モーター内部の異相コイル間の短絡を特定する方法
- モーター内部の異相コイル間の短絡を特定するための流れを説明します。
- 異相コイル間の短絡を特定するためには、短絡発生後の電流値のアンバランスを調べることが重要です。
- さらに、U-V、V-W、W-U間の抵抗値のアンバランスを調べることで、レヤーショートあるいは異相コイル間の短絡を疑うことができます。
- ベストアンサー
モーター内部の異相コイル間の短絡
下記の写真を見て下さい。三相誘導電動機を勉強しています。 モーター内部の異相コイル間の短絡の図です。 異相コイル間の短絡を見つけるための流れを教えて頂きたいのですが、宜しくおねがいします。 (1)短絡発生→サーマルが落ちる→R相、S相、T相のそれぞれの電流値をクランプメーターで調べる→電流値がアンバランス→ここで仮にモーター内部に原因が有るとして →U-V,V-W,W-U間の抵抗を調べる→抵抗値がアンバランス→レヤーショートあるいは異相コイル間の短絡を疑う という流れをシュミレーション(あくまでも私のシュミレーション)したのですが、 最後のレヤーショートか異相コイル間の短絡かを特定するには、どのような調べ方があるのでしょうか。また、上記のシュミレーションで誤りがあれば教えてください。 宜しくおねがいします。
- benchan200
- お礼率58% (622/1067)
- 電気・電子工学
- 回答数5
- ありがとう数4
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
No.2,3,4 teppou です。補足コメントに回答します。 モーター巻線などのコイルは、ミシン糸などのようにきっちり巻いた層を巻き重ねています。その層の段間で起きたショートをレヤショートといいます。 レヤショートが起きると巻き線の一部に電流が流れなくなりますので、巻き線の有効な巻き数が少なくなります。 その結果レヤショート相はインダクタンスが小さくなります。
その他の回答 (4)
- teppou
- ベストアンサー率46% (356/766)
No.2,3 teppou です。追加のご質問に回答します。 電球とモーター巻線を直列に接続していますので、電流の最大値は電球の定格電流になります。 電球とモーター巻線の健全相を直列に接続した場合、巻き線のインダクタンスによるインピーダンスが加わるため電流が最小になり、電球とレヤショート相を接続した場合はインダクタンスが健全相より小さくなりますので、ショート相に接続した場合よりは小さくなり、健全相に接続した場合よりは大きくなります。
補足
お返事遅くなりすみません。再度回答有難うございます。感謝です。 >電球とレヤショート相を接続した場合はインダクタンスが健全相より小さくなります なぜ、電球とレヤショート相を接続した場合はインダクタンスが健全相より小さくなるのでしょうか。 良ければご教授お願いします。
- teppou
- ベストアンサー率46% (356/766)
No.2 teppou です。追加のご質問に回答します。 最初のご質問に添付された図を使ってご説明します。 100V電源の一本の電線を電球ソケットの一方の電線に接続し、ソケットのもう一方の電線を図の上側の電線に接続します。 100V電源のもう一方の電線を図の下側の電線に接続します。 つまり、100V電源の一方、電球、図のモーターの上側の電線、モーターのショート個所、図のモーターの下側の電線、100V電源のもう一方に接続します。 そうすると電球には、通常の100V電源に接続したのと同じ電流が流れます。 定格電流と書いたのは、現在の白熱電球は、60W型54Wなどというものが多きので、60Wなら0.6Aと単純に言うことができないからです。 電球に流れる電流はあらかじめ測定しておきます。 ご理解いただけなければ、なんどでもご質問ください。 なお、その際、補足コメントのほうが適切です。
お礼
回答ありがとうございました。了解しました。 >ショートの場合、電流値は電球の定格電流値になりますが、レヤショートの場合は、ショートの場合より小さく~ 上記についてお伺いしてもいいでしょうか。 この場合、ショートの場合は、電球の定格電流値になるというのはわかりますが、レヤーショートの場合は、電球の定格電流値より大きくなりそうな感じなのですが、どうでしょうか。 ご回答頂けたら幸いです。
- teppou
- ベストアンサー率46% (356/766)
サーマルにしろ遮断機にしろ作動した場合には、当然電流は流れていませんので、電流測定はできません。 モーターの各相の抵抗値を測定するという事になりますが、他の回答者がお書きのように、モーター巻線の直流抵抗値は非常に小さいので判定はむつかしいです。ショートの場合はデジタルテスターで何とかわかるかもしれませんが、抵抗計が必要になるかもしれません。あるいはLCRメーターでリアクタンスを測定する方法もあります。 このような場合私は、100Vの交流電流で各相のリアクタンスの差(比というべきか)を概略測定しています。 具体的には、モーターの各相の巻き線に直列に60W程度の白熱電球を接続し、100Vの電源に接続し電流値を測定します。 ショートの場合、電流値は電球の定格電流値になりますが、レヤショートの場合は、ショートの場合より小さく、健全相に接続した場合よりは大きくなります。各電圧も測定して、電流値とで計算すればリアクタンスは求められます。あまり正確なものではないと思いますが。 こういう測定に使用するアタッチメント的なものを自作して持っていますが、もう十年以上使う機会がありません。モーター巻線のトラブルは本当に少なくなりました。
お礼
回答有難うございます。返信遅くなりすみません。 >ショートの場合、電流値は電球の定格電流値になりますが、~ この場合、ショートというのは、異相コイル短絡ですよね。なぜ、モーターの各相の巻き線に直列に60W程度の白熱電球を接続し、100Vの電源に接続し電流値を測定した場合、ショート時には、電流値は電球の定格電流値になるのでしょうか。 すみませんが、ご回答頂けたら幸いです。宜しくおねがいします。
- fujiyama32
- ベストアンサー率43% (2236/5097)
貼り付けられた図の「赤線」のような短絡事故が発生しているので あれば、それぞれの動作特性から「サーマルリレー」が動作する前に 「配線用遮断器」が動作(トリップ)します。 「漏電遮断器」の場合でも同様です。 「サーマルリレー」が動作する場合でしたらモーターが過負荷状態と 判定すると良いでしょう。 なお、レヤーショートの原因として、巻線の一部に傷があり運転中の 温度上昇により絶縁不良となり巻線抵抗が小さくなるため「サーマル リレー」が動作することも考えられます。 なお、最後のレヤーショートか異相コイル間の短絡かを特定したい場合 はモーターを分解して巻線の焼損状態から判定します。 必要により固定子のスロットから巻線を少しづつ崩して調べます。 また、巻線の抵抗値は低抵抗値ですのでテスターでは判定できません。 次のような低抵抗値測定可能な専用の測定器を使用します。 「抵抗計/RM3548/日置電機(例)」 https://www.hioki.co.jp/jp/products/detail/?product_key=715
お礼
お返事遅くなりすみません。回答有難うございます。 >最後のレヤーショートか異相コイル間の短絡かを特定したい場合 はモーターを分解して巻線の焼損状態から判定します レヤーショートか異相コイル間の短絡かを特定したい場合、配線用遮断器が先にトリップするのであれば、モーターを分解することなく、レヤーショートは選択技からはずして異相コイル間の短絡を疑って良いのではないでしょうか。間違っていたらすみません。 ご回答頂ければ幸いです。
関連するQ&A
- 【電気】モーターコイルが短絡して過電流が流れて壊れ
【電気】モーターコイルが短絡して過電流が流れて壊れた場合、短絡して過電流が流れてしまったモーターのコイルはどう頑張ってももう直せないのでしょうか? モーターのコイルが短絡して過電流が流れて壊れた場合の直し方を教えてください。
- ベストアンサー
- 電気・電子工学
- 短絡容量
短絡容量の計算にかんする学習をしております。そこで下記の2点について疑問が生じました。 文献を調べたりしたのですが、しっくりする回答に辿りつけず参考になるご回答をいただければと思い質問させて頂きます。 (1)電力系統のインピーダンスの考え方として「変圧器のインピーダンスはリアクタンスと考える場合が多い。」と文献に載っているのを見ましたが、これは変圧器はコイルなので、”R(抵抗)”と”X(リアクタンス)”の比がリアクタンスの方が圧倒的に大きいからZ(インピーダンス)はリアクタンスのみと考えてよいということでしょうか? (2)モータコントリビューションについて「インバーターを持たない単純な電動機(換気ファンなど)が設置されている系統で、電動機運転中に電源側が短絡事故を起こすと、電動機への電源供給がストップし、電動機が惰性運転を行い摩擦抵抗によって停止に至ります。この惰性運転をしている間、電動機の回転によって起電力が発生し、電動機が発電機のように電力を生み出し、短絡地点に電流を流してしまう現象を、モータコントリビューションと言います。」との説明を見ましたが、逆にインバータやサーボアンプを介してモータ接続となっている系統において電源側で短絡事故が起きたときの寄与電流はどうなるのでしょうか?
- ベストアンサー
- 自然環境・エネルギー
- 過負荷によるサーマルトリップ
三相誘導電動機等でコンベア等を回転させていた時 ベアリング破損、異物噛み込み等で負荷が高くなり電流値が上がり サーマルがトリップして回転止めますが その理屈を教えてください。 なぜ負荷が高くなると電流値が上がるのですか? 現状クランプメータで測定してサーマル設定より高いなら 負荷が高くないか。絶縁測定(メガ)、モーターの各相間抵抗等 調査しますが。 なにかが噛み込んで負荷が高くなったときなぜ電流があがりサーマルが トリップするのか教えてください。
- 締切済み
- その他(学問・教育)
- モーターの電流値の計測
200Va.c 3φの電源をインバーターに入れ、その二次側からサーマルリレーを通し、3相モーターを動作させているコンベアがあります。 突然サーマルリレーがトリップしたためモーターの電流値を計測しようと考え、もう一度コンベアを動作させ、クランプメーターでサーマルの二次側の電流値を測ろうとしたところ、クランプメーターの数値は「0」のままでした。(U,V、W全てです) クランプメーターは故障しておりません。 質問 1、これらは、インバーターの二次側がPWMにより 正弦波ではなくパルス波形の為、電流値の計測が 出来ないのでしょうか。 2、上記1が原因で計測出来ないとすれば、どのよう に電流値を測ればよいでしょうか。 どうか宜しくお願いします。
- 締切済み
- その他(電子・半導体・化学)
- 電磁誘導とコイルについて
電磁誘導とコイルについて 中学の電磁誘導の項目で、「コイル内部の磁界が変化すると、コイルに電圧が生じ、電流が流れる現象」とありました。ここで「コイル内部の磁界」とありますが、そもそも電流の流れていないコイル内部に磁界は存在するのでしょうか? 宜しくお願いします。
- ベストアンサー
- 物理学
- モーター
三相200Vモーター11kwの規約電流は48Aです、定格電流は42Aくらいだと思います、サーマルの設定は42Aにしてあります。11KWのモーターを実際にクランプメーターで電流測定したところ、48Aの電流が流れていました。定格電流より多く流れていますが、 規約電流が48Aなので、焼損しないと思うのですが、どうでしょうか?教えてtください。
- ベストアンサー
- 自然環境・エネルギー
- 高校物理のコイルについて
交流電源にコイルと抵抗が直列につながれていて、 交流電源がI=sinwtの電流を流そうとしているときコイルに誘導起電力が生じますよね 私は、コイルは電流が流れてくる方向と逆方向に電流を流そうとするから全体を流れる電流もかわると思ったんですが抵抗とコイルに流れる電流の大きさはI=sinwtのままでした これはどうしてでしょうか? 誘導起電力が生じたから電流の大きさは変わると思ったんですが どうか教えてください
- ベストアンサー
- 物理学
- モータコイルの焼損の原因は?
三相誘導電動機のコイルが焼損してしまいました。 原因を突き止めようとしているのですが、 考えられる原因をお教え下さい。 また、機械の運転の仕方で、1秒運転→89秒停止の繰り返しで1年半ほど動かしておりました。 この様な運転方法がコイル焼損と関係があるのでしょうか?(モータに過負荷を掛けてしまったとか?)
- ベストアンサー
- 物理学
- 誘導機の短絡環
誘導機の短絡環に流れる電流について質問します。 固定子の作る磁束を打ち消すために回転子のバーに電流が流れ短絡環に電流が流れますが、もし短絡環が切れそうな状態(抵抗が大きい)の場合、短絡環に流れる電流は隣の極に流れてしまうものでしょうか。 私の考えでは、固定子の磁極に対応する回転子の部分に電流が流れ短絡環が切れそう(抵抗が大きい)な状態でも電流はそこを流れると思っています。しかし電流は抵抗が小さいほうが流れやすいですよね。 どうかよろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 自然環境・エネルギー
お礼
お返事遅くなりすみません。回答ありがとうございました。よくわかりました。感謝です。また、機会がありましたら宜しくおねがいします。