シャラン380の課題の勉強法

このQ&Aのポイント
  • 独学で和声と対位法の勉強をしている人にとって、アンリ・シャランの書籍『シャラン380』は効果的な学習教材とされている。
  • 『シャラン380』はドイツ和声を基礎にした内容であり、一巻からはじまりバス課題とソプラノ課題が簡単なため、初心者でも取り組みやすい。
  • 『シャラン380』を効果的に活用するためには、古典作品の研究と組み合わせることがオススメであり、自身の創作活動の幅も広げることができる。
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シャラン 380の課題の勉強法

 はじめまして、理工系の大学を卒業して以来、独学でもくもくと和声と対位法の勉強をしており、やっと芸大和声がひととおり使いこなせるレベルになったところです。何度も自分の感覚と理論のギャップに悩んだ時期がありましたが、我流でやっていたときの無用な試行錯誤がほんとうに少なくなり、またある意味戦略的な構想を実際の音符におとすなど創作の幅がひろがった気がします。  さて、私の基礎となっているのはドイツ和声、せいぜいワーグナーまでで、こつこつといろいろな古典作品のスコアの研究と続けてきたのですが、またまた壁にぶちあったてしまいました。ある方から、芸大和声がひととおりわかっているなら「アンリシャラン」をやってみろと進められました。ところがフランス語がわからないのと1巻は簡単そうなバス課題・ソプラノ課題でまあなんとかなりそうなのですが、その後の勉強方法がまったくわかりません。幸い、全巻購入できました。  よろしかったらどういうテキストの使い方をしたのか教えていただきたいのです。もちろん380を全部消化するつもりではなく、古典作品の研究ともあわせて効率的に活用していきたいのです。新たな発見ができればと思っています。  よろしくおねがいいたします。

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noname#7978
noname#7978
回答No.1

シャランの教則本を使って勉強したことはないので、ご質問の内容とは少し違ってしまうかもしれないのですが、回答がなかなかつかないみたいなので、ロマン派の和声・印象主義の和声・現代音楽を勉強した者として、何かひと言と、思いました。 私も芸大和声を一通り勉強し終えた後、今度はシャランの和声をやってごらん、と言われたことがあります。教わっていた先生のところでは、経験としてシャランの和声課題を4,5題説いてみて、先生に「シャランの和声はこんな感じなんだよ。もし興味があったら、大学で勉強するといいね」と言われて、結局、大学ではシャランではなく、ロマン派の作品分析、印象主義の作品分析、そして現代の分析を中心に学びました。その理由は、シャランの和声を学ぶ意味があまり感じられなくなったからです。 もちろん、趣味としてはとても楽しいし、私も今、もしシャランの和声を専門的に勉強できる機械があるなら、やってみたいなとは思います。でも、和声というのは、和声課題を解くだけでは、ピアノでいうハノンやエチュードと同じです。それで、私は思いました、「実践に応用できなければ、せっかく学んでも、学んだという達成感以外は、何もない」と。 そう思って、シャランの和声を経験として4,5題解いた後は、「ロマン派の和声の変遷」というテーマを自分で作って、バッハからワーグナーまでの和声の変遷を勉強しました。その方が、自分にとってはるかに価値があることだと思ったからです。 ロマン派の和声を知りたいと思ったら、 ショパン、シューマン、リスト、ワーグナーが必須です。それぞれ和声語法は異なります。 ショパンなら、マズルカを見るといいですね。とりわけ、マズルカ1番fis-mollでは、最初のページに出てくる反復進行(ゼクエンツ)を学んでおく必要があります。そしてマズルカ38番fis-mollの中間部の反復進行も重要です(65小節目からの和声進行はDis:(5)7→Gis:(5)7→Cis:(5)7→Fis:(5)7→H:(5)7→E:(5)7→A:(5)7→D:(5)→Gis:(5)7→Cis:(5)7→Fis:(5)7→H:(5)7になっています。ぜひ、専門の指導教官に教わった分析なので絶対にあっています。ぜひ、譜面を見て勉強してみて下さい。Dis→Gis→Cisのように4度づつ上行する反復進行だということが実際の曲を通して学べると思います)。 ショパンのマズルカ一つとって、様々なことが学べます。全曲を分析してみれば、和声上の変化だけでも、様々なこと学べると思います。その例として、後期のマズルカになればなるほど反復進行が頻繁に使用される、ということがあげられます(初期のもので反復進行が使用されている曲は、1番を含めても3曲しかないです。中期になると10曲、後期は12曲に使用されています。また、様式変遷は初期9番まで、中期10番B-durから1840年に作曲された遺作のa-mollまで、後期1841年に作曲された遺作のa-mollから30番以降最後まで、です)。 また、ショパンのマズルカは1830年にフランスに行ったことによって、初期のポーランドの真に民族的なマズルカから、その民族性が次第にフランスの空気に溶け込み、サロン的な軽いものに変わっていってしまう、という様式変遷の特徴があります。「ショパンのマズルカにおける民族性の変遷」というものを分析を通して明らかにしていくことも、一つの挑戦になると思います。参考にしてみて下さい。 あとはショパンのスケルツォの1番も勉強になりますね。ワーグナーならもちろん「トリスタンとイゾルテ」の和声が勉強になります。 教えてあげられることはたくさんあるのですが、とりあげずショパンを例に挙げてみました。 印象主義の和声、ドビュッシーの和声の分析に興味を持ったときは、いつでも質問して下さいね。ドビュッシーの和声は独学では分析方法さえも分からないと思います。私も教わるまでは全く駄目でした。 独学で勉強されているとのこと、大変、素晴らしいと思います。独学で芸大和声を終えられる人はなかなかいません。これからも、どうか頑張ってくださいね! 作品分析で分からなったときは、いつでもここに来てください。 (ご質問内容と、大きくそれてしまっていたらごめんなさい) 楽理科の音大4年のlutowinnでした。

Sumi-chan
質問者

お礼

 貴重なアドバイスありがとうございます。どこかの歌ではないですが、もしもピアノが弾けたなら・・・たぶんそっちのほうに進んでいただろうと思います。詳しくは、私のHPに紹介してありますので。。。  http://homepage.mac.com/snishie/  約1年前にドビュッシーの「牧神」を演奏会で弾いて(オケでCbやっています)それまで毛嫌いしていたフランスものへの偏見がみごとに消えました。それも、約20年前、所属していたオケがドイツ物が中心で、その時期にクラシックにのめりこんだせいもあると思います。牧神の和音はスコアから拾い上げて、コードネームで書いてみたのですが、楽理的には・・・。ただ、だまされたような転調がみごとで、ドイツものみたいに数小節さきまで読めるのとちがってこれがまた新鮮。。。  実はHPをごらんになってわかるとおり、弦楽の編曲を手がけています。ほんとうはもうすこしアクの強い作品を書きたいのですが、独学の身なので無理は禁物・・・ というわけなのです。あと10年かかってもいいのでドビュッシーの語法がわかるようになりたいですね。

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