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「急死」という言葉は
女優の神田沙也加さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。 が、とても残念なニュースですが、そこからは論点が変わってしまって申し訳ないんですが、気になったことがあります。 そのニュース、サイトによっては「神田沙也加さん急死」と書かれています。 急死って言葉、事故や自殺の場合に使いますかね?病気なのか、原因不明などの場合に使う言葉ではないでしょうか。 近頃のニュースは、「誰が書いてるのか、この文は…」とか思う、国語が苦手なのかなんなのか、と思う、間違いだと思う言葉が使われているのが多いです。 ちなみに女性セブンという雑誌には、「飯島直子、熟年離婚!」という記事が載っていたことがありました。飯島直子さんは、結婚10年もせずに離婚されたんですよね。ちなみに熟年離婚というのは、結婚してから20年以上経って離婚した人たちのことを言うんです。中高年が離婚とか、年寄りが離婚したことを言うんじゃないんですが。誰が書いてるのか、こういうの…と思いました。 素敵な女優さんが亡くなってショックなところなんですが、そこから話がずれて悪いんですが、 国語好きな方、得意な方、回答お願いします。 急死という言葉は、事故や自殺で亡くなったことには、使いませんよね??
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- ftyn
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言葉には興味がありますので、面白いご質問と感じました。 (あくまで「言葉」には、です。神田さんのご冥福を祈ります) 「急死」を辞書で引いたところ、「急に死ぬ事」とあり、神田さんの死を「急死」と報じたのは間違いではないと思います。 ただ、違和感はあります。それはなぜかと考えたところ、わたしの語感では、「急死」は、急に死ぬ中でも特に、「健康だった人が、急に発病して死ぬ事」だからでした。 事故や自殺、他殺で急に死んだ場合、わたしは「急死」と表現するべきではないと感じます。あなたと(ほぼ)同じ感覚かもしれません。 今回の件、わたしなら「死去」を使います。「死亡」もありますが、これはまた、急に死んだ人の第一報に用いると、死んだ経緯がハッキリしない、不自然な点がある、いわくありげな死に方をしたニュアンスが感じられ、事実はともかく不穏当で失礼ですので、あえて使う必要はないと思います。やはり「死去」が無難でしょう。ただし、これがピッタリとまでは言えません。本当にふさわしい言葉がまだ存在していないのでしょう。 失礼を承知で言えば、現状では「変死」もあながち間違いではありません。ちょっと長いですが、「死亡と判明」、「死亡を確認」のほうが、今の時点では「死去」よりややいいと思います。 これら、わたしの解釈が正しいのかどうかは分かりません。なぜわたしがこの様な、辞書にも載っていない解釈をする様になったかのと考えると、これまで読んだ本や新聞などの文章に、多くはこんな使い方がされていた、あるいはされていなかったからです。 恐らく、文章を書く多くの人が、「急死」という言葉をわたしの解釈の様に使い分けてきたため、わたしもその語感が身についたのではないかと想像します。 言葉の意味や解釈は意識的にか無意識にか、流動するものだと思います。新聞の影響は大きいですが、読んでいると毎日必ずどこかにヘンテコな文章もあり、本も含め活字はすべて正しいに違いないと思い込まず、自らの語感を養う様に心がけています。わたしは、余りにも突飛な意味の変化には感心しない者です。 「熟年離婚」について。これも辞書で引いたところ、「熟年離婚」の項目はなく、「熟年」は「四十代から五十代以上の人」、「1978年の小説にある」とありました。新しい言葉なのですね。新しい言葉は、意味が特に定着せず、いろんな意味に用いられてだんだん意味が固定されてくるものだと思います。「熟年離婚」も、ご質問の解釈以外の意味で用いられることがあると思いますし、現状ではどれが絶対的に正しいとは言えないでしょう。 なお、質問の仕方ですが、 「急死という言葉は、事故や自殺で亡くなったことには、使いませんよね??」 との問い方は、意見を聞かせてほしいというより、自分の思いや考えを肯定してほしいとの気持ちが感じられ、よろしくありません。 「私は、『急死』という言葉は事故や自殺で亡くなったことに用いるにはふさわしくないと考えますが、皆様はどう思われますか」 としたほうがいいでしょう。どう思われますか。言葉についてのご質問ですので気になりました。
- g27anato
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No3、 「死亡」という表現には、 あらゆる場合の想定が含まれていて、それ自体に特別な意味は無く「亡くなった」という事実以外は示されず曖昧な表現である事から、受け止める側の先入観さえ入る余地が無いだろうと思います。 …つまり事故、事件、自死、病死、自然死などの区別が一切ありません。 それで情報提供の目的が片手落ちになるのは避けたいところです。 確かに「急死」という表現には通常の死亡ではない違和感が伴い、そこに疑問を感じた事は理解できます。 「急死」と表現した時点では情報提供する側では推測以上の確たる情報が得られてなかった可能性があり、 とにかく「ん?何が有ったんだ?」という興味を引く表現で伝えたかったのでしょう。 その時点では表現に関する深い精査は行わなかったものと考えます。 つい前日まで公演活動を進めていた著名な人物ですから、想定外の「急」な死である事は事実です。 それ以外の事実が確認できてない時点での情報提供なら、「急」以外の表現は思いつかなかった可能性もあります。 「急死」という表現も曖昧で違和感を伴うかもしれませんが、 「急死」であるのは事実であり、誤りとまでは言い切れません。 単なる「死亡」ではなく、「急な死」という確認できた事実だけでもで早く伝えようとした結果であれば、 それはそれで仕方ない事と理解できるだけの言語知識は必要なのかもしれません。 「急死」 …一般的には「急病」などの先入観が有りますが、実際には「急な死」全般を示す表現であるのは確かです。 そこに違和感を生じるのは、あまり使われてない事例に対する違和感だと理解するのが妥当なんだろうと思います。
- g27anato
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確かに、報道などアナウンス番組では原文を草稿する役割が存在します。 書面にする場合は校閲、校正する作業を経るのですが、 アナウンスの場合には伝える早さが求められる為か、原稿をチェックする作業は省かれているようです。 つまり原稿を作った者が自分でチェックするだけに留まり、その段階で当事者の能力が問われる事になります。 昔はアナウンサー自身が語学能力を駆使して原稿を正しく読み変えていたのですが、近年は能力が低く経験も少ないまま登用されるアナウンサーが増えています。 そのアナウンス能力の引くさが、誤った表現もそのまま伝えるという現実に繋がってます。 下衆な雑誌では噂話で読者の興味を引く煽り文句が大手を振って通用してます。 つまり言葉の意味を拡大解釈する事で、敢えて読者の感覚に刺激を与える手法が用いられています。 それが質問のような指摘に繋がるのですが、 これは国民に知識を提供する立場から行われている事であり、 日本の言語文化よりも国民の意識そのものに悪影響を及ぼしていると思われます。 その事に気付いている研究者や専門家が声を大にして訴える時が来てるとは思うのですが、 もし専門家や研究者自身が気付いてないようなら、日本の言語文化に未来は無いだろうとも言えます。
お礼
回答ありがとうございます。 そうですよね。 ちなみに、回答者さんは、この場合、「急死」というのは、間違いだと思いますか?報じる時は、正しくは「死亡」とか書けばいい、と思いませんか?
- eroero4649
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「急にお亡くなりになった(死んだ)」から「急死」で間違いないです。 状況証拠は自殺ですが、まだ自殺であるとどこからも発表はありません。一部報道では「転落死」とありましたが、本当に転落して亡くなられたのかもまだはっきりしていません。 分かっていることは「ホテルの屋外で倒れているところを発見され、病院に搬送したが死亡が確認された(発見されたときには既に息をひきとっていた)」だけです。 だから「急死」と書くしかありません。「自殺」とも書けませんし「転落死」であるかどうかも確定したわけではないですから。 それに見出しですからね。質問者さん、この神田さんの状況を伝える見出しを四文字以内で表現するならどのような言葉が適切だと思いますか?
補足
回答ありがとうございます。 まずは、死亡と報じるもんだと思います。 あるいは死去とか。
>急死という言葉は、事故や自殺で亡くなったことには、使いませんよね?? 神田さんの逝去についてはまだ自殺と決まっていない(遺書でもない限りわからないでしょう...)ですし、「急死」で正しいでしょう。 また、有名人の自殺を報道する際には自殺であることを強調したり、その方法を詳細に伝えるべきではない、などというWHOが出しているガイドラインもあります。(今死にたいと思っている人の背中を押してしまうからです。)日本のマスコミは長年これをガン無視していましたが、最近は配慮するメディアが増えています。 というわけで、今までは「自殺と思われる死」について「急死」という言葉はほとんど使われなかったと思いますが、これからは今までより使われるようになるはずです。最近は「自殺」と並行して「自死」という言葉も使われるようになりましたね。これも「自殺」という言葉がインパクトのある強い言葉だからでしょう、特に遺族に配慮する必要がある場面などで「自死」が積極的に使われているように思います。
補足
そうなんでしょうか。私としては、死亡と報じるもんだと思いました。
お礼
ありがとうございました。