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ブラックホールは巨大な木星?核融合反応無し?
ブラックホールは非常に重くて、光さえも脱出できないそうですが、そもそもブラックホール内では核融合が行われていない?可視光線そのものが生成されていない? 木星も太陽光が当たらなければ真っ暗なので、ブラックホールは巨大な木星? 非常に重くて、周辺の星星を吸い込む様子が穴のようで、周囲の衛星やガスの量は木星の数億倍な感じですが。 ブラックホールの内部の想像が付かず、基礎の質問で失礼しております。
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「宇宙に『終わり』はあるか」(吉田伸夫著)からところどころ抜粋しながら、説明を引用要約します。 「物質を飲み込むばかりで放出しない“死んだ天体”と見なされていたブラックホールだが」、ガスを放出するカラクリのあることが分かってきた。 そこでは、「角運動量が保存されるため、大量のガスが、渦を巻くように光速回転し、自分の重力によって扁平になった円盤(降着円盤)を形成する。さらに流入してくるガスが降着円盤にぶつかると、摩擦によって加熱され、高温(数十万度)になり、太陽フレアと似た爆発も起きて、強い電磁波を放出する。」 「(…)光速近くに加速された物質が激しくぶつかり合う降着円盤では、原子が電子とイオンに分かれたプラズマになっている。それが激しく運動することにより、電磁誘導が起きる。円盤内部の電流は円形コイルと同じなので、磁力線は、円盤中心から上下方向に伸びていく。」 ということで、「高速回転する降着円盤の荷電粒子が上下に伸びた磁力線に沿って移動し、宇宙空間に放出される。詳しく見ると、磁力線は円盤の回転に伴って捻じれながら回っており、荷電粒子は、磁力線の動き追随しようとして振り回されるため、遠心力で加速され、光速のジェットとなって上下に放り出される」というのが、ブラックホールの内部構造とその活動のあらましにです。
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- Nakay702
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長年聴講してきた放送大の天文学関連の講義では、何度かブラックホールが取り上げられたことはありました。しかし、記憶する限り、その内部構造に言及されたことはなかったように思います。そこで、膨大な講義録を回顧するのはあきらめて、別の、外部の新しい文献に当ってみました。 すると、1冊の著書でその説明がありました。しかし、それはかなり難解で、理解・要約するのに時間がかかりそうです。今からそれに挑戦するつもりです。それまで、このスレが締め切られずに開いていたら、再投稿させていただく所存です。
- nagata2017
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ブラックホールができる条件は 太陽の30倍以上の大質量の星が、その一生を終えるときに超新星爆発を起こすと、中心部が自己重力に耐えられず、極限まで収縮してブラックホールになります。 この時のブラックホールは太陽の10倍程度の質量です。 核融合ができなくなったのでブラックホールになったのですから 核融合はしていないのです。 木星は今の100倍以上の重さがないと 核融合は起こらないので 太陽にはなれませんでした。 ブラックホールがブラックホールと呼ばれるのは まったく光を発射しないし 反射もしないから 光学望遠鏡で見ることができないからです。そこに真っ暗な穴があるようなイメージなので この名前になりました。
お礼
ブラックホールの過去と木星の過去は異なるのですね。過去にたくさん働いた高齢者がブラックホールで、過去に少しだけ働いた高齢者が木星でしょうか。地球への巨大隕石が少ないのは木星が重いおかげかもですが。私は一生の間木星のままなようです。詳しい解説をありがとうございます。
お礼
分かりやすく説明している本を紹介してくださり、ありがとうございます。 ブラックホール表面は高温の降着円盤ガスのジェット気流のため高温に熱せられるのですね。時間をかけて熱が内部に伝わるので、ブラックホール中心部が完全に潰れていて絶対零度とは考えにくいようですね。 高速回転する降着円盤の荷電粒子がブラックホールの北極と南極、N極とS極を作るのですね。N極からは荷電粒子が上昇し、S極へは落下している感じなのでしょうか。 核融合はしていないので、ブラックホールの中心部から電磁波が上下に放出される事はないのですね。 素晴らしい本を紹介していただき、感謝いたします。