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痴漢冤罪事件について
捜査する警察や検察も人間ですからミスはするかもしれませんが、誤認逮捕をしてしまったことによってその人の人生や社会的立場を大きく狂わせることになるので、許されないことだとおもいます。 しかし、痴漢冤罪を減らすためにできることとは、何だと思いますか? ちなみに、痴漢の冤罪事件の年間件数、冤罪を訴えるために裁判に発展した年間件数、それに勝訴した年間件数などのデータがありましたら教えてほしいです。
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痴漢冤罪を減らすには、 ・令状主義に基づく、手続きを厳密に行うこと ・取調室の録音・録画を行うこと ・防犯カメラなど、客観的証拠が得られるシステムを作ること です。 まず、令状主義ですが、今の日本の現行犯逮捕というのは、実はかなりいい加減です。痴漢は現行犯が原則ですが、痴漢冤罪を抗弁するためには、逮捕される前に誤解を解く必要があります。しかし、被害女性が容疑者に「痴漢したでしょ」と聞いた時点が逮捕なのか、一緒に駅に降りた時が逮捕なのか、駅員に引き渡された時なのか、警察に引き渡された時なのか、明確になっていません。 たとえば、駅員に引き渡された時点では「逮捕」の要件を満たしていない、ということであれば、駅員が事務所に連行しようとするのは監禁罪に問われますし、女性が「痴漢したでしょ」と声をかけたなら、行為の確認がどのように為されたのか、が問題になります。 しかし、裁判ではその部分が争われること自体がほとんどなく、やった・やってない、の水掛け論になりやすいのです。 また、警察が容疑者を連行する場合でも、この時点で逮捕ではない、というときもあります。そうなると弁護士の接見を妨げるのは違法ですし、逮捕令状の発行も何の証拠を要件とするのか厳密性に欠けます。 また、逮捕した後の拘留も、犯行を認めれば短時間で送検して問題が無ければ釈放されますが、否認していると、いつまでたっても釈放されません。 これでは、冤罪が認められたときに、著しく不利になります。 最低限でも、身元を確認し、証拠隠滅や逃亡の恐れがなければ24時間以内に保釈できるはずです。しかし、痴漢は証拠がほとんどないため犯行の自供によるしかなく、警察は「自白させる」自信があるため、ずるずると拘留期間が伸びていくのです。 その現状を客観的に検証するためにも、取り調べの全記録の録音・録画が必要です。 最後は、有効な客観的証拠システムを作ることです。防犯カメラが有効という話もありますが、ほかにも有効なやり方があるかもしれません。
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- eroero4649
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>痴漢冤罪を減らすためにできることとは、何だと思いますか? 痴漢が減ることでしょうね。痴漢冤罪を訴えながら、再犯でとっ捕まった人はあの植草克秀氏を始めとして何人かいます。そうなると私なんぞは「その最初の冤罪事件とやらも、本当に冤罪だったのかね?」と思わずにはいられません。 「痴漢えん罪被害者救済ネットワーク」というところによると、少し古い資料ですが1990年からの10年間で痴漢をしていないと訴えているにも関わらず裁判にかけられた人たちがおよそ200人いるということです。 単純計算すれば、全国で年間に20件ほどということになろうかと思います。 んで、強制わいせつ行為の認知件数が年間約500件ということですから、約4%ということになりましょうかね。単純にいって、痴漢でとっ捕まるやつの25人に1人くらいは冤罪かもしれないってことですね。これはあくまで駅のホームなんかで痴漢でとっ捕まってるやつベースです。捕まらないで痴漢を成功させている人はカウントされません。 痴漢冤罪で勝訴した人となると、難しいですね。昔それで勝訴した人がいて一躍「痴漢冤罪被害者の星」としてマスコミにも多く登場しましたが、この人、前述の「再犯でとっ捕まった」例に当てはまってしまいました。電車の中でスカートの中を盗撮したと居合わせたサラリーマンに取り押さえられ、慌ててその場で携帯電話をへし折った(!)のですが、データ復旧したら盗撮写真が出てきたそうです。確かそれで痴漢冤罪被害者の会を除名されたと思います。この事件がきっかけで痴漢冤罪ってのは一気に下火になりましたね。 他のすべての刑事事件も含めて、裁判で起訴されると我が国では90%以上が有罪となります。どこをどう見ても無罪としか思えなかった東電OL殺人事件のゴビンダさんも一審で無罪となったものの二審で有罪、さらに最高裁でも有罪が確定してしまいました。私は東電OL殺人事件のルポを読みましたが、勤務先に残されたタイムカードの時間から推定しても犯行時間に間に合わないのに有罪にされるんだから、起訴されたらアウトの国なんだなあと思いましたよ。 ここから先は個人的意見になりますが、痴漢冤罪を防ぐのは簡単だと思いますよ。両手を上げておけばいいのです。カバンは肩ひもがついているものを使えばいいでしょう。ピークの小田急線のようなすごい満員電車でも、手を自分の前にクロスするようにしておけば、もし隣のねーちゃんが「この人、痴漢です!」って言い出しても「姉ちゃん、俺の手はさっきからここにあるけれど?」と両手をヒラヒラさせりゃいいのです。 私個人は肩掛け式バッグを愛用して、満員でもなるべく荷物は網棚に乗せ、乗せられないなら自分の前に持っていって安全のためにもつり革につかまりもう一方の手もそのつり革の手に添えます。そうすりゃ隣のねーちゃんが「痴漢!」といっても「それは俺のどの手の仕業なのか教えてくれるかい?」っていえます。 他の男の痴漢冤罪のことは、悪いけど知ったことではありません。自分の身に降りかかる火の粉くらいは、自分で払いたまえ。
お礼
回答ありがとうございます。 たしかに、痴漢が減ってくれないことにはこれからの痴漢の冤罪件数も減らないですよね。
お礼
回答ありがとうございます。 とても参考になりました。 やはり、自白調書だけでは不十分だと思うし、録音・録画はこれからの冤罪事件を防ぐためにも必要ですね。