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旋盤加工と材料力学におけるワーク形状とチャッキング圧の関係
- 旋盤加工において、ワーク形状とチャッキング圧は密接に関連しています。
- チャッキング圧が過大であると、ワークの内外径の公差外れや厚み方向の公差に影響が生じます。
- しかし、円筒を輪切りにした断面形状を任意とした場合の撓み計算方法は明確にはわかっていません。
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材料力学の考え方 http://www.fml.t.u-tokyo.ac.jp/~izumi/easy/CAE/CAE_PPT2011.pdf P.3 材料力学は、いくつかの単純な仮定を置くことにより、非常に簡単な式で、部材の変形や 内部の応力・ひずみを近似的に表現することを可能にする力学。 仮定が成立する範囲においては、容易に解析が可能である。 たとえば、荷重が2倍になれば、タワミはどうなるか、梁の幅bもしくは高さhを変 えればどうなるかが、即座に理解できるからである。 たとえ構造が複雑になっても、この式がもつ傾向は大きく変わることはない y=Fl^3/3EI [ I=bh^3/12 ] 東大の先生の仰せを解釈すれば、 形が複雑になろうとも、実物の測定値が只1点でもあれば、タワミの答えyへの補正係数が求まり、寸法・荷重が変化しても答はかなりの確度で計算出来る。式は y= k × Fl^3/3EI 折角、実物兵器をお持ちなのに、なぜ一発の試し撃ちをされないのでしょうか? 実物が無い設計者はやむなく机上計算だけで答を得ようとするが、しばしばアテにならず逸れてしまう。 この式にF、Eは確かな値、残るb、h、lについては適当と思える値を入れて計算した結果がy’ 他方、なるたけ日頃の加工サイズの中央値に近いワークを用意し、チャックに締付けた状態でのタワミ実測値。 両者の比率が補正係数 k 。式のかたちが×÷だけなのでF、b、h、lを変えても正しく計算できる。 簡単な測定器でもμ台のタワミを測れますよね。それ以下? 主軸の回転精度が邪魔する? なら無視でき、そもそもが考慮不要であったとの結論。 式の形としては 曲がりばりの計算 http://homepage2.nifty.com/ymhagisan/yomoyama/yomoyama1/yomoNo14.pdf が近いと思われるが、上記議論なら式の形を気にしなくとも良いはずなので・・・ 試し撃ちの役割について、私が疑問を抱いた最近の例。失礼赦免。 No.38915 内圧の作用する金属容器の耐圧強度について No.38889 ガイドポストのタワミ量の計算方法について チャック把握力の上限は、このような変形限界の検討で出来たとして、下限、すなわち加工力に負けて滑ったり外れない値も求めることが必要となるが、これはもっと厄介です。 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=261805&event=QE0004 No.38772 パワーチャックでの鋼材のつかみ長さについて 回答(6)には感心しました。イメージでは形が掴みにくい。 複雑だけどリニアな範囲と考えて良いでしょう。 しかし、シミュレーションの値が合っているかの確認は、やはり試し撃ちなんですよね。。。
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自身で、以前にAutoCAD・Mechanical(10年前のバージョン)の2D-FEAで計算してみた例が下図です。 ----- http://loda.jp/mcnc/?id=332.jpg ----- 2Dなので径方向しか計算できませんし、完全には程遠いですが参考にはなりました。 今時は3Dでしょう。 下記が参考になるかも知れません。 ----- http://monoist.atmarkit.co.jp/fmecha/index/fmachafem.html (@IT→MONOist→メカ設計→連載記事「設計者CAEを始める前にシッカリ学ぶ有限要素法」) -----
お礼
ありがとうございます。 CAEですか。それもアリですね。 少なくとも計算時間が加工時間を下回る必要がありますが、最近のPCではどうなんでしょうか(当然メッシュの数にも依存しますが・・・)。 CAEであっても、実測値との比較→補正は避けられないと考えますので、取りあえず、回答(5)さんの簡易計算+実測による補正を試してみようと思います。 物足りない場合はCAEも検討してみます。
旋盤加工ではありませんが、加工時の弾性変形を考慮した加工で、特に平面度をよくしたり を冶具のベースではしているみたいです。 それは、回答(3)さんが記述したように経験と勘や、一度測定後に最終寸法で加工し 測定データ値にて補正加工すると聞いたことがあります。(実際に観たこともあります) それか、圧入を使用して変形し難くしたりするかです。 計算は、何処に何μmの弾性変形があり、加工後に何μmの影響がある計算は設計でも 殆ど不可能です。 何処に変形の影響がでそうだと、勘と経験にて対応するか、圧入等の対策をして加工する 方向がベターと感じます。 それか、貴殿がやろうとしている内容に合致していないかもしれませんが、 材料代や加工の手間が多く掛かりますが、捨て材を考慮した加工方法を考慮するですかね。 何れにしても、経験が必要ですよね。
お礼
そうですか、やはり理論は理論なのですかね・・・。 圧入は最終手段としては考えています。 ただ、単品かつワークが比較的大きい為、個別の冶具代が上乗せできないのが現状です。 そこで、変形の判断基準または汎用的な冶具を模索中なのです。 参考になりました。 ありがとうございました。
完璧なのはない トライ&エラー
お礼
うーん、ある意味、的を得てるような・・・。 ありがとうございます。
汎用旋盤で加工すれば問題ないのに NC旋盤だと変形が大きくNGとなる・・・・ と相談を受けた事が何度かあります。 基本的に「油圧チャック」か「スクロールチャック」の違いとお答えする。 どちらもバイトが削っている時は真円になっているが 油圧の場合 回転が止まった状態の把握力が最大 スクロールの場合も同じだが メカ的に拘束されているのと油圧で止まっているのでは変化量が全く違う。 「変形は困るが品物が飛び出すのはもっと困る」 カウンターバラスの付いたチャックやコレットチャックなどを選ぶとか 遠心力の影響の出にくい固定方法を模索する方が早道と思う。 爪の重量を極力小さく事も効果はあります。
お礼
おっしゃる通りです。 様々な角度から解決方法を模索している過程での質問でした。 参考にさせて頂きます。
基本的には厚肉円筒理論で求めることになると思いますが、実際に合うかは 疑問です。ひずみゲージなどで計測して確認する必要があるでしょう。 参考サイト http://techon.nikkeibp.co.jp/free/nmc/dokusha/zai/zai562.html http://www.kyowa-ei.co.jp/support/technical/memo/node_2001/ex_06.html
お礼
うーん、そうですか。 内圧による変形はよく見かけられるのですが、集中荷重ってのはないですよね。 参考サイト拝見させていただきましたところ、思わぬ発見ができましたので御礼申し上げますw。 ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。 試し撃ちですか、その通りですね。 以前、片持ちのボーリングバーや両センターのシャフトについては、撓み(場合によっては、びびり)を計算結果と実際の加工について比較してみたことはあります。その結果は概ね傾向としては一致しておりました。 さて、曲り梁となるとどうでしょうか。何ともいい難いですが、検討の価値はありそうです。要するに、補正係数が求められればいいのですね。 もっと掘り下げてみます。