低気圧の発達

低気圧が北海道の東で発達することが繰返されていますが、何であんな寒いところで発達するのでしょうか? 海からの上昇気流があ...

kagakusuki さんからの 回答

  • 2015/03/14 12:24
  • 回答No.3
kagakusuki

ベストアンサー率 51% (2545/4948)

 北半球では北の方は気温が低く、南の方は気温が高くなっています。
 そのため一般的に言って、北方で生じた気団(大きな空気の塊)は温度が低く、南方で生じた気団は温度が高くなります。
 この温度が異なる気団同士が接触すると、その温度が異なる空気が接している所が前線となります。(温度が異なる空気の塊同士が接している境界面が、地面に接しているラインの事を前線と言います)
 この前線の所では温度の低い空気と、温度が高い空気が押し合いへし合いしている訳ですが、例えば押し合う力が拮抗していて、暖かい空気と冷たい空気との間に動きが見られなければ、その前線は停滞前線という事になります。
 しかし、2つの気団の境界に動きがない事は稀で、2つの空気の塊が接している前線の中で、ある部分では南方の気団が北方の気団を押しやって、南方の気団の一部が北方に入り込んだり、また別の部分では逆に北方の気団の方が南気団を押しやって、北方の気団の一部が南方に入り込んだりします。
 そのため、前線が仮に最初は真っ直ぐだったとしても、時間が経過しますと揺らいで波形の様な形になって来ます。

 処で、地球は西から東に向かう方向に回転しており、その回転する周期は地球上のどこでも24時間であり、「極地は1回転するのに12時間で済むのに、赤道では36時間かかる」などという事はありません。
 一方、地球は球形ですので、低緯度の地点が回転する際の円周の長さは長く、高緯度の地点が回転する際の円周の長さは短くなります。
 回転周期は同じであるのに、その回転によって動く距離が異なるという事は、地上の物体が地球の自転によって移動する速度が、緯度によって異なっているという事であり、低緯度地帯にある物体の移動速度は速く、高緯度地帯にある物体の移動速度は遅くなります。
 これは空気の場合も同じ事で、北半球の場合、南方の空気の方が東に進む速度が速くなっています。
 そのため、北方の気団が南下するか、あるいは南方の気団が北上する事により、南北の気団が衝突した際には、南方の気団の方が北方の気団よりも東に進む速度が速くなり、南方の気団の中の空気は北方の気団の中の空気に対して東に進み、北方の気団の中の空気は"南方の気団の中の空気に対して"西に進んでいる事になります。

 その状態で、南方の気団が北方の気団を押しやって、南方の気団の一部が北方に入り込むと、北方の気団を押しやった南方の気団の一部分は北に出っ張った形となり、その出っ張り部分の中の空気は北方の気団北方の気団の中の空気に対して東に進んでいるのですから、出っ張り部分の東側の縁で温かい空気が冷たい空気のある方向向って流れる事になり、温かい空気が冷たい空気の上に乗り上げて温暖前線が生じます。
 又、南方の気団の一部が北に突き出た出っ張りが生じるという事は、温かい空気が北に向かって流れるという事なのですから、出っ張りの先端でも北向きに流れている温かい空気が、北方の気団の冷たい空気の上に乗り上げて上昇気流が出来る事になります。
 出っ張りの西側の縁では、一見すると温かい空気が東に向かって流れる事で下降気流が生じる様にも思えるかも知れませんが、そうではなく、温かい空気が北向きに進む流れもありますので、下降気流とはなりません。
 只、出っ張り部分の空気には東向きに流れる成分もあるため、出っ張り部分の西側の縁では北方の気団を押す力が弱くなり、押す力が優勢になった北方の気団が、南方の気団の出っ張り部分の方に進む事で寒冷前線(上昇気流を伴う)が生じる事になります。
 一方、押しやられた方の北方の気団は押し込まれた箇所で凹んだ形になる訳ですが、北方の気団の中の空気は南方の気団対して西に向かって流れていて、その空気の流れが凹んだ形に沿って流れる事になるのですから、北方の冷たい空気は凹みの辺りで左にカーブしながら流れる事になります。
 先述の通り、凹みの西側では北方の気団が押す力の方が優勢となって東に向かって進む事になるため、結局、凹みの部分では左回りの渦が生じる事になります。

 この様にして北方の冷たい気団と南方の温かい気団が接する所では、2つの気団の境界に凹凸が生じ、その中で南方の気団が北方に突き出している部分では、上昇気流と左回りの渦が生じて低気圧となる訳です。

【参考URL】
 バイオウェザーサービス > コラム > お天気豆知識 > 温帯低気圧とその一生
  http://www.bioweather.net/column/weather/contents/mame065.htm

 山賀 進のWeb site > われわれは何者か-宇宙・地球・人類- > 第2部-3- 大気と海の科学/第10章 低気圧 > http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/teikiatsu.htm
お礼コメント
noname#234314
ご回答ありがとうございます。
そうしますと、低気圧周辺の温暖な空気が、北上して寒冷な気団と接触することによって低気圧がオホーツク海で発達する、と考えてよろしゅうございましょうか。
投稿日時:2015/03/17 09:26
この回答にこう思った!同じようなことあった!感想や体験を書こう!
この回答にはまだコメントがありません。
あなたの思ったこと、知っていることをここにコメントしてみましょう。
関連するQ&A
  • 冬目立たぬ気団がなぜ日本上空通過で超低気圧に発達? その他(学問・教育)

    2014/12/17 天気予報で明日は北海道で96*hPaの双子低気圧が吹雪、海上には50m/sの突風を予測した。なぜ低気圧が日本の上を通っただけで、こんなにも低気圧に発達するのか訳が分からない。周囲にはこれといった高気圧も低気圧もない。発達の理由がわからない。  出だしは16日九州の南海上で1006hPaの低気圧だという。大体この気圧値は私の知る低気圧ではない。高気圧と低気圧は絶対値ではなく相対的に、差分の凸を囲んで名づけると知っているが、それにしてもなんで北海道に行くと気圧が下がっていくのだろうか教えてほしい。意外すぎる。...

  • 冬の低気圧はなんで騒がないんですか? 防災 ・災害

    北海道に945hpという大きな低気圧が あるんですが何で騒がないんですか? 台風シーズンの945はすごい騒ぎますが、、、。 やっぱ東京に上陸しないからですか?...

  • 低気圧の位置について その他(学問・教育)

    まったくの素人の単純な質問です。 寒波が下がってきて北から寒風が吹くとき 多くの場合、低気圧が北海道の北東で 発達して、時としては停滞して冬型の気圧配置が 続きます。そのために新潟に雪が降り続くようです。 なぜ、低気圧が好むのが北海道の北東であるのか 疑問に思います。...

  • 台風14号の進路予想で 防災 ・災害

    台風14号が、北海道を抜けたあと、再び暴風警戒域が復活するような予想針路図になっていますが、14号は北方領土付近で再び発達する事なんてあるんでしょうか??また、過去に台風が北海道付近で再び発達することはあったのでしょうか??...

  • 北海道でボディボードは無理? マリンスポーツ

    北海道在住の者です。ずっとボディボードをやってみたいと思っていて、今年こそはぜひぜひやりたい!と思っています。 でも、私は北海道しかも日本海側の海しか距離的に行けないんです・・・;夏でも寒いし、ボディボード向きの土地ではないですよね?だからといって遠征するお金も時間もありません。やはり、北海道住みの身でボディボードをしたいと思うこと自体無理・無謀なのでしょうか。 ご意見・ご指導お願いします。...

ページ先頭へ