焼き太りとは?SCM435シャフトの試作における問題とは

このQ&Aのポイント
  • 焼き太りとは、熱処理において材料が予想よりも大きく変形する現象のことです。
  • SCM435シャフトの試作において、スプラインの寸法が予定よりも大きかったため、熱処理後に焼き太りが発生しました。
  • 焼き太りは事前に見越すのは難しく、材料や熱処理条件によって発生する可能性があります。
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焼き太りって何ですか?

φ10のSCM435シャフトにスプラインを切って、高周波焼入れした試作をしました。 硬度の指示はHrc5055です。 スプラインの寸法が図面より大きかったので、熱処理屋に問い合わせたのですが、それは「焼き太り」だから仕方がないように言われました。 焼き太りとは何でしょうか? また、太るのであれば、それを事前に見越せないのでしょうか? どなたか教えてください。お願いします。

noname#230358
noname#230358

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noname#230359
noname#230359
回答No.1

こんにちは。 熱処理は専門ではありませんが、当社でも軸物にスプラインやキー溝加工した後に熱処理することがよくあります。 その際、気を付けるのは 1.材質 2.熱処理方法 3.熱処理メーカー です。 焼き太りとは、熱処理することにより寸法が大きくなること(熱処理によっては小さくなることもあります)です。 同じ材質で高周波焼き入れしても熱処理メーカーの違いで寸法変化は同じになるとは限りません。 どのような材質でどんな熱処理をすればAという熱処理メーカーの寸法変化はいくつになる、と言うことのデータを集める必要があると思います。 事前に変化量を見越すことはそれらのデータを集めてからになるでしょう。 メーカーによっては同じS45C材であっても炭素量の違いにより熱処理条件が変わるからということでミルシートを見せて欲しいと言うところもある位ですから、一概にどの程度の変化量があるとは言いにくいと思います。

noname#230358
質問者

お礼

ありがとうございました。 ご回答の内容から、材質と熱処理と熱処理メーカーが決まれば、大体の寸法変化は読めると考えていいですよね? 熱処理メーカーと話し合って今後の方針を決めたいと思います。

その他の回答 (1)

noname#230359
noname#230359
回答No.2

全く同じ素材で全く同じ形状の製品を以前にやっていなければ、熱処理メーカーとしても寸法変化を正確に見越すことは難しいようです。あくまで大体というくらいで。 量産品であれば、熱処理メーカーとともに試作を行い、最適条件を探していく必要があると思います。 その上で熱処理後の仕上げが必要な箇所がでてくるかもしれません。

noname#230358
質問者

お礼

ありがとうございます。 熱処理メーカとの話でも、正確には見越せないとのことなので、当面は公差を広げる検討を行ないます。今後は時間をかけて、最適条件を探していく方向で進める事になりました。 皆さん、本当にありがとうございました。

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