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太陽と月がノードか遠地点が直線上にある
太陽と月がノードと直線上にあるとき、満月か新月になって日食か月食になりますよね? また、遠地点と太陽と月が直線上にあるときも新月か満月になりますよね? でも遠地点とノードはイコールにはならないですよね? この違いはどのようになっているからでしょうか?
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- staratras
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>太陽と月がノードと直線上にあるとき、満月か新月になって日食か月食になりますよね? その通りです。厳密に言えば「月がノード(交点:月の軌道と黄道の交点)付近で満月になれば月食、新月になれば日食が起きる」ということです。 >また、遠地点と太陽と月が直線上にあるときも新月か満月になりますよね? はい、「月が遠地点(近地点も同様ですが)で太陽と月が直線上にあるときも新月か満月になります」(交点付近で遠地点(近地点)にならなければ、厳密には一直線上には来ないので日食や月食は起きません) >でも遠地点とノードはイコールにはならないですよね? はい、遠地点は周期約8.85年で反時計回りに回っています。一方交点は地球上の観測者からは、黄道に沿って西向きに18.60年で一周します。両者は別々でイコールにはなりません。 まとめますと、日食や月食は月と地球と太陽がほぼ一直線に並ぶときに限って起こり、そのときの地球と月との距離には関係がないということです。そしてこれが、太陽ー月ー地球の順に完全に一直線上に並んだ場合に、場合によって皆既日食と金環日食という見かけが異なる日食が起きる主な理由にもなっています。地球軌道も楕円なので太陽との距離が多少変化し、太陽の見かけの大きさも変化します(2018年で31分30秒角から32分36秒角くらい)が、月の軌道の方が離心率が大きいので地球との距離の変化や見かけの大きさの変化も大きく、2018年の満月では29分25秒角から33分30秒角まで変化します。 太陽の見かけの大きさが最小から最大までのいずれの値であっても、月の見かけの大きさがもっと小さい遠地点付近で日食になれば金環日食になり、逆に月の見かけの大きさがもっと大きい近地点付近で日食になれば皆既日食になります。 例えば2012年5月21日に東京などで見られた金環日食は月が遠地点を通過した翌日に起こり、2009年7月22日に日本の南の島々で見られるはずだった(悪天候の所が多かった)皆既日食は月が近地点を通過した当日に起きました。(いずれも日本時間で)
- nagata2017
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お礼
とても丁寧に詳しく教えていただきありがとうございました!