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セミの生息

北海道から南西諸島、小笠原諸島も含めて、 日本でセミの鳴き声が全く聞こえない地域はありますか?

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回答No.1

元々、セミは南方性の主に温かい地域に生息している昆虫種であり、そのため日本を始めとしたアジア圏では非常に馴染み深い "夏の風物詩" とも言えるほどに慣れ親しんだ昆虫ですが。涼しい地域にはほとんど生息分布しておらず、特に地中海以北の欧州地域にはほとんど居ない昆虫種であるため。今でもヨーロッパ出身の人は「セミ」の存在自体を知らない場合がよくあります。これは日本でも北海道の人がゴキブリを見た事が無いというのと同じですね。 このため基本的に温かい南の地域に行けば行くほどセミが多く生息している事になります。記録によれば、江戸時代には無人島であった小笠原諸島を始めとする南西諸島でも、もう既にその当時の記録に「蝉の声」が記されていますので、火山の噴火などで出来たばかりの新火山島でもない限り、木が一本でも生えていればその島にはセミが居るものと考えて差し支え無いでしょう。また南西諸島、小笠原諸島にはその名も『オガサワラゼミ (Meimuna boninensis)』というセミの生息が確認されおり。さらに火山島であり、あの戦争の激戦地になった近隣の硫黄島にも同じくセミの姿が確認されています。 - 小笠原諸島の最初のセミ https://core.ac.uk/download/pdf/235006595.pdf 一方、北に行けば行くほど前述の様にセミはどんどん姿を消していきます。ただし寒い地域に適応進化したセミの種類もちゃんといて、『エゾゼミ (Lyristes japonicus)』は山地性で気候が涼しい標高600m以上の山林に生息します。北海道の比較的、広い範囲に渡って分布が確認されていますが、それでも北海道の最北端地域や沿岸部などでは生息が確認されていないため、いわゆる "北方領土(南クリル諸島)" にはセミは生息していないのではないかと推測されます。 しかしながら戦前の記録では樺太にもセミが居て鳴いていた事が記録されていますので(エゾハルゼミ)、かなり北の方であっても豊かな森林環境あればエゾゼミの様な冷涼な気候に適応した種が進出し分布を広げているみたいです。近年は確実に温暖化が進んでいますので、学術的記録が無いだけで、もう既に北海道の最北端にまで隅々にセミが進出してしまっているかもしれませんね。 P.S. 下記、参考リンクのPDFには2001年の日本全国で行われた「身近な生きもの調査2001」の集計結果が掲載されています。全82ページとかなりボリュームがありますが…逆に言えばそれだけ正確に実地データが検証されているとも言えます。質問者がお住まいの地域などのデータと参照してみてください。 - セミの抜け殻データ http://www.biodic.go.jp/reports2/6th/semi/

dw5462
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 北海道の北部、東部ならセミが生息していない可能性はあるということですか。 お金と暇があれば生息調査に行きたいです。

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