キリ穴の穴径公差とは?加工方法についての質問
- 購買担当者が加工業者に注文した機械加工品の穴が指示よりも小さいサイズで加工されていることについて相談しています。
- 図面にはφ5の穴の加工が指示されており、公差は+-0.2mmとなっていますが、実際にはφ4.8~φ4.9で加工されていたそうです。
- 設計者はドリルを使用すれば指定よりも小さい穴はできないと主張していますが、図面の公差表に基づくと合格かどうかはわからないという疑念があります。
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キリ穴の穴径公差
加工は素人の購買担当者です。宜しくアドバイス願います。 外注業者に機械加工品を注文しましたところ、図面でφ5キリ と指示のある 穴がφ4.8~φ4.9で加工されておりました。 図面では 「特に指示なき普通寸法差は下表(JISB0405)による」と記載あり、φ5の場合は+-0.2mmとなっております。 設計者曰く、「φ5のドリルで穴をあければ、(ちゃんと管理されたドリルなら)φ5より小さくあくわけが無い」との主張ですが、図面に前述のように、 公差+-0.2mmとうたっているので、φ4.8~φ4.9は公差内では とメーカーに 言われるのではないかとも思います。 一般的に、φ5キリ と図示してあり、かつ前述のような公差表も載せている場合、キリ穴の径がφ4.8~φ4.9というのは合格・不合格どちらになるので しょうか。ご意見をお聞かせ願います。
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キリ穴はドリル加工です。ドリルにはチゼルがありスパイラルの逃げ溝があ ります。そのため被削材の切削抵抗が大きいと弾性変形で材料が逃げて加工 穴断面ははおむすび状になって真円からずれます。この場合側定上はマイナ ス寸法になります。他の回答者の方と同様で,キリ穴はこの程度のものだと 思います。プラス公差内にしたければ,リーマ加工やフライス加工が必要に なります。図面上は公差を記入するか,加工方法を指定するかなどの対応が 必要だと思います。
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>>フレなどでφ5.3に仕上がってしまったらそれはNGなのでしょうか?一般公差からは外れますが 厳密に言うとNG ただし、普通は一般公差は管理対象外なので NGなのかOKなのかは不明(ふつうは、測らないから) こうゆうときは、なんか問題になったとき大体はじめて発覚する っで、一般公差だろうがコラーってなるんですね(そのつめが、会社同士の取り決めになっていないと問題は大きくなる) ↑ 公差が厳しくなってきている原因
※私も古き良き時代なので、御社の設計者と全く同じ考え方をしていました 恐らく昔の機械や加工精度から経験上、自らキリ穴加工して実測した経験も 踏まえ既にインプットされている。時代と共に表現も変えないと行けません またφ5キリの表現やPCDなどの表記、そして廃止されたPF、PTねじなどや ボルトの材質・強度区分などなどJISがISO準拠するために変わりましたが 現場の方は急には変えられない現実がありますので過渡期の表現方法かと 最後に設計者を少し擁護したいが「φ5キリ」には古い設計者の意図としては +0.3/0.1位の感覚がある。キリ穴に「特に指示なき普通寸法差」適用も変だ とは思うが、ISO的に曖昧さを残さない点では実に明快で国際感覚的だと思う ならばJISB0405のm級でいうとφ5は±0.1の公差になりφ4.8はOUTとなりますね 出来上がった製品が、設計者の思ったものと一致していないのは間違い無い ベテラン設計者ならば、加工業者のレベルに合わせて図面も変えられるだろう 貴殿の言う通り、設計と外注の擦り合せが必要だし、外注先技量の把握も大事 がんばって良いもの作りをしてください
お礼
この度は有難うございました。設計者は定年間近の者で、図面じたいも 20年位前の物でした。 技術や規格は日々変わっていきますので、都度図面を見直していかなければなりませんね。 私も今回の件を教訓に、ただ図面を外注業者に渡して注文するだけでなく、 事前によく図面を見て、疑義を設計者とすりあわせ、外注業者さんへ伝えておくことが必要と思いました。 有難うございました!
>設計者曰く、「φ5のドリルで穴をあければ、(ちゃんと管理されたドリルなら)φ5より小さくあくわけが無い」との主張ですが、図面に前述のように、 もしかしたら年配の設計者さんでしょうか、もしそうなら穴又は軸に±公 差の指示があっても、穴はプラス、軸はマイナス側に作るのが常識と思って いると考えられます。5きりと表記しているのがその意思表示だと思います。 ※私も古い人間なので、一般公差であっても穴はプラス側公差に入るよう に加工しています。 加工側としては±0.2の許容差あれば規格内ということでもいいと思い ますが、合否判定するのはお客さんだと思いますので、話し合いで解決さ れたらいかがでしょうか。
お礼
この度はアドバイス有難うございました。 お察しの通り、設計者は定年間近の年配者ですし、そもそも図面じたいが 20年ほど前の古いものです。時代や技術の変遷とともに、図面も都度 見直していかなければなりませんね。 有難うございました!
いまさらですが、5キリで穴をあければ、ちゃんと管理された工具でちゃんと保持して、精度の高い機械で開ければマイナスになりますよ。なぜならドリルはマイナス公差で製作されているから。 そのほかにも、ステンレスはマイナスしやすいですし、面取りのカエリなんかでピンが通らないときも有ります。面取りのカエリはちゃんと取らないといけないですが。。。 ところで、5キリ指定を4.9キリではNGという意見が有りましたが、5キリであけて、フレなどでφ5.3に仕上がってしまったらそれはNGなのでしょうか?一般公差からは外れますが、工具指定は守っていますよね?工具指定を守っているのですからOKなのでしょうか?これがNGというのなら、一般公差を適用して考えているので、マイナスはNGというのもそれもおかしな話だと思うのですが。 また、チゼルが磨耗してマイナスになっているドリルなどで開けた場合は穴径が小さくなりますが、管理されたドリルで開けないといけないと書いていないので、特にマイナスになってもOKだと思います。 そもそも、ドリル穴とはそのようなものと考えるべきではないでしょうか?皆さんのおっしゃるように重要な穴なら加工方法をかえるべきです。 ちなみに図示でφ5キリ[+0.2_-0]は無しですよ。5キリは必ずプラスするとは限りませんから。逆に加工の仕方によっては+0.2で収まる保証もないですし、穴もある程度は曲がるのが前提ですから。
お礼
この度はご回答有難うございます。そもそもドリル自体マイナス公差で 製作されているとは、勉強になりました。またご指摘にありますように、 今回の部品はSUS304製です。 >5キリであけて、フレなどでφ5.3に仕上がってしまったらそれはNGなので しょうか? 大変考えされられる話題ですね。これだけでも質問に値すると思います。 やはり重要な穴であれば、公差をきちんと図示しておくべきであったと 思います。
-0.2~-0.1と言うことは、5キリを使用していないのでしょうが、公差内なので当然相手先は問題ないと考えています。 自分の意図したものを相手に伝えるのが図面の役割なのであって、それを怠ったうえで当然と主張される方がおかしいです。 それなら、図面など必要ありませんから。 ただ、御社はお客さんの立場、このご時世ですから取引先はしぶしぶ直してくれるとは思いますけどね。
お礼
このたびは有難うございました。 機械加工は自信なく、設計者が不合格という意見だったのですが、 何となくその判断が間違っているような気がして、このたび初めてこの サイトを利用いたしました。 大変参考になりました。ありがとうございます。
φ5キリ×→5キリ○ 図面表記がおかしいです。
お礼
このたびは有難うございました。ご指摘の通りですね。
ドリルで径が小さくなることはあります 二枚刃でドリルのように腰の弱い刃物は真円にならずにオムスビ型の三角形になることがあり、5mmのキリでも5ミリのピンが入らないことがあります 穴あけ後にあけたキリを手で持って通してもまわしてねじりながらでは入るが直進では入りにくいことがあり円になっていないからだと思います ドリル加工の穴の最初の先端だけの加工時にオムスビ型になっていることは良く見るはずですよね 5mmキリ加工だから5mm以下になるはずが無いとする設計者が間違っていると思います
お礼
このたびは早速のアドバイス有難うございます。 オムスビ型になるなど、大変勉強になりました。 何となく設計の言っている事が間違っているような気がして、今回この サイトに質問した次第ですが、やはり皆さん言うように、設計者が間違っていると確信いたしました。 ありがとうございました!
>>弊社でもφ5キリの指示でも >>φ4.9のドリルしかなければ 突っ込んでおきます 図面で Φ5 と Φ5キリ 指示の違いについて Φxx の後ろに来るキリは加工方法を示しています Φ5キリ この場合Φ5のキリで穴を開けてくださいという意味です そのため厳密には、本当はΦ5のキリがなくてΦ4.9…はNGです Φ4.9でΦ5mm穴あけ一般公差に入れば、OKですが Φ5の場合加工法が指示されていないので、何であけても可能です 放電だろうが、ワイヤーだろうが、レーザーだろうが何で開けてもよいです
合格だと思います。 ±0.2ですからメーカーには 責任はありません。 弊社でもφ5キリの指示でも φ4.9のドリルしかなければ 4.9で加工し公差に入っているのを 確認してから出荷します
お礼
このたびは有難うございました。
精度が必要なら交差を記入しましょう。
お礼
この度は有難うございました。 誰が見ても公正・公平な図面でなくてはダメですね。
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