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氏の後に「の」を入れるかどうか
藤原、源などの氏ですが、少なくとも中世までは、読みとしては「ふじわらの~~」「みなもとの~~」のように「の」が付いていたと思います。 ところが、豊臣については、「とよとみの~~」というのは聞いたことが無いです。 いろいろ考えてみましたが、思いつくのは、 1.近世には「の」を付けなくなった。「源朝臣家康」も「みなもとあそんいえやす」と読んでいた 2.豊臣だけは例外。近世でも、古くからあるその他の氏は「の」を付けていた 3.私が知らないだけで、「とよとみのひでよし」と読んでいた など。 ご存じの方はいらっしゃいますでしょうか?
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江戸中期に出版されて大ヒットし浄瑠璃や歌舞伎にもなった『絵本太閤記』では、実際には藤原からの改姓で豊臣になったのに、 天正十四年の冬十二月関白秀吉公太政大臣に任ぜられ羽柴の姓を改めて豊臣と称す https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/877973/107 とあり、苗字を羽柴から豊臣に変えたかのように書かれています。こうした読本などを通じて、江戸時代に「豊臣」を本姓ではなく「織田」「徳川」などと同じ苗字とする認識が一般レベルで広まっていたことが、近代以降の歴史用語としての「豊臣秀吉」の読み方にも影響しているのかもしれません。
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人の名前とは厳密には当人や周囲が何と認識しているかです。後世の司馬遼太郎読者がどう読み間違えるかは当人の名とは関係がありません。秀吉に面と向かってトヨトミヒデヨシ様と呼んだ者もトヨトミノヒデヨシ様と呼んだ者も無いのです。単に数百年後の大衆の読み間違いにすぎない。大坂の陣の武将は真田幸村という名か? グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の国名はイギリスか? 自動車のエンジンは4サイクルエンジンか? 全部当人と関係のない大衆の間違いなんですから検討してもはじまらないと思いますよ。
お礼
ありがとうございます。 改めて質問文を読み返すと明確には書いてなかったですが、 どちらかというと、「「の」の有無に何故現在そういう違いが出ているのか?」という近代以降についての質問です。 もちろん当時の呼び方(名乗り方と言うべきか)が現代の呼び名に影響しているでしょうから当時がどうだったかも関係するわけですが、「当時、当人に面と向かって~」がどうだったかは関係ないです。
- f272
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「本姓」の後には「の」が入り,「名字」の後には「の」が入らないというのが大まかな理解です。なお,これはルールではありませんから絶対に守られているかと言えばそうではありません。そのような傾向があると理解しておいた方が良いです。 さて本姓として有名なものは,源平藤橘と言われる源,平,藤原,橘があります。そのほかにも古いものとして清原・在原・春原・伏原・長谷・文室(文屋)・広根・大江・弓削・夜須・長岡・岡があったり,新しいものとして豊臣なんてのもあります。 豊臣朝臣秀吉の場合には豊臣の後には「の」が入るのが普通です。関白太政大臣豊臣秀吉であっても豊臣の後には「の」が入るのが普通です。しかし豊臣秀吉であれば豊臣の後には「の」が入るのが普通ですとは言えません。上の方で「ルールではありません」と書いたようにあくまでそういう傾向があると理解してください。
お礼
ありがとうございます。 確実で無いというのはなるほどですが、何故「みなもとよりとも」「たいらきよもり」「ありわらなひら」は聞いたことが無いのに、何故「とよとみひでよし」ばかり聞くのか?というのが謎です。ぶれがあるなら、両方それなりに耳にするはず。 別の方の回答で、大河ドラマで「とよとみのひでよし」だったそうですが。 > 関白太政大臣豊臣秀吉であっても豊臣の後には「の」が入るのが普通です。しかし豊臣秀吉であれば豊臣の後には「の」が入るのが普通ですとは言えません。 ということは、中世以降だと朝臣等の姓や官職名など無しで、「源家康」等の氏名のみの表現をする事がまず無くなり、唯一「豊臣秀吉」だけがそういう表現をされるので、本当は氏(本姓)なのに、苗字っぽい扱いになってしまったと言うことですかね?そうだとすると、これが近代以降のことなのか?近世からそうなのか?
- D-Gabacho
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2016年放送のNHK大河ドラマ「真田丸」では「とよとみのひでよし」と名乗っていたそうです。 https://www.excite.co.jp/news/article/E1460250700048/ 近世に「の」をつけなくなったとか、豊臣だけ例外ということはありません。 Wikipediaでも豊臣秀吉(とよとみ ひでよし/とよとみの ひでよし)と「の」がつく読みを併記しています。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E8%87%A3%E7%A7%80%E5%90%89
お礼
ありがとうございます。 なるほど。私の書いた、 > 3.私が知らないだけで、「とよとみのひでよし」と読んでいた ですかね。当時は「とよとみのひでよし」と呼ばれていたはずと言うことでしょうか。 ではなぜ、現在ほとんど「とよとみひでよし」ばかり聞くのかが謎です。
- tzd78886
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「徳川家康」も、時代劇では「源家康」などと呼ばれていることがあります。つまり、元々は普段使われている氏は「通称」で、住み着いた地名などを使っていることが多く、正式には「源」「平」などを別に持っているわけです。藤原氏も子孫が地方に国司などとして赴任した際に「伊藤」(伊勢の藤原)、「尾藤」(尾張の藤原)、「近藤」(近江の藤原)などと名乗っています。関東では足利氏、新田氏、小山氏などは源氏で、河越氏、熊谷氏などは平氏の家系です。北条氏も平氏の家系だと自称していましたが、北条政子の父、北条時政は父親の名前すら分かっていないくらいですから明らかに僭称でしょう。鎌倉幕府の執権として武士のトップに躍り出た時に伊豆の豪族の出身では格好がつかないので平氏の子孫ということにしたのです。
補足
回答していただいたのはありがたいのですが、質問内容との関連が分かりません。
のが入るのは天皇が下賜した源平藤橘だけだと思いますよ。中国風の姓、つまり血族を表す姓は古来はこの4つだけでした。北条政子さんの署名も平政子で、たいらのまさこさんです。北条とは領地の名、苗字に過ぎない。後世に豊臣も下賜したので正しくは豊臣の秀吉さんです。
お礼
ありがとうございます。 当然その辺は分かっていますが、 > 正しくは豊臣の秀吉さんです。 にも関わらず、なぜ、「とよとみひでよし」という読みばかり聞くのか?というのが質問内容です。
お礼
ありがとうございます。 直感的にはそうなんですよね。豊臣だけ例外。 > 羽柴の姓を改めて豊臣と称す なるほど。文章で残ってるんですね。