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「竹帛に垂る」とは
歴史に名を残すことですか?
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そうです。 とだけではナニなので、補足しますと、中国で紙が発明される以前、文書は「竹帛」は竹簡(竹を削ったもの)または絹に書かれていたことに由来する言葉で、「竹帛」=「書籍」の意味です。 中国では、王朝ごとに「史官」という役職がアリ、その人が事実を記録し、それに基づいて次の王朝が前の王朝の「歴史」を書いたんですね。 (司馬遷も史官で、正しいと信じたことを正しいと主張して、宮刑に処せられています) 史官は記録するとともに、重大な出来事があると、朝廷のそれ用の場所に、例えば「宰相の甲は、忠臣乙を殺した」というように書いた絹を垂らして、世間に事実を告示したんだそうですよ。 権力者甲は忠臣殺しをしたように記録されては困るので、そう書いた史官を殺したそうです。ところが次の史官もそう書いた。また史官を殺した。また次の史官もそう書いた。甲は史官を5人くらい殺した後、諦めたそうです。 とりあえず、そういう信念の史官の手で書かれた正確な史書が竹帛に書かれたので、「竹帛」。オリジナルが垂れたので「垂れる」なのか、教訓を垂れるの「垂れる」なのかわかりませんが、名を後世に残すことを「名を竹帛に垂れる」と言います。
お礼
興味深く読ませて頂きました。ありがとうございました。