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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:源氏物語 それより下臈の更衣は、なぜ、まして)
源氏物語 冒頭の下臈の更衣の謎
このQ&Aのポイント
- 源氏物語の冒頭で、下臈の更衣たちは嫉妬の対象となっています。
- しかし、なぜ下臈の更衣たちの方が身分が下なのに、ましてやすからずなのでしょうか?
- 身分が下の者たちがなぜあきらめがつかない理由を探ります。
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質問者が選んだベストアンサー
「同じほど」の更衣にとっては、自分より身分が高い女性が特別に寵愛を受けたのなら諦めがついても、自分と同等の身分の更衣が寵愛を受けたことは我慢できないことであり、「なぜ(自分ではなく)あの桐壷が…」と「まして」心中穏やかでなく嫉妬したのでしょう。 「それより下臈の更衣」は桐壷が大納言家出身の更衣という物語の設定から、中納言家や少納言家(以下)の出身と考えられます。確かに桐壷より身分は下ですが、隔絶して下位というわけではなく、大きく言えば同じ更衣という立場です。「そんなに高貴な出自でもないあの桐壷が何で…」とこちらも、「まして」平静ではいられず、嫉妬の炎が燃え上がったと考えます。 当時の後宮の女性の世界には皇后>中宮>女御>更衣という身分の違いが厳然と存在しました。この低位にある桐壷が帝の寵愛を受けたことに対して、上位の女性が嫉妬したのはもちろん、桐壷と同等や下位の女性にしてみれば、寵愛の対象が「雲の上の高貴な女性」ではなく、「身近な存在」であったことによって、より強烈で陰湿な嫉妬心が生まれたのではないかと考えます。
お礼
あぁ、なるほど! スッキリしました。