沖ノ鳥島近辺は常に警戒態勢なの・・？

質問

先日沖ノ鳥島排他的経済水域で、台湾漁船が拿捕されましたが、日本側は常時巡視船など巡視しているのでしょうか？領海が広いので巡視船の数など監視体制は相当たいへんなのでは？

回答No.1

HAL2（@HALTWO） · ベストアンサー

常時、監視体制にあるのは巡視船ではなく哨戒機、つまり航空機によるものです。

私が住む神奈川県には海上自衛隊の厚木基地があり、ここに駐屯している P3C や P1、C130R といった航空機はいずれも本来の任務に加えて海上監視捜索任務も兼ねて運用されており、1 度飛び立つと半日ほど帰って来ません。

P3C は巡航速度 600km/h 程で 6500km 程、P1 は巡航速度 800km/h 程で 8000km 程、C130R は巡航速度 550km/h 程で 4000km 程飛行できるとされている航空機ですが、実際には哨戒空域 (海域) で速度を絞って燃料消費を抑え、より長時間飛行しているようですので、半日程は飛んでいられるわけですね。……行きと帰りに各々 4～5 時間かけるとしてどれも 1500km～2000km 先まで飛んで行けます。

P3C は厚木基地以外に配備されているものも含めて 70 機程、P1 は 30 機程、C130R は 5 機程あり、他にも訓練機等に哨戒任務を兼ねさせて運用していますので、ほぼ「常時」と言って良い程の密度で日本の EEZ (下図：Wikipedia より) を監視しています。

海上監視時の巡航形態を高度が約 8000m で速度が約 500km/h とすると 4 時間で約 100km の幅、約 2000km の長さに及ぶ海域を目視で監視できますし、Radar 監視ならば監視幅が 200km 以上になるでしょうが、「監視される側」である船は 20knt (38km/h) 近い高速で移動していても 100km 移動するのに 3 時間以上かかりますので 3～4 時間毎に同じ海域を次の哨戒機が通過するように順次哨戒機を飛ばしていれば 24 時間監視も可能になるというわけです。

海上自衛隊では日本列島周辺の監視海域を 5 つの管区に分けて管理しており、各々の管区から 1500km～2000km 進出して戻ってくる哨戒機達で日本の EEZ 全域を Cover する事ができますし、重点的に哨戒するとなれば 1 日に 5～10 機飛ばして 24 時間、穴のない哨戒を行う事も可能になっています。……全ての管区で 24 時間監視態勢を採るには海上自衛隊だけの航空機では不足していまいますので航空自衛隊の航空機も動員しなければならないでしょうが、1 管区だけの「重点監視」ならば他管区からの応援によって直ぐにも 24 時間監視体制を敷ける筈です。

航空機による監視で日本の EEZ 内を航行する船舶の動向は常に把握できていますので「これは漁船の船団だな。どうやら沖の島海域に向かうようだな。」といった事は漁船団が丸一日かけて移動できる 500km 手前ぐらいから判りますので、同海域の 1000km 以内にいて漁船団の 2 倍前後の速度で航行できる海上保安庁の巡視船に連絡すれば漁船団が沖の島海域に到達する頃には海上保安庁の巡視船も到着できるというわけですね。

海上保安庁は日本全国を 11 の管区に分けて 400 万平方 km 余に及ぶ日本の EEZ 海域を Cover しており、Helicopter を搭載したもの 6 艦を含み、沖ノ鳥島まで行ける大型 (1000t 以上) 巡視船が 12 艦ありますので、1～2 日前に「あっ、あの漁船団、沖ノ鳥島に行くようだな」と判断されればどれかの大型巡視船が沖ノ鳥島に急行して漁船団を待ち構える事ができるようになっている筈です。

因みに寄港箇所がある離島周辺や日本列島近海を Cover する 1000t 以下の巡視船も 12 隻程、瀬戸内海のような内海や港湾を管理する Cruiser 型 Motor Boat みたいな警備艇は 60 艇以上ありますので、列島領海域も多重哨戒が可能でしょうね。

お礼

ご回答ありがとうございます。

回答No.2

smi2270

とても大変でしょうねー。
日本は武装していませんが海外は海軍の船が来ますからね～。
確かに「岩」と言われればそうも見えるのですが、
周りにコンクリートをうち、波けしブロックで必死で守ってますよね。
それには理由があります。ご存知だとは思いますが。。。
あの島から何百メートル先までが「日本の領海」と、判断基準になっていますので、あれが「岩」と判断されてしまえば、日本の領海は凄く狭くなってしまいますので、海上保安庁は偵察（監視）飛行機と船で、大変ですが見回ってくれているのです。

お礼

ご回答ありがとうございます。