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ステンレスのタフトライド処理について
- ステンレスのタフトライド処理により蝶番のはめあい部分の焼付き防止を検討しています。
- タフトライドによるステンレスの表面硬度の向上と耐食性の悪化の関係について知りたいです。
- 半導体製造装置での使用を考慮し、ステンレスの耐食性が劣化する理由を教えてください。
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SUS304が耐食性に優れているのは、最表面に非常に薄い安定化した不動態皮膜に覆われているからです。耐食性が悪くなる原因は最表面がこの不動態皮膜に替わって窒化層になることと、窒化を行った際に、母材中のCrがNと反応して硬質の窒化クロムを形成し、耐食性に寄与するCrの濃度が低下するからです。母材中のC量が増加しても耐食性が悪くなるので注意を要します。
SUS304の硬度をアップさせるのならば、 株式会社ジェイネットのJ-coat処理がいいですよ。 硬度は約Hv1200になると思います。 耐食性は無処理よりも少し劣るようですが 気にならない程度です。 一度HPを見てみては如何でしょうか。
- 参考URL:
- http://www.jng.co.jp
前にSUSのタフトライドを検討したとき同じ話が出ました。その時の話では、ステンレスの皮膜の方がタフトライド(塩浴軟窒化)の皮膜より強いからとの事でした。つまりタフトライドの耐食性は一般的にみて悪くないがSUS皮膜の方がもっと良いため、相対的に見て耐食性が劣化することになるそうです。逆にS45Cの皮膜はタフトライドの皮膜より・・・で相対的に向上するので問題なしとなります。 耐摩耗や焼き付き防止などについては向上すると思いますので、あとは使用環境がタフトライドの耐食性で問題なければ(SUSの耐食性まで必要なければ)使用可能と思います。 高温下での使用は私の経験外ですのでよく分かりませんが、日本パーカにでも問い合わせてみてください。
お礼
ご回答ありがとうございます。私自身も、摺動部の軸(SUS304)にタフトライドを使用した実績があり、その時は、特に耐食性については、問題にしていませんでした。別にも述べましたが、日本パーカライジング様にも確認し、パルソナイトを推薦頂きましたが、使用環境にもよるでしょうから、試作テストしてみます。
こんにちは 日本パーカライジングによると、あらゆる鉄系金属にさまざまな効果(耐食性も含む)があるといっていますね。 本処理をステンレスに行うと耐食性が悪くなるといった方に詳細を再度確認した方がいいのではないでしょうか? 勘違いかもしれないですし。
お礼
早速、ご回答いただきましてありがとうございます。日本パーカライジングに問い合わせてみましたが、 「窒化処理によりオーステナイト系ステンレス鋼の耐摩耗性、耐焼き付き性が向上しますが、クロム窒化物を主成分とする窒化層(黒層)を形成するため、耐食性が著しく低下します。」ということで、パルソナイトという処理を推薦いただきました。 下記HPに詳細がありました。 http://www.parker.co.jp/pal_n_05.htm
お礼
回答ありがとうございます。 一度ジェイネット様のHP拝見させていただきます。 今後ともよろしくお願いします。