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三価 クロメートと六価クロメートの皮膜特性の違い
- 三価クロメートと六価クロメートの皮膜特性には以下の違いがあります。
- 六価クロメートには自己修復作用がありますが、三価クロメートにはない(擬似的な自己修復のみ)。
- 六価クロメートの皮膜はゲル状であり、ワーク同士がぶつかっても耐食性に影響はありませんが、三価クロメートは最表面が硬質であるため、製品同士がぶつかるとクラックが発生し耐食性が落ちます。また、三価クロメートの処理液の管理が難しく、技術の差が顕著に現れやすいです。
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認識についてですが。 (1)自己修復作用:おっしゃる通りです。 (2)皮膜の硬さ:コロイダルシリカを添加すると皮膜が緻密になり耐食性が向上します。緻密な皮膜が硬いことは確かかもしれませんが、現物を顕微鏡やSEMで観察しないと分からないことです。 (3)管理:おっしゃる通り難しいです。 基本的には(1)ですね、原理上仕方ないことなので。 認識は良いと思いますが、自分が品質保証なら客先への回答は(1)だけにし、(2)(3)は現地現物調査します。特に(3)は客先にとっては突っ込みどころなので、敢えて出さない方がよろしいと思います。メーカーがひどければ御社の管理体制まで疑われてしまうので。 特に船便の場合は非常に高湿度かつ海水の塩素雰囲気ですので、サビが出ます。 対策として 1.クロメート皮膜の膜厚を上げて耐食性を高める。 2.梱包をビニール袋で密閉して乾燥剤を同梱する。 この場合、シリカゲルは呼吸するのでNGです、EX-DRYという塩カルベースの良い乾燥剤があります。吸湿するとゾル化するので、開封時にゾル化し切らない量を入れる必要があります。計算はホームページで可能です。 が挙げられますが、良いものと悪いものを詳細に比較しないと根本的には難しいですね。大変ですが頑張ってください。
- 参考URL:
- http://www.ex-dry.com/
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- toms9999
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OPPMってなんですか?品質改善の手法にのっとて不具合改善が必要になっているのでしょうか。 ○輸送中にさび発生=お客様が開梱した時点(使用開始前)で不良が発生している。 ○発生頻度が約1%と高い ○「処理後にすぐ個別梱包しすぐに試験開始」製品に有利な促進条件で合否判定をしている。 上記状況でお客様の説得は難しいです。 クロメートに関する認識は理論上はありうると思います。しかし、根拠となる分析結果を得ることは難しいと思われお客様への説明には使用すべきではありません。 耐食性試験は、塩水噴霧やCASで確認するのが有名ですが、良い製品を出している企業はこの試験で耐食性の良否はジャッジしません。各社独自の試験をお持ちです。 私が同じ立場だったら、クロメートに関する認識は対策提案のベースとするために使用します。 ○クラック説について、海外メーカーに説明し製造時にワーク同士がぶつからない対策(液中キャッチなど)を実施し数ロットのさび発生頻度を比較し効果があれば改善提案をします。 ○評価項目に実輸送試験を新たに追加します。往復回数を増やすとかしなくても1%不具合だと再現しますね・・・ ○Phの管理を疑う場合は、メーカーに管理内容の開示と改善を交渉します。 「海外製だから品質が悪い」「海外メーカーとは品質改善ができない」「海外メーカーは値段が安い」これらは誤った認識です。
お礼
お返事、アドバイスありがとうございます。 ご指摘の通り、根拠となるエビデンスがないので客先への説明 には使用しない方向にします。 「海外製だから品質が悪い」 →確かにその通りなのですが、三価 クロメート皮膜一つとっても、 日本製と海外(中国です)でSSTで雲泥の差があるのは事実です。 当方が取引している業者がローカルでレベルが低いだけかもしれませんが・・
お礼
お返事ありがとうございます。 No1のご回答でもご指摘ありましたが、客先への回答は(1)のみにしたいと思います。 ビニール+シリカゲルで考えておりましたが、呼吸による影響は考慮していなかったので、 シリカゲルメーカーに問い合わせしてみます。 船底・・・ご指摘の通りです。加えて、従来は段ボール直入れで、段ボールによる腐食も考えられました。 加えて、生産地が中国南部(東莞あたり)でかなり湿気と温度が高いという条件です。 対策としてメーカーが提案してきたのが、ただのビニール袋梱包(シリカゲル無し)の為、 頭を悩ませております(なぜビニール梱包でだめなのか理解させないと次にすすまない状況)。 ビニールに対する空気抜きや窒素の封入、防錆紙(脱酸?)等も提案したのですが、 コストに合わず却下でした。 正直このような状況で客先へ見解書(対策書)など書けないので、上司に相談をしようかと思います。 貴重な意見をありがとうございました。