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ハードクロムメッキ、カニゼンメッキの厚さについて
- 自動組立機の機械部品には、腐食防止のために黒染め、ハードクロムメッキ、カニゼンメッキが施されていますが、適正な表面処理厚さについて分かりません。
- 表面処理の種類と適正な厚さについての情報が得られれば助かります。
- 厚みが不足していると効果がなく、逆に厚すぎると局部的な問題が発生する可能性があります。
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再びNo.2の表面処理屋です。補足質問を拝見致しました。ハードクロムを1013μmというのは 非常に厳しい数字だと思います。この厳しさは?皮膜の厚み精度が必要??レールの厚み精度が必要? どちらなのでしょうか??であれば、ハードクロムは不可能でしょう。別のプロセス(例えばドライ プロセスでの低温処理のもの)などの表面処理になります。?の場合は厚く付けてから仕上研削する 方法が取れます。でも、ワークが流れるレールだから、滑り性が必要では?だとしたら、ハードクロム よりも良く滑るものも有ります。(もちろん、ワーク材質にもよりますが・・・) 23μmで効果あるか、とのことですが、基本的には薄くても耐摩耗効果はある筈です。ただ、ワークが 重量物であったり、衝撃がかかるような使用環境だと、クロムメッキ皮膜は残ってても、素材金属の 表面が陥没したりして、そのためにあっという間に皮膜がなくなることが有ります。この場合、素材は 硬くした方が良いでしょう。耐食性能は殆ど期待出来ないと思います。 薄い耐食用途の皮膜は非常に緻密なものでなければなりません。(それがすごくムツカシイのですが) ?仕上加工の可否?処理必要範囲の絞り込み?腐食環境?形状 この4点が具体的なら提案可能です。 もしも必要ならまた御連絡下さい。
- 参考URL:
- http://www.tocalo.co.jp
はじめまして。表面処理業者です。腐食防止目的とのことですが、目的が?防錆(水) と ?耐食(腐食ガスなど) とで少し必要な皮膜が違ってきます。?の場合、鉄鋼材料であれば、アルミや亜鉛が有効です。例を挙げますと、 明石大橋・瀬戸大橋などの橋げたに耐海水腐食で施工されています。?の場合は腐食成分が何なのかで必要な皮膜は 変わってきます。例えば、各種酸(硫酸・硝酸など)や塩素ガスなど。 クロムメッキの場合は微細クラックが非常に多くありますので、そのクラックから腐食成分が浸透して素材金属を 腐食させるようです。カニゼンは非常に均一につきますし、クラックもありませんが、素材の面粗さに影響されます ので、適正な面粗さの上に施工することが大切だと思います。メッキの場合、厚くつけても薄くつけてもあまり 耐食性能に変わりはないように思います。通常はクロムメッキ:3050μ カニゼン:1525μではないで しょうか? アプリケーションは非常に多くありますので、一度HPのぞいて見てくださいませ。
- 参考URL:
- http://www.tocalo.co.jp
素材について、鉄鋼製品と判断してお答えします。また、腐食防止の意味が、防錆であると仮定します。 普通は、疑似陽極となる金属、つまり、鉄よりも電気化学的に卑な金属を電気めっき、溶融めっきなどの方法でめっきを行うことが一般的です。その厚みは厚ければ厚いほど効果があります。・・・だいたい0.1ミリ以上のめっきが好ましいものです。 その上で、黒染めを行うとより効果が出ます。・・・具体的には0.1ミリ程度の亜鉛めっきを施した後、燐酸黒染め皮膜を施工するなどです。 この時、処理皮膜の厚みは約0.1ミリです。 ハードクロームでは、マイクロクラック皮膜で、0.03ミリ以上をめっきすれば、非常に耐食的です。・・・しかし研磨をしないと外観が悪いものです。・・・カニゼンめっきは、素材の状態が良いことを条件として、約0.07ミリつければ万全です。・・・均一性もありますので、良い方法の一つですが、ピンホールがあるとそこから錆ますので注意が必要です。・・・また、カニゼンめっきそのものの変色にも注意が必要です。 最後に、めっきの厚みですが、均一性を要求される場合は、電気めっき又はカニゼンのような無電解めっきが好ましいものです。厚みは、任意の設定が可能です。
- 参考URL:
- http://www2.ocn.ne.jp/~jyce/
補足
ご回答ありがとうございます。 先日、ワークの流れるレール(15*100*500mmの溝のついた板) をハードクロム(1013μm)と 指示したことろ、1013μmで寸法管理するのは難しいといわれました。 23μmなら問題ないということですが、効果はあるのでしょうか?