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コンテンツ産業の会社が多いのは正しいのか?
コンテンツ産業に関わる出版社やアニメーション制作会社・芸能事務所は、 分裂を繰り返すなどして数が多いイメージがあります。 これらの企業はスケールメリットが出にくいうえ、一強多弱の傾向を強めてしまうのではと思うのですが、 経済的に考えると、数が多いのと少ないのではどちらが正しいのでしょうか?
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ビートたけし、いや北野武監督によると、今のハリウッドは保険会社が牛耳っているのだそうです。保険会社は「絶対損をしない」をまず考えますから、そうすると「確実なヒット作品」を所望します。そうなればどうなるかは明らかですね。みなが知っている俳優が主演し、みなが知っている監督が作り、みなが知っているストーリー、そう「2」とか「3」とかそんなんばっかになるのです。 そういう状況では、「低予算で作られたが世界的大ヒットとなった意欲作」なんてのは世に出てくることはできません。「ロッキー」はたった1億円で製作されました。「マッドマックス」に至っては費用が安いオーストラリア製とはいえなんと300万円という自主製作映画か、とツッコみたくなるほどの低予算です。 また興行の世界は確実な成功なんて予測することができません。なぜギター侍があんなにブレイクしたのか、「フォー!!」のどこが面白かったのか、誰も説明することはできません。GLAYなんて一時期なんだかすげえライブ動員数を誇っていたのですが、あのファンはみんなどこ行っちゃったの?って思ってしまいますよね。水商売以上に水モノなのです。 そうなると大手企業方式の「万人受けするコンテンツで確実に儲ける」なんて方法は使えないわけです。アニメでも映画でも「鳴り物入りで作られた大型作品が歴史的大ゴケ」なんてザラにあります。進撃の巨人なんて前半はそこそこヒットしたのに、後半は大ゴケしちゃいました。真面目な会社なら「とんでもない低予算が大ヒットしたかと思えば、鳴り物入り作品が大ゴケするようなやくざな商売なんてやってられるか!」と思ってしまうことでしょう。ましてや、芸能ならその人のタレント性というかそういう個人の力がモノをいうことだってあるため、田代まさしさんやベッキーさんのように「コンスタントに売れていた人が不祥事一発でビジネス価値が雲霧消散」ということさえあります。ますますやくざで、真面目な大企業がまともにやる商売ではありません。 ショウビズの世界は、多様性が命だと思います。多様性がないショウビズに面白さは感じないですよね。実際、似たようなものしかないゲーム業界はもうかつての輝きを失っています。クソゲーが一杯あった時代のほうが業界全体は活気がありましたね。「スぺランカー」なんて迷ゲームもありましたからね。
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- Natt
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例えば、出版だけを見ても、三大出版社、それに続く大手出版社などあります。 そうした企業からヒットは生まれやすいのですが。 それ以外の、いわゆる弱小出版社からもベストセラーが生まれています。 他の人も指摘していますが、この業界は非常に「水もの」の業界。 企画や見せ方、表現でジャイアントキリングを起こすことができます。 逆に、大手に集約され、数が少なくなってしまえば、確かにスケールメリットは出ます。 世界にコンテンツビジネスを展開する際は有利でしょう。 しかし組織の中だからこそ淘汰されてしまうコンテンツもあります。 そうしたものに価値を見出すことができるのも、数が多いからと言えます。 コミケなどを見れば、弱小どころか、趣味の延長線上のマーケットが、世界から注目を浴びるコンテンツに成長していることがわかるでしょう。 アメリカのディズニーやWBのように、コンテンツビジネスも少数企業に集約されれば、それはそれでマーケットを牛耳るみたいなところでは有利でしょう。 たぶん、経済的にはプラスです。 しかしそれでは、新たなコンテンツの創造力が低下してしまいます。 (実際、ディズニーなども、かなりクリエイティビティは低下していると指摘されています) このバランスが非常に難しいところで、短期的に見ればコンテンツを広げる力を持った、数が少ない企業でスケールメリットを活かしたほうが経済的にプラスです。 しかし長期的に見れば、様々なコンテンツが雨後のタケノコのように生まれるような状況を、経済的にプラスととらえることもできます。 なのでどちらが正しい、とは一概に言い切れないと考えます。 ~~~個人的な考え~~~ コンテンツビジネスの一部で、フリーランスとして働いています。 そんな自分からすると…。 数が多ければ多いほど、コンテンツビジネスの業界としては、健全だと思います。 もちろん、媒体社はある程度組織でなければなりません。 しかしそのコンテンツを作成する人たちは、個人個人がフリーランス、もしくは刺激しあえる程度、数名の事務所程度であるほうが望ましいと考えます。
- mshr1962
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単純に言えば、少ない元請けと、多数の下請けに分裂したのだと思います。 元請けだけで消化できない作業を、下請けに発注という形態なので 下請けの間での競争が発生します。 腕が良ければ、すぐに次の仕事が入るし、腕が落ちれば他所に仕事を取られます。 逆に言えば、切磋琢磨で技術向上が期待できるので良いことだと思いますけどね。 もちろん元請けも企画営業力がなければ、衰退するでしょう。
補足
規模を確保しながら多様性も維持するのは難しいものなんでしょうかね。