親は子供の幸せよりは、まず第一に自分の幸せを望むものでしょうか
テレビや新聞等では大抵の場合、親は立派で子供の事を思いやるものだという論調です。細木数子氏に表題の言葉を言えば「親の心、子知らずの馬鹿だね。」と一蹴されると思います。
しかし現実を見てみると、どうもそれでは説明ができない事が沢山あります。
映画等では、例えば、農場経営に失敗した父親は一人で田舎の農場に移り、子供には"自分の元を離れて都会の親戚の下で暮らすように"言います。子供が父親について行くと言っても子供の事を第一に考えて断り、子供が「都会に行く」と決めてから「"ついて行く"と言ってくれた時は嬉しかったよ」と話します。
現実の私の父親は、「市役所にでも勤めて田舎に返ってけーへんか」と強い期待感を表して言ってきます。父は私が全く公務員には向かない性格である事も十分理解しているはずなのですが。そして、田舎に帰れば「よく返ってきてくれた、嬉しいで」と喜ぶでしょう※1。
どう考えても、映画等の親と現実の親の言動は正反対にしか思えないのです。
「親は子供の幸せよりは、まず第一に自分の幸せを望んでいる」、もしくは、箱入り娘のように「相手の立場に立って考える事がなく、短絡的に自分の幸せだけを考えている」のでしょうか。それとも私が「”親の心、子知らず”の馬鹿」なのでしょうか※2。
みなさんのご意見をお聞かせ頂けませんでしょうか。
※1 実際、母親も、ある時急に顔を見たいからそっちに行くと言い出して、その時は自分は少し落ち込んでいたので断ったのですが、どうしてもと言うので了解して母は2、3日泊まって帰って行きました。帰り際では「お前の顔を見れてよかっと」と満足気に言いました。そこから、私は2,3日寝込みました。
※2 「親は立派で子供の事を第一に考えているもの」という通念は、一般的な現実の傾向を見た場合、嘘なのでしょうか、本当なのでしょうか。