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片方にしか使うことのできない動詞はある?
- 次の2つの表現で、片方にしか使うことのできない動詞はありますか?(1)I can’t help doing(~しないではいられない、~するほかはない、~せざるをえない)(2)I feel like doing (~したい気がする)
- もし両方の表現が可能でも、それぞれの場合では意味の異なる動詞はありますか?例)進行形にできない存在動詞have「持つ」とできる動作動詞have「食べる」「生む」
- もし、(1)で使える動詞がすべて(2)でも同様の意味で使えるとしたら、使えない動詞との差異はなんですか?例えば(もしあれば)、受動的な意味の知覚動詞などといった分類です。
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以下のとおり、お答え(…というより、お便り)します。 (^o^') >次の2つの表現で、片方にしか使うことのできない動詞はありますか? >(1)I can’t help doing(~しないではいられない、~するほかはない、~せざるをえない) I Can't Help Falling In Love With You -Elvis Presley >(2)I feel like doing (~したい気がする) I feel like falling in love with you. と言えるのでしょうか? >もし両方の表現が可能でも、それぞれの場合では意味の異なる動詞はありますか? ⇒う~ん、難しい。 この種の問題は、文法というより「意味問題」の範疇に入るかも知れませんね。 □ 例えば、次の英文を見てください。 → The green idea sleeps furiously. 奇妙な文です。「意味的にはナンセンス」なのに、文法的には、(Aj. S + V Adv.という文型といい、3単現のSといい)「正文」のための条件を満たしています。つまり、文法的には何ら問題ないのに、「変な文」なのです。その原因は、「主語と述語、修飾語と被修飾語などの、意味上の共起性の範囲を逸脱した文である」、ということでしょうか。 ☆ これと同じように、can’t help ~ ingも、feel like ~ ingも(形式上は)あらゆる動詞と組み合わさりますが、実用上は共起する可能性に違いがあります。 例えば、 I feel like being happy with you. と言うことはあっても、I can't help being happy with you.という表現が使われることはまずないでしょう。 あるいは、逆に、I can't help catching a cold.と言うことはあり得ますが、I feel like catching a cold. と言うことはまずないでしょう(仮病がバレそうになったので、急遽本物の風邪を引きたくなった人ぐらいでしょう!?)。 △ このような「共起関係の構造」を調べるのはまさに意味論のレベルで、そのために関わることになるのは、瞬時動詞・継続動詞などの動詞のアスペクト、パラダイムとシンタグムの関係、意味の階層構造、同義語・類義語・反意語などの相関関係、派生や造語、意味変化…などなど、いろいろな事柄に関わらなければならないことになるでしょうね。膨大な量のコーパスを調べる必要もあるでしょう。アンケートの実施や分析も必要でしょう。それでも、「統一場理論は1日にして成らず」は必須でしょうね。それも、「統一場理論」そのものに到達するのではなく、その方法論の目星がつく、くらいに過ぎません。 ▽ どうしてそうなるのか。机上の考察だけで済まないからでしょうね。フィールドワークが必要になるに違いありません。なぜなら、語彙は、辞書項目上と実際上とでは、必ずしも同じ意味を運ばないからです。語彙が辞書項目としてあるときは「意味の可能性」を示すだけで、それが「実際に発話されてはじめて意味が限定される」ことになります。パラダイムとしての語彙は、それがシンタックティックな関係に配列されてはじめて意味が決められる、と言ってもいいでしょう。ということは、ラングとパロール、あるいは、コンピタンスとパフォーマンスの比較材料をフィールドワークで拾い集めてきて、それを分析してはじめて、両者の関係の法則が発見できるかも知れない…、というのが関の山だからです。 ○ ということで、 お尋ねの、「(can’t help ~ ing、feel like ~ ingの)2つの表現で、片方にしか使うことのできない動詞はありますか?」への回答は、微妙です。せいぜい、上の☆の項で見たように、片方にしか使うことの「できない」動詞はないかも知れませんが、「片方にしか使わない」動詞はあるかも知れません。 「両方の表現が可能でも、それぞれの場合では意味の異なる動詞はありますか?」となると、ますます微妙です。上の△や▽で述べたことを考え、調査し、比較し、こねくり回して、試行錯誤して…、「こういう方法で答が見つかるかも知れない」とか「こういうことが言えるかも知れない」という状態に至るかどうか、というところです。 以上、ゴタクを並べましたが、正直のところ、お手あげです。(私としては結構楽しませていただきましたが)答えにならないことをグダグダと述べて、失礼しました。 isakutoruさん、これにこりず、どうぞまた質問してください。(<Q>)
お礼
まさか、今回のようなオタクチックな質問?にご回答がいただけるとは思いませんでした。進行形に始まった今月の一連の質問ですが、皆様のお蔭である程度、感じをつかむことが出来ました。 今後も”childish”な質問になるかもしれませんが、これに懲りることなくご指導賜りたく。 Salmans: …Albert Einstein placed a high value on it(=curiosity). Geniuses never lost their childlike sense of wonder and curiosity. @2017年11月L16(5)