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三相誘導モータの始動電流について

三相誘導モータは始動時が一番電流が大きくなりますが、 これが何故なのかが分かりません。 直流モータなら、回転すれば電機子コイルが界磁磁束を切る事で逆起電力が発生するので、電機子コイルが回転していない始動時には逆起電力が発生せず、結果電流が大きくなるということは分かります。 しかし、三相誘導モータはこのような逆起電力の影響があまり考えられないので、 特に始動電流が大きくなることはないのではないでしょうか? ご回答をよろしくお願いいたします。

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回答No.1

 こんな考えはいかがでしょうか!  三相誘導モータは、ギャップ付きで二次側が短絡回転する変圧器と考えます。 ここに、 (1)二次側停止の状態に荷電すると、変圧器ですので励磁電流が瞬時流れます。 (2)さらに1mm前後のギャップを通して二次はワンターンコイルで短絡されて  いるため、この短絡電流の一時換算値も合わせて流れます。ので大きな突入  電流が流れます。・・・・通常定格電流の5倍前後と称されます。 (3)この二次側の電流で磁束ができると、1次側の回転磁界に追従する回転力が  生じ回転子は急速に回転上昇します。 (4)すると1次二次の相対速度が低くなり誘導電圧が低下し、したがって二次電流  も低下します。・・・・回転上昇力が徐々に低下します。 (5)もし回転子が同期速度まで上昇すると、二次回路(回転子)には電圧は発生  しなくなり(相対速度がゼロのため)二次電流も流れず回転は上昇しない。 (6)上述の繰り返しで、負荷の必要トルクまで回転を上下させ、二次電圧を発生  させ一次コイルとの相対電磁力によりバランスし、安定な回転数となる。 ・・・このような一連の動きから、始動時には大きな突入電流が流れます。                                  以上

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