疲労安全率とは?- SM400の応力測定方法を解説

このQ&Aのポイント
  • 疲労安全率とは、作業寿命の割合を表す指標です。SM400の応力測定にはひずみゲージを使用し、2分間の曲げ応力と8分間の応力ゼロのサイクルを繰り返します。
  • 測定したデータが070MPa(片振り)だった場合、平均応力と応力振幅を算出し、疲労線図を作成します。
  • 疲労安全率を算出するためには、疲労限界応力を考慮する必要があります。適切な疲労安全率を確保することで、安全な設計が行えます。
回答を見る
  • 締切済み

疲労安全率について

私は、ある登坂設備の機械メーカーで設計をしています。 ひずみゲージを使って現地に設置した機械部品(SM400)の応力を測定するのですが、その個所は、計算上、2分間曲げによる引張応力(約70Mpa)がかかり、8分間応力ゼロとなるサイクルを繰り返します。 実際に測定したデータが070MPa(片振り)だった場合平均応力を70/2=35MPaとして、応力振幅70/2=35MPaとして疲労線図を作成し、疲労安全率を算出すればよいのでしょうか?

noname#230358
noname#230358
  • 金属
  • 回答数3
  • ありがとう数2

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.3

溶接2番割れ・・・溶接線の付近が割れの起点となって破壊が進行する割れ。溶接歪みに材料が耐えられずに生ずるものです。(溶接部ではなくて、材料の割れです) 溶接の問題は結構悩ましいものですが、材料の疲労限度を高くとった場合、負荷による応力と溶接による応力で結構材料に負担がいきます。リブで補強すれば・・・リブの補強の仕方にも専門的な工夫が必要です。(下手なリブはかえって弱くなります) お困りでしたら、設計の相談に応じます。E-メールにてご連絡ください。(有償になります)

noname#230358
質問者

お礼

m-sudoさん いろいろと教えていただきありがとうございました。 まずは、ひずみ測定をして設計内容を検証してみます。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

片振りの繰返し荷重で、サイクルピッチが比較的冗長な例ですね。曲げによる引張り応力とはいわず、単に曲げ応力として捕らえます。平均応力と応力振幅は例示の場合、同じ数値になります。 SM材のS-N曲線のデータがあれば、目標繰返し数を定めて、応力振幅の限界が求まります。無駄な材料を使わないように管理するうえでこの手法は有効です。 次に、疲れ限度線図を作成することによって、平均応力と応力振幅のバランスを見ます。この両方を確認してはじめて課題に応じた適正な疲労限度を求めることができます。 SM材ですから溶接構造と思いますが、この手法で求めた場合、溶接2番からの割れとかに対するチェックが必要です。溶接強度の計算は勿論必要です。念のため。 永久に使用するという前提であれば、設計便覧の一般的な安全率(繰返し荷重)を適用し、設計応力を定めればいいのですが、そこまでしてると、重すぎたりして実用にならない場合があり、その時に疲労限度の管理が関わってくるので、当然、板厚は薄くなり、溶接脚長が少なくなるという問題もからんでくる訳です。

参考URL:
http://www.de-products.co.jp/
noname#230358
質問者

お礼

m-sudoさんありがとうございました。 本ケースは、おっしゃる通り溶接構造です。本体(角パイプ)にSM材で箱型にしたアームを溶接し、アーム反対側にローラーを設置しています。 ローラーは、本体自重を片持ちで受けています。 目標繰り返し数は、10^6回を設定しているので、ご教示いただいた内容で検証してみます。 あと、よろしかったら「溶接2番」の意味について教えていただけないでしょうか?

noname#230359
noname#230359
回答No.1

丸軸物でしょうか。片方固定で、片方は解放でしょうか?交番応力の問題でしょうか。軸の取り付けは穴に入れて、ボルトで締め付けて居られるのでしょうか。 溶接止めでしょうか。わたくしには、このお話が良く見えてないのです。加重は軸のどの部分にかかるのでしょうか。

noname#230358
質問者

補足

paseriさんありがとうございました。 補足説明いたします。 本品は、本体(角パイプ)にSM材を箱型に溶接したアームを溶接しています。アームの反対側端部にローラーを設置し本体自重(約1ton)を片持ちで受けています。 よって、アームを本体(角パイプ)に溶接している部分に最大曲げモーメントがかかっています。 この部分の動的応力を測定し、検証したいと思っています。 アドバイスよろしくお願いします。

関連するQ&A

  • 金属疲労とレインフロー、SN線図

    金属疲労についての寿命予測 ・レインフロー法による応力頻度解析では、 振幅は半サイクルの全振幅ということらしいのですがどういう意味でしょう? ・S-N線図とレインフロー法で得られた頻度から寿命を予測する際、 まずS-N線図の傾きはどのように求めるのでしょうか? その傾きからどのようにして寿命を予測するのでしょうか? また、 傾きと材料の機械的性質(疲労限等)が分かればS-N線図は描けるそうですが どのような手順で描くのでしょうか? 鉄の場合、 片対数:σa(応力振幅)=5logN+4のような求め方があったような気がするんですが・・・・ これらの内容を素人でも理解できるよう説明していただけませんでしょうか? また、これらについての書籍やサイト、 または講習などご存知ないでしょうか? 宜しくお願いします。

  • 引張試験

    板状の試験片(アルミニウム合金)の表・裏にひずみゲージを付け、弾性限度内で引張試験をしました。 σ(応力)-ε(ひずみ)線図は、σ=Eε (E:縦弾性係数)のため、傾きEの直線になるはずですが、 実験結果からσ(応力)-ε(ひずみ)線図を作成すると、応力が大きくなるにつれて表・裏の実験結果とも直線から外れていきます。 なぜこのような結果になるのでしょうか?お分かりになる方教えてください。よろしくお願いします。 試験機: 横型引張試験機 荷重測定装置: ロードセル ひずみ測定装置: ひずみゲージ 固定法: 試験片をピンで留め、ユニバーサルジョイントを入れる

  • 疲労破壊試験片の形状について

    マルエージング鋼の溶製材の疲労試験のs-n線図とが欲しいんですが、軸方向のR=-1の引張圧縮試験の板状試験片で参考文献を探しているのですが、見つかりません。 もちろん曲げなどの疲労試験のS-N線図とは違うと思うんですが、試験片の形状が丸棒や板状の厚さが違うやつのS-N線図とも大きく異なるのでしょうか。 断面積が異なる試験片でも応力に直して考えてたS-N線図なら丸棒試験片と板状試験片で比べて良いのでしょうか。 また英語の論文サイトで探した方がいいのでしょうか。

  • C1220  冷凍機の起動時 平均応力の変化

    いつも勉強させてもらっています。 現在、冷凍機の実験で銅配管の配管応力を測定して疲労評価を 行いたいと思っています。 銅の表面にひずみゲージを貼り、冷凍機を起動・停止させて 応力を測定しています。 その中で、疲労評価する場合、周波数が安定している場合は 応力値のピークとピークから平均応力を計算してSN線図と 比較する方向でいます。 しかし、起動・停止では、周波数が上昇して発熱が発生して 平均応力が0~10・・40MPaとどんどん大きくなっています。 この現象に加えて、応力の振幅は発生しています。    ―――――― 平均応力   /   / ―― その挙動について疲労をどう評価したら良いか分かりません。 知見がある方、アドバイスを貰えないでしょうか?

  • 軟鋼の低サイクル疲労について

    中国の規格素材:Q215F(これはJISでSWRM10相当と思われるが) この素材を使用した部品の疲労強度について調べています。 素材を単純に引張った場合、引張り強さは600MPaでした。 規格値より高いのですが... その素材を使用した部品について疲労耐久(片持ち梁状で片振り荷重)を実施しました。ひずみゲージを応力集中部に近い部分に貼り付けデータを とった所、主応力で800MPa以上を示しましたが100,000回を超えても破壊には 至りませんでした。塑性域には入り、ひずみゲージは永久変形を示す ドリフトを起こしています。通常のデータからでは0~1000回以内で破壊しそうなものですが どなたかこのような現象をうまく説明できる方はいらっしゃいませんか?

  • ひずみ制御について

    塑性ひずみ振幅についてお教えください! 例えば、降伏点以上の発生応力を平均応力として±20%(弾性比例の場合)の片振り状態にのとき、弾塑性的に考えると塑性ひずみの蓄積で疲労破壊にいたると思います。しかし圧縮側に行くことはないので応力が平均に対して±20%で変動しても+20%で発生した塑性歪が残り、-20%応力になっても塑性ひずみは変わらず、ひずみ振幅としては弾性ひずみ分しかないと思うのですが、どう考えるのが妥当でしょうか。低サイクル評価では両振り状態から歪振幅を考え、低サイクル疲労曲線式にあてはめますが、片振りの場合ひずみ振幅はどうなるのか、どう評価するのかアドバイスください。

  • 組み合わせ応力状態での疲労強度評価

    シャフトに締まり嵌め締結させた円環部の疲労強度を検討しています。 締まり嵌め状態で、円環の内周部の応力を考えると、円周方向応力:引張、径方向応力:圧縮 円周方向応力絶対値<ミーゼス応力となります。 仮に、円周方向応力絶対値<降伏点<ミーゼス応力とします。 ここで、回転していない状態の応力状態を、グッドマン線図にプロットする場合 応力振幅は0、平均応力は最大主応力=円周方向応力(引張)ををプロットするとすると、 降伏している状態であるにもかかわらず、円周方向応力絶対値<降伏点であり、降伏限度線の内側に、プロットすることとなります。 径方向の圧縮の応力を別にプロットしても、安全率上の影響はありません。 このプロットの仕方は、正しいでしょうか? 径方向の圧縮の応力は無視してもよいのでしょうか? ミーゼス応力を平均応力σa軸の引張側にプロットすることがよいでしょうか? グッドマン線図は単軸応力の場での適用ツールということのようですが 上記の場合のように、直交する方向に各々引張と圧縮の応力が存在する場合の 疲労強度安全率について、正しい見方を教えてください。 このあとに付加する回転数変動、加減速による応力変動については、質問外です。 以上、よろしくお願いいたします。

  • 金属の引っ張りについて(緊急です。ヒントだけでもお願いします)

    金属棒の引っ張りについて(とても緊急です。どなたかヒントだけでもください。お願いします。) http://www.mech.chuo-u.ac.jp/interview/material.html 上記のような引張試験を、S55C,S35C,SS400の丸棒試験片を用いて行い、それぞれの機械的性質を測定しました。 引張試験では金属棒が断裂するまで、引っ張り続けます。 この実験において、考察を後ひとつ書かなければなりません。 今書いた考察の二つは以下です。 【1】公称応力-公称ひずみ線図の一般的傾向との比較 実験結果の「荷重-伸び線図」と「公称応力-公称ひずみ線図」を比較すると、同じ傾向を示していることがわかる。…(略) また3つの各材料の示す「応力-ひずみ線図」と一般的傾向を比較するとS55C,S35Cでは降伏点降下が見られず、SS400では降伏点降下が見られるという傾向を示した。 【2】機械的性質の一般値と測定値について 3つの各材料の炭素含有量を比べた。・・・(略) この結果、引っ張り試験中に加工硬化が起こったと考えられる。 この二つ以外で考察にできるネタを探しているのですが、どうしても見つかりません。 これを今日中に完成させなければなりません・・・。 どんなことでも結構ですので、どなたかヒントをください。 どうぞよろしくお願いします。

  • 圧縮試験において

    圧縮試験において得られた試験結果を用いて引張強さやくびれ開始ひずみを求める場合、 引張試験と同じように応力ひずみ線図を書いてそこから読み取ればいいのですか?

  • クレーン構造部の疲労寿命診断について

    クレーン構造部の疲労寿命診断を実施する際、既に、構造物に応力が加わっている状態で、歪ゲージを取付けて、応力振幅と、その頻度を計測していますが、既に、加わっている応力を無視できるのは何故でしょうか。私は、疲労に関して、知識が浅いので、御教授を宜しく御願い申し上げます。