信濃路と真田一族
本州のほぼ中央に位置し8県と境を接する長野県ですが、この立地条件と険峻に囲まれた可住面積の少なさ故に、信濃と呼ばれた古来より大勢力の出現と蟠踞を許しませんでした。
当地を旅する時、関東の沃野とは明らかに違った風景を散見する事となる・・、そんな信州に育まれた小豪族の1つが六文銭で世に名高い真田一族。
さて年明け早々に始まったNHK大河 「 真田丸 」 、御存じ三谷幸喜氏脚本のドラマですが、彼の前作 「 新選組 」 は正直疑問符が付く出来栄えだった、さあ今回はどうだろう・・と2~3回観た感想を申し上げれば、どっこいこれが結構面白い、安易に笑いを取ろうとするのはまあ彼の癖でそれはいいとして、久し振りに1年間お付き合い出来そうな大河ドラマに出会えたとの印象です。
そんな当作でスポット・ライトを浴びる中の一人が幸村の父真田昌幸、まあこの昌幸という武将ほど食えぬお方も少なかった、ただ戦国期を通じ恐らく有数の局地戦の名人といって差し支えない、他方武田家滅亡後四方を大国に囲まれたあの状況下に於いて、上杉を欺き・徳川を翻弄し・北条を手玉に取った他、ありとあらゆる手立てを尽くして遂に本領を守り抜いた ( 勿論関ヶ原以前の話です ) 、その手腕は高く評価されて然るべきでしょう。
その一方で、武田2代・・特に落ち目となって以降の勝頼に尽くし抜いた忠義と、その後巡り合い終生その肖像画を拝んだとされる豊臣秀吉に見せた可愛げもまた、彼のもう一面を表す本当の姿だったろうと思います。
ところで何故真田ばかりが特別なのか・・、その疑問に私としてはこう答えたい。
1つには関ヶ原・大坂の陣を通じ今に至る歴史とロマンに名を遺した事、次いであの大乱世を生き抜き真田の名跡を遥か後世にまで脈々と伝え続けた点、言わば昌幸・幸村そして藩祖信之の分業であったそのどちらか一つが欠けても、或いは真田の高名は無かったのかも知れません。
そんな信濃路に思いを馳せる時、苛烈な気候・地理的条件の厳しさと同時に、神から大きな恩寵を受けた素晴らしい大地に或る種の羨望を禁じ得ない私もおりまして、ちょっと思い付くだけでも安曇野・上高地・軽井沢に木曽、それ以外にも数々のスキー場に温泉、これほど観光資源に恵まれた都道府県も少ないでしょう。
前置きが長くなりましたが、信濃路・真田一族に関し、皆様の御意見を賜りたいと存じます。
お礼
自らなのですか。 僕が読んだページでは、家康に言われたと書いてあったので、びっくりです。