- 締切済み
過剰生産と価格破壊について
過剰生産により影響する値段(売値)とコスト(生産費から宣伝・広告など)について教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
- marjoram
- ベストアンサー率65% (13/20)
回答No.1
トマトを月に5,000個出荷している農家を考えてみましょう。この農家はトマトの生産をもっと増やすべきかどうか思案中です。 今は5,000個生産していますが、仮に1個余計に作ったなら総費用(トマトの生産に掛かった全費用の1ヶ月分)がどのくらい増えるかを考えます。もし追加した1個分の費用より1個の売値が高ければ、農家はトマトを増産した方が儲けが大きくなることが分かります。 一般に、ある商品の供給量は、上述のように、生産に必要なコストと密接な関係にあります。しかし、1個余計に作る場合も、トマトの広告・宣伝費が以前と変わらないなら、これらの費用については、トマトの供給量を決める生産者の決定にほとんど関係がありません。 さて、今月は天候に恵まれ、各農家ではトマトを予定していたよりずいぶん多く収穫できた、つまり生産過剰になってしまったとしましょう。 トマトの売値(と買値)は、商品の需要と供給を反映して市場で決まります。豊作の場合、通常、トマトの価格は下がります。安くなれば、生産者は出荷を遅らせるので供給量が減少し、消費者はもっと買うようになるので需要量が増加し、需給が一致するように調整が進みます。 このように、ある商品が過剰生産に陥ると、価格(売値)は通常下落し、需要量は増加しますが、その要因が天候のように一時的なものであれば、元の価格(と需要量)へ次第に戻っていくものと考えられます。 一方、生産技術の革新や関税の引き下げ(貿易の自由化)のように、供給過剰の要因が恒久的なものであれば、価格は元へは戻りません。
お礼
回答して頂いたのに御礼が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。回答有り難うございました。