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日本の敗戦について

どうして陸軍は最後まで徹底交戦しようとしたと思いますか?

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質問者が選んだベストアンサー

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  • eroero4649
  • ベストアンサー率31% (10491/32992)
回答No.4

別に徹底抗戦を望んでいたわけではないです。ただ、「このままじゃ納得いかない」と思っていたのです。 太平洋戦争は、徹頭徹尾海軍の戦いです。基本的に陸軍にできることはほとんど何もありませんでした。どこに行くにも船で運んでもらわないといけない戦争でしたからね。だから陸軍的には「負けたのは海軍であって、陸軍はまだそんなに負けてない」という思いはあったのです。フィリピンじゃ明確に敗北しましたけどね。 で、日本国民が騙された例の「大本営発表」ですが、それは陸軍も同じだったんですよ。台湾沖航空戦で海軍は大敗北を喫しますが、大戦果をあげたとウソの発表をしました。実はこれ、海軍は陸軍に対しても「この戦果はウソっすから」とはいわなかったんです。だから陸軍も「すげえ大戦果じゃん!」「話半分だったとしても結構なもんだ」って大喜びしたのです。 有名な話ですが、この大戦果が発表されて在フィリピンの日本軍司令部は「よっしゃー!」とめちゃくちゃ盛り上がったのですが、「マッカーサー参謀」の異名をとった堀参謀だけが「いや、今まで攻撃が成功しなかったのに今回だけこんなに大戦果を急にあげるのはおかしい」と言い出し、すぐに「あの大戦果はウソ。米軍は損害を受けていない」と分析しました。しかし「いくらなんでも海軍が陸軍にまでウソをつくってことはないだろう」とみんな怒りだしたというエピソードがあります。やがて大戦果をあげたはずなのに日々空襲がひどくなっていくから「あれ?聞いてた話と違うんじゃね?」となっていったのですけどね。 国に対しても本当の情報をあげなかったどこかの電力会社と同じことをやってたんですよ。 んで、陸軍としては「まだ俺ら本気出してないから、ここで一発大戦果をあげてからアメリカから講和を引き出そう」という思いがあったのです。それはもう希望といったほうがいいものでしたけどね。人間というのはときに受け入れたくない現実があるとそれから目を背けて、自分が信じたいことが現実に起こる可能性が高いと信じてしまう生き物であることを質問者さんもご存知でしょう。 陸軍も「アメリカも連戦の損害が累積していて苦しいはずだ」と思っていたのです。実際、ペリリュー、硫黄島、沖縄と戦場が本土に近づくにつれて米軍の損害も大きくなっており、それは米軍も頭を痛める問題でもありました。米軍て面白い軍隊で、ちゃんとアンケートをとってるんですね。それによると、ヨーロッパ戦線に派遣された将兵は戦争が進んでドイツ領内に近づくにつれて「戦争は怖いけれど、もうすぐ終わると思う」と楽観的な回答をする者が多かったのに対して、太平洋戦線に派遣された将兵は「戦争が進めば進むほど怖くなる」と回答しているんです。日本軍の抵抗が、より狂信的で粘り強くなっているからでしょうね。 陸軍が頑なに、そして狂信的に戦争継続を望んでいたわけではないということは、天皇から終戦の詔勅が出ると全軍従ったことからもご理解いただけると思います。これが日本人七不思議のひとつでございまして。 宮城事件といって、近衛師団の一部将校がクーデターを起こして終戦放送をさせないようにしたというのがありますでしょ?あれが有名なのでさも「陸軍は狂信的に戦争継続を望んでいた」と思いがちですが、青年将校たちの「決起」に周囲は乗らなかったんだから「アツくなっていたのは一部の人たちだけ」だといえます。 しかも放送直前には、NHKで警備にあたっていた海軍の憲兵が放送を止めようとして取り押さえられたっていうこともありました。古いほうの「日本のいちばん長い日」で、井川比佐志さんが演じていました。 「なんかもうダメだと思ったけれど、ここまで来てしまい誰も『やめたほうがいいんじゃない?』と口にできなくて、なんとなくダラダラと続けて、結局傷口をどんどん深くする」というのが日本人の宿痾であると思います。 それは山一証券もそうだったし、東京電力もそうだし東芝もそうだったし、つい最近では7payがそうですし、現在進行形でいうなら大塚家具がそうです。 7payなんて、たぶんある時点で「これはもうヤバい」って気が付いていた人がどこかにいたと思います。誰もいなかったらそれもそれでヤバいんですけど。でもそのときにはもうサービスがいつから始まるというのも決まっていて、そこに合わせてリリースしなきゃいけないとか、他社がどんどん参入しているのにこっちがこれ以上遅れるわけにはいかないとか、そういう問題でズルズルしているうちに最悪なものをリリースして最悪な結果を招いてしまったわけでしょ。 大塚家具なんて、これ以上あの女社長が続けても会社が潰れるしかないから、本当はクーデターでも起こしてなんとか建て直さないといけないのに、奈落の底に落ちる列車にみんな乗り続けているわけじゃないですか。 ほんで結局、だーれも責任をとらない。東京電力も、東芝も。もちろん大塚家具も。 それに比べると、終戦当日に切腹して、介錯をしようとする部下に「多くの将兵を苦しませたのだから」と拒んだという阿南惟幾大将のほうがずいぶん男らしいともいえますよ。死にゃあいいってもんでもないですけれど。

mondaysaikensa
質問者

お礼

すごい!納得の回答ありがとうございます。 海軍から「国内陸軍は戦わずして負けた」とか陰口を言われるのも我慢ならなかった可能性もありますね。

その他の回答 (3)

  • tzd78886
  • ベストアンサー率15% (2589/17102)
回答No.3

「国体維持」分かりやすく言うと、受諾後も天皇制が維持されるかどうかはっきりしていなかったから。天皇自ら表明するまで受け入れることはできませんでした。

mondaysaikensa
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

回答No.2

講和を結んだところで日本はアメリカに支配されてしまう 植民地にされるぐらいなら1億玉砕して果てるのが日本人民の誇りだ と思ったからです

mondaysaikensa
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15295/33014)
回答No.1

 どうして陸軍は最後まで徹底交戦しようとしたと思いますか?  別に、陸軍に限ったことではありません。当時は内部の伝達組織が機能しておらず、本州内部の海軍基地でさえ八月十九日に何があったか分からない有様でした。  戦線は南は太平洋から北は満州まで、東は千島列島から西は東南アジアまでと、ボロボロに広がり、しかも玉音放送は軍内部の雑音で聞けなかったからです。

mondaysaikensa
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

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