JIS0551に掲載されている結晶粒度について

このQ&Aのポイント
  • JIS0551に掲載されている『鋼のフェライト及びオーステナイト又は旧オーステナイト結晶粒界現出方法の要約』について疑問があります。
  • ステンレス(SUS316L)にも当てはまるのか、シュウ酸エッチ試験での粒界表出について調査しています。
  • JISの粒度番号はステンレスには適用されないのか知りたいです。
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JIS0551に掲載されている結晶粒度について

お尋ねします。 JIS0551に掲載されております、『鋼のフェライト及びオーステナイト又は旧オーステナイト結晶粒界現出方法の要約』の結晶粒度ですが、これはステンレス(SUS316L)でもあてはまるのでしょうか? ステンレスでシュウ酸エッチ試験にて腐食させ、粒界を表出させましたが、JISにのっているように、粒界がはっきり表れません。 JISの粒度番号はステンレスはあてはまらないのでしょうか? どなたかご存知の方、教えてください。

noname#230358
noname#230358
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noname#230359
noname#230359
回答No.1

SUS316Lであればオーステナイト結晶粒度が当てはまります。 シュウ酸による腐食で粒界がはっきりとでないのであれば、 王水又は、塩化第二鉄の塩酸水溶液で腐食してみて下さい。 私の所ではこれらで腐食しておりますので、試してみては いかがでしょうか。 なお、ステンレスの研磨状態が悪くて(研磨傷が多く) 結晶粒がでにくいことも考えられるのでご注意下さい。 ご存じかもしれませんが、王水は塩酸と硝酸の混合液 で、3:1の割合です。 これにグリセリンを少し加えるとエッチングが緩やかになり、 腐食ムラも少なく済みます。 塩化第二鉄の塩酸溶液は蒸留水+塩化第二鉄+塩酸で、 100cc:5g:15~20cc、この辺りの混合比で良いかと 思います。 最後に、SUS316Lが冷間加工された様な薄板の場合は結晶粒が つぶれていたり、双晶や歪み線によって、やはり結晶粒が 明確にできないので、上記の腐食液でだめな時はお知らせ下さい。 粒界がうすい又は、はっきり見えない時は腐食の時間を長くすれば 粒界も観察しやすくなります。 ご心配の通り腐食時間を長くすればピットが多くなりますが、結晶粒界 を見るのが目的であれば、ある程度のピットは無視すれば良いと思いま すがいかがでしょうか。 なお、研摩傷が多いと、この部分が選択的に腐食してピット状になるので、 やはり鏡面研摩は丁寧に行うことが重要です。 粒界が出ない場合は前序の様な腐食液を変えてトライアルしてみてください。

noname#230358
質問者

お礼

早々のご回答、どうもありがとうございます。 JISにのっている結晶粒度は、ステンレスでもあてはまるということですね。 もし、粒界がうすい、はっきり見えない時は、腐食の時間を長くすればよいのでしょうか? 腐食時間を長くしすぎると、ピットが表れますが、それよりも短いほうがいいのでしょうか? 色々とお尋ねしてご面倒ですが、回答をいただけるとありがたいです。

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