。  なぞらえて言えば、いままで5000円貰ったら4000円 使っていたのが1000円以下しか使わなくなった、 ということです。  つまり、ranxさんが仰るように、人々がお金を使わ なくなったことが一番大きな要因です。次に、企業が 公共事業を契機とする追加的な投資を行わなくなった ということ、最後に、材料が輸入されるようになった 分だけ「漏れ」が発生するようになったこと、これが 経済学的な「乗数効果」が減った理由です。  では個々になんでこういうことになるのかになります が、個々に追っていくと長くなるので、代表的なもの だけまとめれば、 (1)に関しては輸入物価が下がったという事が大きな理由  ということになります。円が高くなった85年以降から  限界輸入性向が「離陸」しているのが特徴的です。 (2)に関して良く言われるのは、公共事業を行うゼネコン  が、特にバブル期の土地取得の含み損を抱えた90年代  中頃から不良債に悩むようになり、公共事業で得た  収益を不良債権処理(単純化して言えば借金の返済)  に廻すようになったことでしょう。 (3)に関して言えば、不況が深刻化していく中で、将来に  対する強い不安が生まれているため、消費より貯蓄に  まわってしまうという事が良く言われます。  一見何の関係もない不良債権処理といわゆる社会的 セーフティ・ネット論がパッケージになって90年代末頃 から言われるようになったのは、こうした実体的な背景 があると言って良いと思います。

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質問者からのお礼

流れが書いてあってわかりやすかったです。 ありがとうございます

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その他の回答 (3)

  • 回答No.4
  • janat
  • ベストアンサー率84% (11/13)

#3です。 再確認してみたら数字が異様におかしいので 修正しておきます。(統計の読み違いも甚だしいーー::) (1)の限界輸入性向ですが、実質GDP比に占める 実質輸入額でみた場合、80年代に5%程度のものが、 現在では10%前後にまで拡大しているようです。 (2)の投資性向ですが、ラディカルに下落したのは 90年代中頃に入ってからのようです。(0.9→0.7程度) (3)の消費性向ですが、90年代は減少が著しいのですが、 1998年の71.3%を底にして以降は微増に転じています。 ただしこれは消費が増えたというよりも、可処分所得 が減少し、消費抑制に耐えられなくなったというのが 大きな理由のようです。 内容に関してはあまり変わらないのですが、回帰分析 の切片を実数と勘違いして読んでしまいました。 軽挙を御詫び申し上げます;;

参考URL:
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h15/honbun/index.html

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  • 回答No.2
  • ranx
  • ベストアンサー率24% (357/1463)

物を売ったりサービスを提供したりしてお金をもらった人は 別の物を買うなどしてお金を支払います。そのお金を受け取った人は また別のことでお金を支払います。またさらに・・・という具合に、 お金は巡り巡って経済活動を活発にします。この効果を理論的に 表したものが乗数効果です。ということは、お金を受け取った人が そのお金を使わなければ、乗数効果は発生しないのです。 乗数効果が低いということは、言い換えると、人々がお金を使う ことを抑制する、ためらわせる要因が多いことを示しています。 そんなことから考えてみて下さい。

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質問者からのお礼

確かにお金を使わないと乗数効果は発生しないですね。 ためらわせる原因ですか・・・。 やっぱり不景気だからですかね。

  • 回答No.1
  • ryon2
  • ベストアンサー率37% (110/292)

乗数効果の高い公共事業はやり尽くしたからだと思います。 同じ高速道路をつくるにしても、田舎に作るより、東名高速を作る方が乗数効果は高いですから。

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質問者からのお礼

乗数効果の高い公共事業と低いものと 同じ事をやるのにもあるんですね・・・ 参考になりました!ありがとうございます。

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