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飛行機用のパラシュート
昔、飛行機には、救命胴衣よりパラシュートの方がいいのでは、と質問すると、設備費や維持費の関係で無理だ、という回答をいただきました。そこで思い出したのですが、飛行機そのものに大きなパラシュートを付けて、落下している映像を見た事があります。ところが、実際に飛行機用のパラシュートを備えている飛行機など、見た事がありません。何故でしょうか?
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ヘリコプターなどはともかく、一般的な旅客機は高速で前進することで翼で揚力を得て空中に浮いています。 たとえ、機器の故障などで飛行の継続が困難な状態になったとしても、現時点で空中に浮いているのであれば相当な速度で前進しているはずです。 空中で爆発するような特殊な状況で無ければ、ほとんどの飛行機は墜落するとしても前進し続けた状態で地面にぶつかります。 つまり、この状態でパラシュートを開くと言う事は、飛行機が時速数百キロで前進する力も一瞬で止めなければなりません 機体の重さを支える以上の相当な力が機体に掛かるのは想像出来るかと思います 機体にその力を支えるほどの強度を求めるとしたら.機体の重量は相当な物になるでしょう。 パラシュート自体も相当な大きさが必要になりますから、その重量も相当な物になる以下と思いますが、機体も相当な重量になるかと思います。 それだけの巨大な機体を空中に浮かせるのにどれだけ燃料が必要になるか。
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- eroero4649
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旅客機は大きさなどにもよりますけれど、燃料や乗客やその荷物を含めてざっくり400トンくらいあります。そんな重さを安全に支えられるパラシュートなんて現実的に無理でございますよ。ロープにかかる負担だけでもとんでもないものになりますし、1枚だけのパラシュートじゃ足りないから何個もつけるとなったら、そのうちの1個でも燃えたらもうアウトじゃないですか。 あと軍隊にもパラシュート(空挺)部隊ってありますけど、あれってどこの国でもエリート部隊なんですよ。というのも、パラシュートって結構な衝撃で、だいたい2回の高さから飛び降りるくらいなんですよ。 だから飛行機の乗客にパラシュートをつけて外に放るのは、火事だからといって2階の高さから放り投げるようなものなのです。しかも軍隊のパラシュート部隊は必ず事前に「ここに降下しても大丈夫」と分かってる場所を偵察して確認して降下します。 けれど非常事態の場合は下に何があるかは分かりません。森林地帯なら木の中に突っ込んでいくし(これはまだ地上に叩きつけられないからまだマシなほう)、岩場や谷なら叩きつけられるし、市街地なら市街地でまた大変です。家の屋根や道路に落ちていくわけで。 ニューヨークで離陸直後にバードストライクがあってエンジンが停止し、ハドソン川に緊急着水したという「ハドソン川の奇跡」というのがありましたよね。あれがパラシュートでニューヨーク市の市街地に乗客をばら撒くことを考えたら、どっちが安全そうかって話ですよね。 あともしハドソン川の奇跡のようなときに大きなパラシュートを使ったら、パラシュートの抵抗で失速して揚力を失い、そのまま墜落しちゃいますよ。高度も十分ではないですしね。あのときは機長の咄嗟の判断で飛行機をグライダーにして川に安全に着水しました。
お礼
- nagata2017
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レシプロのセスナ機など小型機用ならそういう装置も開発はされていますが大型機は物理的に無理でしょう 収納場所も無いし下手したら胴体が折れてしまうかも知れません
お礼