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イラクへのアメリカの攻撃は…
よくアメリカのイラクへの攻撃は侵略だとか聞きます。今後そのことについて話し合いが進んでいく事と思います。 ところで、 テロリズム;一定の政治目的を実現するために暗殺・暴行などの手段を行使すること を認める主義、およびそれに基づく暴力の行使。テロ。 テロリスト ;テロルに訴えて自分の政治目的を実現させようとする者。 テロル ;〔恐怖の意〕あらゆる暴力的手段を行使し、またその脅威に訴えることによって、 政治的に対立するものを威嚇すること。 暗 殺 ;(主に政治的な理由で要人を)ひそかにねらって殺すこと。 という定義があります。 つまり、アメリカの行為はテロ行為に相当するということになると考えられます。あまり聞きませんが。 侵略行為という言葉の中にテロという言葉を含んで表現しているのか、あるいは体制側の行為はテロとは言わないとか……などと疑問が湧いてきました。 詳しい方教えていただけないでしょうか?
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質問者の方は、政治と戦争について、よく考えていると思います。 しかし、基礎知識がないためか、出てきた答えが少し現実の 世界情勢と食い違っているようです。 私もきちんと読んではいませんが、近代の戦争について考える時、 クラウゼビッツの『戦争論』は一度は目を通しておくべきでしょう。 さて、この戦争論についてですが、ここに戦争とはなんぞや ということについて書かれた有名な言葉があります。 それは、 「戦争は他の手段を持ってする政治の延長にほかならない」 です。 日本はいちおう自衛による戦争を覗き、戦争を放棄している立場 ですが、現実の国際社会では、戦争も政治の一手段であるのが 現実なのです。 次に問題となるのが、その戦争という武力行使手段が、正当か どうかということが問われます。 この点については、国際法上、違法かどうかが問われます。 国際法上、違法な武力行使だったら、テロといっても過言では ないでしょう。 (例えば北朝鮮による大韓航空機爆破事件や、911テロなど) しかし、アメリカのイラク戦争については、どうやら合法の ようです。 これについては、No.3の方の過去の回答が参考になったのですが、 イラク戦争は国際法で見れば、湾岸戦争の延長であり、湾岸戦争 は停戦状態であっただけなので、いつでも再開できたらしいのです。 まあ、こんなのはただの口実だよと私も思わないではないですが、 とりあえず論理的な整合性は取れています。 しょせん戦争もテロもただの人殺しさ、と言えなくもないのですが、 上記のような考え方が今の国際社会では、主流と言えるでしょう。
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確かにその定義を見る限りでは、アメリカの行為は"テロ行為"と言えなくないかもしれませんね。 西側の人たちはあまり言いませんが、現に第三世界、特に中東湾岸諸国のイスラム教徒達は"国家テロ"という言葉を割とよく使う…んじゃないでしょうか^^; しかしテロという言葉は今まで国家対国家という場合には一般的にはあまり使われて来なかったのだと思います。 古くは体制側が苛烈な手段で反対者を弾圧する場合を言い、今は主に反対者がより大きな対象(国家など)を破壊しようとする場合を指します…よね^^?「体制側の行為はテロとは言わない」わけでは無いと思いますが、イラク戦争に対して「テロ」という言葉を使うのはあまり一般的な使い方ではないと言えると思います。 ムスリム達がアメリカのやったイラク戦争を「テロ」と呼ぶのはおそらくイスラエルのパレスチナ占領等とダブらせている為でしょう^^ 更に言うと「アメリカのイラクへの攻撃は侵略」という言い方も微妙な所です。 「侵略」という言葉は広辞苑によれば「他国に侵入してその領土や財物を奪い取ること」とあります。 その定義だけで考えれば「侵略」とは言えないでしょう。
- thank001
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この辺りはグレイゾーンの話で立場によってかなり答えが変わってくる問題なので、一概にどうとはいえないと思いますが、とりあえずいえることは アメリカは情報戦を常にやっています。 しかし、アメリカほど情報公開をしている(または大事にする)国も世界にはないし、あのような状況下で華氏911のような 現政府バッシング映画 を公開できる国も世界にはないでしょう。
お礼
お返事ありがとうございます。 そうですね、アメリカは情報公開を大切にしていると思います。(してないのもあるのでしょうが…) といいますのも、この選挙が近いときにイラクは大量破壊兵器をもっていないと発表した時に特にそう思いました。 テロとあまり関係ないですが、納得ですね。
- lvmhyamzn
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>>よくアメリカのイラクへの攻撃は侵略だとか聞きます。 「アメリカのイラクへの攻撃は侵略だ」とか聞くことはそんなにないはずですよ。結果的にイラクは主権を奪われたわけではないでの、侵略というのは見当違いで、通常「イラク攻撃」とか「イラク侵攻」「イラク戦争」と呼ばれていますよ。どこでそんなことをよく聞くのでしょうか? 「アメリカのイラク侵略」で検索するととある政党のページがヒットしますが、そのとある政党の関係ページで質問されるほうが、期待通りの回答を得る近道かと思います。 >>侵略行為という言葉の中にテロという言葉を含んで表現しているのか アメリカは戦争中、イラクの国民に食料援助とかしてましたね。だからといって、侵略行為という言葉の中に食料援助という意味を含んでいません。単に侵略行為中には相手国の国民に食料援助することはありますが。 侵略行為には質問の様なテロ行為に相当することが行われる場合があるだけであって、侵略行為という言葉の中にテロという言葉を含むというのは全く論理の飛躍です。
補足
あの戦争の事を???イラク侵略戦争といいませんか? たくさんヒットしませんか? >侵略行為には質問の様なテロ行為に相当することが行われる場合があるだけであって、侵略行為という言葉の中にテロという言葉を含むというのは全く論理の飛躍です。 今回はテロというものの考えたかをあくまで整理したかったのでいろいろな可能性も含めて皆さんの意見を参考にしつつ勉強してみたかったのですが、lvmhyamznさんの意見もある程度は受け入れますけども、揚げ足を取るような答えの仕方をされる方は正直遠慮してもらいたいですね。 答えていただくのはうれしいのですが、別に無理して答えていただかなくてもいいですよ。僕の先生ではないので、筋違いなかかわりは逆に不愉快になります。 こんな事あえて言うのもばかばかしいですね。 (僕の友人にこういう答え方をする人が居ますが、うーん、ちょっとね…) というわけで、どうも
- SCNK
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あとで思い出したので追加します。 このあたりは映画「実尾島」や「テロリストはだれ」を見ると参考になります。 イラクでの米軍についてはなかなか実態が今の段階では見えませんが、たとえば日本を占領していた当時、米軍は「占領政策に反する行為を取り締まる勅令」所謂ポツダム勅令により日本人を令状なしで逮捕することができました。もちろん当時は戦犯容疑などで恣意的な裁判により処刑されかねない時代ですから、この恐怖を元に占領政策を実施したわけです。朝鮮では米軍政庁のホッジによって白色テロが実施されたとも言われています。もちろん米軍当局が認めるわけもありません。あるいは松本清聴が小説「黒い霧」の中でのべているように戦後の共産党が実施したとされる下山事件とか三鷹事件など、米軍のキャノン機関が実行したのではという疑惑もあります。ただ今となっては真犯人が日本共産党なのかキャノン機関なのかはわかりません。当時はソ連のコミンフォルムも各地で秘密工作を行っていますから当然のことでもあったのです。 アラブゲリラのPFLPなどがКГБの支援を受けていたことも明らかです。 こういう工作は諜報機関の仕事でしょう。もちろん発覚すれば国際的避難を浴びるなど、それなりのリスクもあります。当然、工作担当者は自決覚悟でしょうし、政府は関与を徹底的に否定しますし偽装工作も行います。しかし国際紛争では必要で且つ普通のことなのです。それだけに非情の世界ですし、だからこそ魅力もあると言えます。
お礼
いや、丁寧なお答えありがとうございます。 勉強になりました。おすすめしていただいた映画、早速見てみたいと思います。 SCNKさんの意見や皆さんの意見を参考にしつつ、 テロについての理解を深めていきます。 感謝してます。 重ね重ねありがとうございました。
- SCNK
- ベストアンサー率18% (514/2762)
補足に対する回答です。 米軍の行動の中には、所謂白色テロに該当するものもあるでしょう。もちろん米軍はそうとはいいません。 しかし全部をテロということはできません。テロというのは質問者が定義に掲げたとおりなのですけども、もう一つ言えば恐怖を主な武器に使用することです。一般的な軍事行動ももちろん敵に意図を強要することには他なりませんが、その手段として敵を物理的に殲滅することにおいています。また国際法上、適法な手段を行っています。ですからその多くをテロとは言うことはできません。 白色テロ、あるいは逆テロはテロに対する有効な手段であることに違いはありません。しかし国際法では違法です。ですから自らが関わっているということを成るべく回避する必要があります。たとえば軍人でないものに実行させるとか、反政府勢力やテロリストを支援することにより実施するわけです。 これで回答になっているでしょうか。
- SCNK
- ベストアンサー率18% (514/2762)
軍事力も、警察力も暴力ですよ。そもそも統治というのは暴力が担保になっているからできるものです。「暴力追放宣言」なんていう看板をみると笑ってしまいますね。それでは違法な暴力を取り締まる手段がなくなります。 暴力=悪という観念が、間違いなのです。必要なことは権力によって正当化されるかどうかです。 「戦争とは、暴力によって敵に我の意思を強要すること。」クラウゼヴィッツの言葉です。
補足
scnkさん、お返事ありがとうございます。 そうです、暴力=悪ではないと僕も思います。 ところで、scnkさんはアメリカのイラクへの攻撃は ずはりテロだと思いますか? 単純にテロ行為=悪とは思いません。ただ今回の質問は自分の中での考えをまとめてみたいので、みなさんのテロについての意見を伺いたくて質問してみました。ずはりどう思われますか?
- k99
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軍事力は暴力ではありません。ので、テロではありません。 一国の軍隊は政治権力-民主主義体制下に於いては国民-が認める唯一の”力”を対外的に行使する機関です(国家の交戦・自衛権というやつです)。そのために特別な規律を持っていたり、トップが統制するようなシステムになっています。 それゆえ常に政治的正当性を纏っているためタダの暴力集団ではありません。そのため軍と軍の衝突は戦争であってテロル合戦ではないわけです(正当性は国内にとってで、軍の行った内容や、他の国にとってではありません。為念)。 逆にテロルは国家の正当づけ無しに行われる暴力行為です。ゆえに国家にとってはテロルには犯罪です。 (もっともこれで勝てば新しい国家が追認して暴力ではないことに-レジスタンス、パルチザン、中共軍など例には事欠かない-します。要するに勝てば官軍です)。 テロをする側にとっては、自分たちの行為が正当性を持っていると信じるがゆえに、相手のことをテロと批難するわけです。
補足
一国の保持する軍隊の行動はテロにはならないのでしょうか?では北朝鮮がテロ国家と言われるのはなぜでしょうか。テロを支援する国という意味ならばわかるのですが、北朝鮮の場合は国の行為自体がテロ行為だとみなされています。 このあたりはいかがお考えでしょうか? (上の質問の欄にはテロの定義を書きましたが、あれも正確には定まってはおらず、今後の話し合いで変わっていくとは思いますが。またアメリカのテロの定義と国際法の定義にも若干の違いがあるので難しいのですけどね)
- SCNK
- ベストアンサー率18% (514/2762)
テロは手段です。目的ではありません。ちなみにテロに対して白色テロは大変有効な手段です。 テロは国際法的には違法です。でも国際社会では絶対的善悪はありません。勝者が正義です。強いものが秩序を作るのです。 アメリカが自身の行動をテロと言わないのは、心理戦上不利だからです。テロを手段としなくてすめばそれに過ぎたことはありません。しかしテロを手段としてもテロというと平和主義者や人権主義者を敵に回すことになります。つまり心理戦上、テロと言わないのです。軍事上当然の行動です。
お礼
あえていうのなら白色テロなんでしょうね。 それでもテロという言葉を含むセリフを体制派は言わないと思いますね、心理上。 ありがとうございました。
補足
お答えありがとうございます。 つまり、アメリカは定義上テロ行為をしたが、そうとは言わない(言えない) ということでしょうか? つまり体制派の行為はたとえテロでも、そうはならない。これは暗黙の了解?誰かが指摘しても、その意見は消されるのでしょうかね。 マイケルムーアなどがアメリカは世界最大のテロ集団だとでも言ったら面白いかもしれません。
お礼
お答えありがとうございます。 いや、政治も戦争も専門的なことはわかっておらず、 どうなのかなって疑問に思ったのもですから。 今までの皆さんのお返事によりなんとなく見えてきたものがあります。 僕の中でテロ単純にの定義は赤色テロをさしていました(今思うと)。そして白色テロという見方を知るにいたりました。 『白色テロ…〔白色はフランス王権の象徴であった白百合に由来するという〕権力者や支配者が反政府運動ないし革命運動に対して行う激しい弾圧。 赤色テロ…革命遂行のために、無政府主義者などが行う反権力的暴力行為。』 テロ集団。テロ行為。テロ国家。そして戦争、国際法に基づく正当性…をもう少し詳しく理解するためには クラウゼビッツの『戦争論』を読む必要がありそうですね。ありがとうございました。