浸炭焼き入れについて初心者のための基礎知識

このQ&Aのポイント
  • 浸炭焼き入れとは、素材を高温で炭素浸透させて硬さを調整する加工方法です。
  • 浸炭直接焼入れではない場合、浸炭をした後に2回の焼き入れを行います。
  • 一回目の焼き入れでは芯部を柔らかくするため、二回目の焼き入れでは表面部を硬くするために異なる温度条件を使います。
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浸炭焼き入れについて

初心者です。浸炭焼き入れについて教えてください。 浸炭直接焼入れではない場合は、浸炭をした後、焼き入れを2回行うと聞きました。 一回目は AC3点直上で行い、2回目はAC1点直上で焼き入れを行うようですが、なぜ、そのようにしなければならないのでしょうか?(芯部を柔らかく、表面部を硬くするならAC1点直上のみだけで充分ではないでしょうか?)

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.1

特殊な部品以外の量産対象品はコスト面からも1回の焼き入れ処理で全く問題はありません。浸炭処理では共析点(0.78~0.8%)狙いですから焼き入れ温度は830~850℃の範囲で選定して実施。 浸炭・拡散中はA3点以上850~930℃(高温浸炭以外)で、焼き入れ直前温度は上記の温度。 全ての自動車、建設機械 等 のミッション関連部品で上記処理が随分昔から 実施しております。 むしろそう言った処理を行う部品(2度焼入れが必要ある)とはどんな物なのか連絡願いたいくらいの希少品かと思われます。 現在のコスト競争の世に2度も貴重なエネルギーを消費する工程は省かねばなりません。 以上

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