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三価ユニクロの膜厚について
- 三価ユニクロの膜厚について、皆様のご意見をお聞かせ下さい。
- A社とB社の製品を比較した結果、A社の製品は虹色で色むらがあり、膜厚は10μmと0.3~0.4μmです。一方、B社の製品は銀色で光沢がなく、膜厚は3~5μmです。
- 見た目だけでなく、耐食性やコスト面などの性能面も考慮して、どちらの膜厚が妥当か判断できません。
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実際に処理されているものの性能がどうであるか分かりませんのでここでは別として、ここに書いてあるだけで判断するのであれば、A社を選ぶべきです。 理由1 ある品物の耐食性能に問題があった場合、最初に疑うべき項目は、めっきの膜厚不足です。一般的に、膜厚は初期錆びにほとんど影響しないと信じている方が多いですが、メーカーの資料では、5μmを切ると急激に初期錆(白錆)及び赤錆発生時間が早くなるとされています。御社の規格や図面がどのようになっているか知りませんが、もし5μm以下の規格や図面があったとしても、安定した耐食性を望むので有れば、早急にそれらを見直すべきです。(非常にマイルドな環境下で使用されたり、一次防錆目的であるので有ればB社のように薄くても構いません) 理由2 問い合わせの品物がトップコートや塗装を施していない三価クロムのユニクロ化成皮膜であるので有れば、3~5μmの皮膜は無いと思います。これまでの六価クロム化成皮膜の中で最も厚いグリーンクロメートでさえ0.8μm程度とされており、1μmを越えていません。現在種々の三価クロム皮膜が開発されていますが、現在世界中で実用化されている皮膜の最も厚いものでも、0.8μm以下であり、1μmを越える物はありません。仮の欧州のようにトップコートをしてもトップコートは2μm程度とされていますので、トータル3μm程度で4~5μmにはなりません。よって、三価クロム皮膜の厚さに関してB社さんの言葉は信用できません。 最後に、厚ければ厚いほど良いのか?と言う質問ですが、厚ければ厚いなりの問題が発生しますので、厚ければ厚いほど良いとは言えません。一般的な適正値はA社さんの言う、めっき5~15μm、三価クロム約0.1~0.5μmです。 めっきは厚すぎると、コストアップの他にめっきが欠けたりします。化成皮膜は、厚すぎると耐食性が低下したり、摩擦係数が変わったり、外観が低下したりします。 また、耐食性は、これらの厚さだけでは決まりません。
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B社が異常なことは、先のお二人が述べている通りです。 こうした回答が返ってきた経緯を十分把握する必要があるでしょうね。 3価クロムのクロメートのこうした外観や性能に関する問題は、他の6価クロムフリーの皮膜も含めて、かなり差があると言わざるを得ません。 従来の6価クロムを使用した光沢クロメート(通称でユニクロ)や有色クロメート(同じく未中和)は、どこの薬剤メーカーの物を使っても、ほぼ同じ性能と外観が得られていました。これは、この技術が十分に成熟した(枯れた)ものであったからです。 私のおおさっぱな主観では、6価クロムの問題が取り沙汰されるようになって15年、代替品が商品化されて6~7年、実際に使用されたのがこの2・3年といった具合でしょうか。 ですから、未だ途上にある技術ですし、各社から出されている薬剤は6価クロムフリーの範囲には入るでしょうが、全く違ったものだと考えた方がよろしいかと。
お礼
kei-nksm様 ご回答どうもありがとうございます。 数年後には、今回のことも『そう言えば、当初はこんな事もあったなー』と 言える時が来るのでしょうね。 今回は、皆さんにも色々教えて頂いて、いい勉強になりました。
北條殿もいわれているとおり、B社の発言はおかしいです。データもなしで想像で回答しているのではないですか。 3価クロメートは反応時間によって色目が変わってきます。 銀色→虹色のように変化していきます。 外観だけを重視するのであれば、銀色(反応を少なくする)方法で良いでしょう。耐食性を重視するのなら、虹色まで持っていったほうが耐食性はあがります。 その点からいっても、B社の3~5μmの膜厚はおかしいです。 クリック何回もして3重投稿になりました。すみませんでした。
お礼
wa7t-nksi様 ご回答どうもありがとうございます。 B社へは再度、確認の問い合わせをしました。 また、結果が出ればご報告したいと思います。
お礼
北條様 大変わかりやすいご回答、どうもありがとうございました。 B社さんには、もう一度確認した上で、今後の方針を決めたいと思います。 膜厚に関して図面指示や、明確な社内基準はないようです。 今回の件を機に、もう少し勉強して、社内基準を整備する等がんばりたいと 思います。 本当に、どうもありがとうございました。