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日本語で借用している漢語について

fujic-1990の回答

  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.4

 一口に「中国語」とお書きですが、現在、同じ漢字でも、中国の地域地域で読み方というか、発音というか、全然違いますよ。  日本語の標準語と方言どころではない、大きな違いがあります。  というのは、(NHKの特集の受け売りですが)漢字はもともと「王」と「神様」との交流のための図だった(だから発音はない?)のが、王朝の交代や領土の拡大にともなって、中央の意志を明確に理解させるために一般化(文字も増え、地方の役人にも意味がわかるように)されたものだからです。  つまり、意味が伝わって、地方が書かれた命令を実行できればOK、というものだったので、「発音はどうでもよかった」わけです。  で、地方ごとに、その地方の言葉にあわせて勝手読みしたので、発音はまったく違ってしまいました。  余談ですが、そういう歴史があるので、中国人は同じ漢字を見ても違うように発音すること(違う発音をされてしまうこと)に慣れてしまっているので、名前も、例えば「毛沢東」を日本人が「もうたくとう」と読んでも気にしません。  逆に、あちらはあちらで、日本人の名前を好き勝手に読んでいます。  韓国人は「金大中」を「金 大中」と分けて表記されることサエ嫌います。もちろん名前は韓国式に発音しないと怒ります。   閑話休題(話は戻りますが)、  その地域の別々な発音が、時代ごとに日本に伝わってきました。感じとしては、漢と日本がつきあえば「漢音」が、呉とつきあえば「呉音」が伝わる、という具合でした。  それが日本での「音」が違ってきた大きな原因です。  が、それ以外にも、異国「日本」とは風習も音も違うわけですから、読みが違ってしまいます。  これもある本の(わかりやすい音訓話の)受け売りですが、例えば「鮪」という字が伝わってきたとき、日本人はチョウザメなんて知らないわけです。見たことナイ。  中国人の書いた物を読んだり話を聴くと、「どうも大きな魚らしい」「大きな魚?」「じゃ、マグロだな」的に勝手に「発音(この場合は訓)」を作ってしまったりもしました。  また、例えば日本では占いにアユを使っていました。  で、「鮎」は(日本人もナマズは知っていたハズですがたぶん調べもせず)、「占いに使う魚なら、アユだろう」という発想で「鮎」を「アユ」と発音する、てな具合でドンドン変わってしまったわけです。  で、はっきりと音訓が区別されている漢字ならまだ分かり易いのですが、音だか訓だか分からないような漢字もあります(今パッと思い出せません)ので、そのあたりが、質問者さんの混乱の元になっています。  まあ、漢字の「音」についての歴史的な流れとしては以上の通りです。

Rozsy
質問者

お礼

こんにちは。 すごいです! 北京官話、広東語、閩南語が各々発音が異なることは知っていましたが なぜ異なるのかといった経緯は全く知りませんでした。 どうも有難うございました。 大変勉強になりました。

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