• 締切済み

脱近代主義英詩翻訳:Giannina Brasch

Here I forged a first syllable and a last silence. I forged enigmas and secrets too. From my letter, the way was born. And from my letter, the beginning and the current of other letters attached their syllables to the name. And I tell myself: each letter is an old memory and a silence. (Giannina BraschiのASSAULT ON TIMEより) http://maxima-library.org/year/b/409093?format=read 拙訳: 私が生みせし、始まりの言の葉と終わりの静けさ 私が生みせし、怪奇と密 私の字から、道が生まれた 私の字から、始まり、そして名前へと連なる他の文字が生まれた そして私は気がつく、文字は遠い記憶であり、静寂であると。 ああ~!穴があったら入りたい!! 翻訳なんて原文を丸パクリすれば良いはずなのに、日本語の適語が出てこず、翻訳しようとしても暗闇の放り出されて西も東も分からないような気持になります。 原文で感動できても、こんなんどうやって翻訳すればいいんですか? 私の文章力では、原文との『クオリティーのギャップ』がありすぎて、、、。  forgeの訳語も「鍛造」なんでしょうが、鍛冶とは無縁の現代人に通じる単語なのかもわからず、英語のforgeですとどういうわけかちょくちょく目にしますが、、。 And from my letter, the beginning and the current of other letters attached their syllables to the name.の箇所も頭の中では、一つ詩歌の始まりとなる言葉が出てくると、次々と文字が、音節が、言葉が、あふれ出てきて川のように流れていく詩歌が思い浮かび、「なんて綺麗な英文だ!」とは思うものの、翻訳文となると、、、。 年末年始で忙しい時とは思いますが、皆様の翻訳例を教えていただければと思います。 BAは選べませんが、宜しくお願い致します。

みんなの回答

  • Nakay702
  • ベストアンサー率79% (10023/12546)
回答No.3

楽しい「お礼コメント」を拝見させていただきました。 >このクオリティーの高さは、熟成したワインのようじゃないですか! ⇒すてきな言葉で喩えてくださり、ありがとうございます。 ちなみに私、ワイン大好き人間です。 (心情的には、ボジョレーヌーボーなどより「リオハーノ」のファンです。) >forgedとcurrent からよく「織物」で表現できると、導き出せましたね! ⇒痛み入ります。この点では、お褒めいただけるほど深くは考えていませんでした。 例によって、caprichoのなせる業かと…。 >今回は、脚韻もいい味だしていますね!  >「まさかこの手で再現可能とは!」と手品を見せられたような気持でした! ⇒最高の評価をしてくださり、心底お礼申しあげます。 ところで、最後の1行をちょっと変えさせてください。 私訳(1か所、語句追加): 《わが紡ぎしは結びなき始め糸 物せしはまた、謎と秘めごと この始め糸に道糸はつながり そのたて糸に横糸はつながり 綴れ織成りて、独り立ちせり かくて思わずつぶやく独り言 こは、古き記憶と沈思の姿なりと》 >私は今まで、ペトラルカとホラティウスを超える詩というものに出会ったことがなく、「古典至高主義」でしたが、たまたま脳みそが疲れて古典が読めなくなるほどの激務があり、比較的現代の詩を読んでみたましたら、Giannina Braschi(の詩)と運命的な出会いをしてしまいました! ⇒lived in room13さんは、発見の天才とお見受けしました。おかげで、こちらもご相伴に与らせていただき、清涼剤やカタルシスを拝領させていただいた、という心境です。 また別訳を考えましたので下記いたします。 私訳第2弾: 片言をひねってみたが後はもだと消ゆ かくて、わが捏造せしはただ謎と見ゆ しかれど、この一字一句が何かへ誘い 文言は、続いて流れて立ちて輪と舞い ことほどさように、わが独白へと至る ここな隻句に昔日の記憶と沈思が宿る (お粗末。) 今回も、心ゆくまで楽しませていただきました。いろいろありがとうございました。 どうぞ、よいお年を!

lived_in_room13
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >ところで、最後の1行をちょっと変えさせてください。 >かくて思わずつぶやく独り言 >こは、古き記憶と沈思の姿なりと 「なり」を付け足すだけで、こんなに変わるものなのかと思いました。 ワインも「水とエタノール」だけじゃ、美味しいわけがなく、ほんの少しの、本当にほんの少しの「不純物」が豊かな風味を運んでくるわけですが、御訳ではまさに「なり」二文字が、ここまでもか、と驚く程の風味を運んできました。 >また別訳を考えましたので下記いたします。 こちらにもあまりの名訳にびっくりしました! >片言をひねってみたが後はもだと消ゆ >かくて、わが捏造せしはただ謎と見ゆ まさにこれですよ! 織物に喩えるわけでもなく、ストレートにこんな表現で表すことができるとは、驚きました! ちょっと現実とは思えず、、、「これは夢かな? こういう回答をいただいた夢をみたのかな?」と、しばらく時間が止まってしまいました。 >しかれど、この一字一句が何かへ誘い >文言は、続いて流れて立ちて輪と舞い 思うにNakayさんは、芸術家なんですね! いや、本当に1行ごとに私の時間が止まってしまいましたよ。 ここまですごい名訳をいただけるとは、まったく予期しておりませんでしたから。 >ことほどさように、わが独白へと至る >ここな隻句に昔日の記憶と沈思が宿る なぜこの御訳を一行読む度に私の時間が止まってしまったような感覚におちいるのか分かりました。 感動しすぎて、「お礼の言葉」、「賞賛の言葉」そういうのが全く出てこないんです。 ペトラルカもラウラへの賞賛の言葉は私には荷が重いから、とか言っていましたね。ちょっとその気持ちが分かりました。 いや、今年も残り僅かなところで、本当にすごいものを見させていただきました! 今年も、お世話になりました。 また来年も宜しくお願い致します。 では、よいお年をお迎えください。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.2

 意味が分からない言葉を訳するにあたっては、意味が分からない日本語に訳するのがいいんでしょうが、今回は文学落ちこぼれの僕には歯がたちません。  よいお年をお迎えください。

lived_in_room13
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 いくら天才的な詩の才能を持ち合わせているとはいえ、SPSさんでもそう仰る時があるのですね!  私は、ホラティウスの翻訳で「この人、もしかしてホラティウスの生まれ変わりじゃなかろうか?」と思ったこともあるくらいなので、もう不可能はないくらいに思っておりました。 それにしても、このポストモダン(脱近代主義)ってやつのせいなのか、作者のせいなのか分かりませんけど、読めて感動もできるのに、翻訳難易度が、、、なぜこんなに高いのでしょうね。 それでも、英語が読めるおかげでこんなに素晴らしい文章が読めるのですから、翻訳できないことよりもそっちの方向でポジテブに考える事にします。 SPSさんの名訳は、いつも堪能させていただいています。 今年も、お世話になりました。 また来年も宜しくお願い致します。 では、よいお年をお迎えください。

  • Nakay702
  • ベストアンサー率79% (10023/12546)
回答No.1

またまた、楽しい話題をありがとうございます。 添付してくださったサイトの詩Assault on Timeの冒頭に引用があって、 「神のスパイの如く森羅万象の神秘に挑め」 ―シェークスピア『リア王』 とありました。Giannina Braschiの詩をよく象徴しているように思いました。 ところで、文中のto the nameは、to one's name「自分の所有で」の変形と読みました。つまり、このくだりは「私の書き出した文字にいろいろの文言が続いて、それが独自の意味を成して一人歩きする」様子を述べている、と解釈しました。 私訳: わが紡ぎしは結びなき始め糸 物せしはまた、謎と秘めごと この始め糸に道糸はつながり そのたて糸に横糸はつながり 綴れ織成りて、独り立ちせり かくて思わずつぶやく独り言 こは、古き記憶と沈思の姿と ☆ということで、「詩文」を「織物」に置き換えてしまいました。

lived_in_room13
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 いや、今回ばかりは、(英文自体は簡単ですが)あまりにも翻訳が難しすぎて、さすがにNakayさんや、もう一人の方でも、今日中は無理だろう。明日か、明後日ぐらいにご回答いただけるかな?と思っておりましたよ!!! まさか、即興で翻訳されたのですか? しかもこのクオリティーの高さは、熟成したワインのようじゃないですか!(すごすぎます!) >「神のスパイの如く森羅万象の神秘に挑め」 >―シェークスピア『リア王』 こちらの翻訳も、お見事ですね! 「森羅万象」と「神秘」の使い方が天才的です。私だったらこうも聴きごたえがる翻訳文はできませんでした。 >わが紡ぎしは結びなき始め糸 >物せしはまた、謎と秘めごと >詩文」を「織物」に置き換えてしまいました。 いや、forgedとcurrent からよく「織物」で表現できると、導き出せましたね! 以前から、並々ならぬ文才の持ち主だと承知してはおりましたが、こんな奇跡的な創作もおできになるのですね! (私の場合は織物に喩えるというヒントをいただいても、今回の英文は翻訳不可能でしたけど)しかも、今回は、脚韻もいい味だしていますね!  >この始め糸に道糸はつながり >そのたて糸に横糸はつながり >綴れ織成りて、独り立ちせり 問題の最難関箇所の And from my letter, the beginning and the current of other letters attached their syllables to the name.の箇所をまさかこの様に訳すとは、思いもつきませんでした! 英文から連想される「ひとりでに繋がってゆくさま」を日本語でも再現するのは、もはや不可能と思っておりましたが、「綴れ織成りて、独り立ちせり」とは、、拝見した瞬間に「まさかこの手で再現可能とは!」と手品を見せられたような気持でした! 原文を読んだ時のような臨場感が伝わってきまして、、いやはや、本当に御見それ致しましたよ。 >かくて思わずつぶやく独り言 >こは、古き記憶と沈思の姿と この箇所も難所でしたが、「古き記憶」という言いまわしが、ちゃんと適所に使われるとこんなに輝くものなんですね!  今回も御訳を堪能されていただき、じっくり名文を味わせていただきました。また、「翻訳可能だったんですね!」と、腰を抜かしました! それにしても、私は今まで、ペトラルカとホラティウスを超える詩というものに出会ったことがなく、「古典至高主義」でしたが、たまたま脳みそが疲れて古典が読めなくなるほどの激務があり、比較的現代の詩を読んでみたましたら、Giannina Braschi(の詩)と運命的な出会いをしてしまいました!  読むのは簡単でも翻訳は古典以上に難しく、今回も本当に助けていただき勉強になりました! 今年は、どうもありがとうございました。来年も宜しくお願い致します。

関連するQ&A