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自閉症を疑ってます

1歳0カ月になる娘のことについて相談です。 3カ月頃から、目の合いにくさは感じていましたが、成長につれそれ以外にも違和感を持つようになりました。 ・目が合いにくい(娘から見てくる事はあり、遊びの時は目が合う) ・名前を呼んでも振り向かない(他の名前を呼んでも振り向く) ・言葉を理解していない感じがする(ちょうだい等は身振りを見て渡す。いただきますで手は合わせる。取って、ポイして、〇〇何?等簡単な指示も分からない) ・模倣しない(バイバイ、パチパチはあるが適切な時にせず、思いついた時にする) ・意味のある発語なし、喃語・宇宙語あり(独り言が多い) ・要求がない(抱っこを求めない) ・スキンシップをあまり好まない ・後追いなし、人見知りはする。ママと他の人の区別はつく様子 ・思い通りにならないと反り返って泣き叫ぶ ・一本橋こちょこちょ等は声をあげて笑う ・普段から一緒に遊んでいる子の所にはニコニコ寄っていくが、髪の毛を引っ張ってしまう ・つかまり立ち、伝い歩き可能 ・睡眠障害や偏食はなく、よく食べよく眠る あまりママを求める感じがなく、淋しい毎日です。1歳半検診までにこんな感じで成長するのか?周りの子と比べても遅いので焦っています。 どこかに相談した方が良いでしょうか?

専門家の回答 ( 1 )

回答No.1

こんにちは。 まず、気にされている事項につきまして、コメントさせていただき、次に0~3歳の発達課題について説明させていただきます。現時点では、これら発達課題について、着実に支援していくことが最も重要であると考えます。 ・目が合いにくい(娘から見てくる事はあり、遊びの時は目が合う)  目に関しては、いわゆるアイコンタクト以外に、生後まもないころからの視覚環境にも依存しますので、現時点では何とも言えません。遊びの時は目が合うのであれば、遊びの種類や内容を増やすことを工夫して、できるだけ、ミラーニューロンの発達を促すのがよろしいかと思います。ミラーニューロンとは、共感に関わる神経細胞であり、将来のコミュニケーション能力の基礎となります。 ・名前を呼んでも振り向かない(他の名前を呼んでも振り向く)  話しかけられている言葉が、ある一定の目的をもって自分にむけられていることに気づき始めるのが、生後10か月頃です。他の名前を呼んでも振り向くということは、言葉がある一定の目的をもって自分に向けられていることに気づいていることになります。言葉の意味を理解して”わかることば”の段階がその次に来ますので、現時点ではそれほど気にされることはないと思います。 ・言葉を理解していない感じがする(ちょうだい等は身振りを見て渡す。いただきますで手は合わせる。取って、ポイして、〇〇何?等簡単な指示も分からない)  言葉の意味の理解は、具体物から半抽象へ、そして半抽象から抽象へと進んでいきます。これは、「物と絵カード」等を使用することで、発達を支援することができます。言葉を理解するためには、体系だった発達教育が必要となりますので、現時点でいくつかの言葉について理解していないことが、”言葉を理解していない”と直に結びつけられない方がよろしいかと思います。 ・模倣しない(バイバイ、パチパチはあるが適切な時にせず、思いついた時にする)  模倣させるには、誘い掛けのしかた等も重要となってきますので、模倣させることを意図した教育も必要です。 ・意味のある発語なし、喃語・宇宙語あり(独り言が多い)  喃語は6カ月頃から出始めますので、この点には問題ありません。満1歳を過ぎると、”意図して”発せられるようになります。”意図して”発せられているかどうか観察してみて下さい。”意図して”であって、意味がまだ整っている必要はありません。 ・一本橋こちょこちょ等は声をあげて笑う  声を上げて笑える他のことをたくさん探してあげて下さい。 ・普段から一緒に遊んでいる子の所にはニコニコ寄っていくが、髪の毛を引っ張ってしまう  ニコニコ寄っていく点だけで、現時点では大丈夫です。 ・つかまり立ち、伝い歩き可能  つかまり立ち、伝い歩きは、9カ月ころからできるようになりますので、良い点です。  0~3歳には、4つの発達課題があり、以下説明します。断片的な問題点で心配されるよりも、0~3歳にやっておくべき発達課題に力を注がれた方がよろしいかと思います。 4 つの発達の課題は、感覚の発達、運動の発達、意識(意志)の発達、ことばの発達であり、以下に説明します。 [感覚の発達] 私達が回りのことを認識するためには、感覚がになっています。視覚、聴覚、触覚、 臭覚、味覚という五感の力によって初て私達は周りのことを知ることができます。そし て、それに基づき記憶、想像、思考というより自立的な過程が形成されていきます。感覚は人間の全ての知的活動の基礎をなしています。 大脳皮質では感覚野が早くから成熟します。乳児の感覚は、まず触覚、味覚の近感覚が発達し、やがて視覚、聴覚の遠感覚が発達していきます。感覚器官からいろいろな刺激が乳児の脳に入ってくると、その刺激を利用して、乳児は脳細胞ネットワーク機能を改良し ていきます。 [運動の発達] 成長の方向は「自立」です。自立は一人でさざなことができるようになることで、 できるようになるためには運動の獲得が不可欠です。 赤ちゃんは生れる前に、子宮の中でさまざな運動をしています。人間の運動において、簡単な動きの中心となっているのが小脳で、ここには、運動野からの情報はもちろ ん、さまざな感覚野からの情報がインプットされます。 意志に基づく運動、随意運動になっていくことが、運動の発達課題となります。随意運動には、全身を使う粗大運動と手を使った細かい動きである微細運動に分けることができます。 [意識(意志)の発達] より高度な知的能力の獲得に向けて、前頭葉(前頭連合野)の発達が発達課題となりま す。前頭葉は、知性の担い手であり、情動のコントロール、意志の安定などに関係しま す。 [ことばの発達] 「ことば」は人間だけが持つ、特有なものです。人間関係を構築する上で欠かせません。 思考の道具でもあります。「ことば」の獲得によって人間の知性は飛躍的に発達を遂 げました。「ことば」の能力は、ノーム・チョムスキーの生成文法理論を1つのモデルとし て、決められたスケジュールに従って発達します。ことばを学ぶように準備された脳をもって生れてきて、適切な時期にことばに触れることが、この発達課題において重要となります。  現時点では、これら発達課題について、着実に支援していくことが最も重要であると考えます。ご参考までに、世界で最も信頼性の高い発達教育についてのURLを添付させていただきます。

参考URL:
http://www.montessori-edu.co.jp

松代 信人(@sainou) プロフィール

◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...

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