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日本の中世の大名の軍隊の構成について。

日本史の中世の大名の合戦では、例えとして真田『軍』という表記はあまりなく、真田『勢』とか『隊』や『方』とありますが、構成の列があるのでしょうか? それと、『勢』=軍勢という認識であっていますか? 回答、お願いします。

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回答No.4

用語の定義と使い方の問題ですがいずれも明確な規定はありません。 歴史学では法学や自然科学のように用語に明確な定義がありません。 曖昧で習慣的な使い方が優先されています。 「方」は大まかに分けて二通りの使い方がされています。 イ)敵味方という使い方に由来するもの 大阪の陣の記述では大阪方の中に真田氏一族がいました。 この真田氏一族を真田勢と表現します。 勢は他に影響を及ぼす力を持った集団を表します。 その主体が真田一族であった場合は真田勢となります。 一揆であれば一揆勢と表現されます。 ロ)専門的な職能集団を表す役方、番方に由来するもの 火付盗賊改方は先組に臨時に新たに増やされた業務(重大犯罪の取り締まり)を受け持つ専門の集団です。 本来は臨時職でしたが恒久的なものとなりました。 軍は「方」よりも大きな集団を指す場合に使われます。 関ケ原の戦いでは西軍東軍という色分けをして表現しています。 真田一族だけでは規模が小さいので真田軍という使い方はされませんでした。 組は何を所掌範囲とするかで所掌範囲別の集団が組として結成されました。 新選組は白虎隊のように隊ではなく組だったのは京都市中の警護という比較的広い所掌範囲を所轄する組織として結成されたためです。 江戸幕府では先組、鉄砲組、弓組などと職能に応じて色分けされた集団がありました。 隊は白虎隊のように臨時にその場限りで結成された集団を表す場合に使われます。 幕末に上野の寛永寺の境内に集結した武装集団は彰義隊と呼ばれていました。 >『勢』=軍勢という認識であっていますか? 差支えはありません。 ただし、軍勢という表現は上記しました「軍」であれ「方」であれいずれのケースでも使われます。 その一方で一揆勢や島原の乱の際のキリシタン勢などというように軍に限らず使われます。 蛇足 用語の定義が曖昧なのは、乱、役、陣、合戦、変、戦争などの用語の使い方に広く見られます。 例 屋島の合戦、源平合戦、壬申の乱 天慶の乱 応仁の乱、島原の乱、前九年の役、文永の役、弘安の役、大阪夏の陣 薩英戦争 戊辰戦争 etc

cma79458
質問者

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回答ありがとうございます。 子供の頃から歴史小説、歴史漫画本、大河ドラマでもこういった軍の構成の呼称が出てくるのですが、詳しい違いまでは分かりませんでした。 特に、軍と勢の違いについてはそれほど、大きな意味の差はないと思ってましたが、やはりあったんですね。 回答ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • ithi
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回答No.3

cma79458 さん、こんばんは。 武田信玄の軍の中の真田隊、真田勢でしょう。「勢」=軍勢というのはあっています。真田勢は武田信玄という総大将の旗下にいる一つの部隊にしかすぎません。いちいち着到状という書類でどの大将が、どの位の兵力を出したか、いちいちチェックしていましたからね。 着到状 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9D%80%E5%88%B0%E7%8A%B6

cma79458
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 軍と勢の違いは、子供の頃の自分では歴史小説の作家、歴史漫画本の原作者のその時の気分で表記してるのかと思いました。 でもちゃんと意味はあったんですね。 回答ありがとうございました。

  • kuzuhan
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回答No.2

古文書の書き方によりますが概ね「xx勢」が「軍勢」を指すとみて問題ありません。 軍勢の言い方が違うのは、それぞれの規模というか、「どの範囲を指すか」で変わってきます。 「xx方」 これは、中心となる軍勢に味方する軍勢を指します。 豊臣方というと「豊臣家に臣従・味方する軍勢」をいいます。 豊臣方(豊臣家の味方をする)の毛利勢(毛利家)のような使い方をします。 「xx勢」 武将を中心とした軍勢を指します。 この場合、多くは「家」単位です。織田勢なら「織田家の軍勢」、真田勢なら「真田家の軍勢」です。 「xx隊」 いまでいうところの小隊単位の軍勢を指します。 この場合は武将一人が率いる軍勢や別動隊・隊伍を指します。 織田勢(織田家)の羽柴隊(秀吉の部隊)のような使い方をします。 他にも種別ごとにまとめて呼称する(鉄砲隊、騎馬隊)場合もあります。 これとは別に、地侍衆や海賊衆があります。これらはある地域に支配力を持っている武装集団を指します。 川並衆や村上水軍などがこれに当たります。

cma79458
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 自分が他に気になってたという表記では、日本の各海賊の集団の事を〇〇水軍、水軍△△党といった表記があるのも印象に残ってました。 現代日本人とは違い、当時の日本人にもそういった概念があるのだと思いました。決して現代=当時の時代の人間の考えは一緒でないとも思いました。 回答ありがとうございました。

  • go_gohide
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回答No.1

軍と言うのは大将の名前で使うものではないですか。 真田幸村であれば豊臣秀吉の配下でしたから「豊臣軍の真田隊」 もしくは「豊臣軍の真田勢」と呼ぶのが正当ではないでしょうか 秀吉も信長の配下の時は「信長軍の秀吉隊」と呼ばれていたはずです

cma79458
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 歴史小説や歴史漫画本、それ以外での歴史書物では色々な呼称を使ってますよね。でも統一性がないので自分の中では、困惑してました。 外国の軍の構成の呼び名でも色々と時代により変わりますが、日本の場合はなにか独特のような感じがしてました。 でも日本でもその当時の概念があるので、外国の軍隊と比較する必要はないとも自分の中では気づきました。 回答ありがとうございました。

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