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弁理士をキャリアアップの手段とすることについて
弁理士をキャリアアップに選択するかどうかについて質問させてください。お願いします。 私は化学メーカーで研究開発を行っています。現在2年目で大学院修士卒です。 入社して日が経ち、周りの環境がよく見えてきたこともあり、将来のキャリアについて深く考えるようになりました。 そこで、知的財産に少なからず興味があり、弁理士資格取得を考えています。 以下のような理由があります。 ・現在配属する部署は、研究から営業に異動するケースがあり、その対抗措置となる資格がほしい。いざとなれば転職したい。 ・現在の部署配属に不満がある。異動したいが、異動先の候補は残業が月100超。 ・社内知財部に弁理士が少ない。売上3000~4000億規模のメーカーだが、弁理士は2~3名。 ・研究で出世するのは限界があり、会社全体の経営に関われる知財部への異動を考えている。研究であっても年を重ねればいずれマネジメント主体の業務になるため。 ・新しい技術に触れたり評価することが好き、法律の勉強に関心がある。 ・現在の会社がホワイト企業なため、特許事務所は考えていない。しかし、他社大手メーカーの知財部には興味がある。 以上が理由と現状です。 現在は、来年4月から弁理士対策塾に通うことも考えていて、その導入として知財検定2級を受験予定、勉強しています。幸い、毎日2時間は自習する時間ぎあります。 キャリアアップとしては、大学に戻り社会人博士をとることも考えました。しかし、会社は博士取得を推奨しながらも、出世には繋がりません。活かす場も少ないです。 部署異動については上司に伝えてはいますが2~3年かかるイメージです。意思決定となる書面は未提出です。 長文になりましたが、将来に対する不安が強く、迷いもあります。 上記の内容にアドバイス頂けないでしょうか? 宜しくお願いします。
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- IPmemberabroad
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>研究から営業に異動するケースがあり、その対抗措置となる資格がほしい。 ちなみに、リーマンショックのときに、私は弁理士持ってましたが技術部署への異動を言い渡されましたよ。知財部門はコスト部門だから不景気の時に人を減らせってなったんですね。幸い今は知財に居ますが。技術営業に行った人も居ます。 あと、弁理士試験に合格する学生や新卒1年目2年目の社員も結構知ってますし、知財希望で来る修士の学生とかほとんど弁理士試験勉強してますって感じで、試験勉強からのPRは、学生レベルになってしまうんですね。その上、難化したので、今からだと、比較的うまくいくケースでも、3-4年で受かればいい方でしょうし。 そうなってしまうと、異動した後って結構大変です。実務は知らないし、新卒でも基本的な特許法は知っているし、依然やっていた技術分野の担当者になれればいいですが、なれなかったら優位性が余り見出せず苦労します。 異動してから目指すなら全然OKですが、実務知らない弁理士資格なんてほとんど武器にならないので、やめときましょう。やることがないからPR材料にしたいという程度なら、知財検定2級とって、今1級目指して、知財に異動したら弁理士試験も目指すつもりですとでもいっておけば十分です。 まずは、何のために目指すか整理された方がいいですよ。特許沢山出して、知財部門の人と仲良くなって意見聞いてみたら、どうですか?上でも書きましたが、コスト部門なので、人員増は認められにくい部署です。
- IPmemberabroad
- ベストアンサー率33% (1/3)
>それでも弁理士資格をもつのは無謀でしょうか…難解な質問ですみません。 博士を取るのと同じといえばわかりやすいでしょうか。 博士があっても評価されないことがあるのと同様、弁理士をとっても評価されないことが珍しくないのが現実です。 大学での研究がそのまま企業で使えないのと同様、弁理士試験の机上の勉強はそのまま実務で使えないことが多いです。 特許を出されたことありますでしょうか?弁理士試験は法律オンリーですが、特許の書類は、法律的な要素はほとんどなく、あっても、実務をやっていれば自然と身に付くぐらい極めて限られたものです。 実務側はその事情を熟知してますので、実務経験がない弁理士合格者を採用するのはリスクになるのです。 また、大手企業で弁理士が数名しかいないとなると、知財部門の人数は少ない(各年齢で平均1人程度でしょうか?)ことが容易に想像が付きます。弁理士に合格しても、投稿者と同年齢層の人材がいるとなると、組織の年齢分布の都合から知財部門への異動が認められない可能性が十分あります。 博士と同様、弁理士も取得に時間も金もかかります。 無駄とはいいませんが、大変リスクがあります。 知財部への異動を考えるならば、特許を沢山出したり、他の技術者の特許活動をも活発化させて技術部サイドで特許活動を活発させて知財部から覚えてた方が確実です。試験勉強の人材よりよっぽど評価されます。
- thessalonian
- ベストアンサー率18% (23/125)
「年を重ねればいずれマネジメント主体の業務になるため。」とお書きになられていますが、 企業でキャリアアップというのは部下を持ち部下に仕事をさせることです。自分の仕事は部下のマネジメントです。したがって、キャリアアップの程度は部下の数と部下の仕事の大きさで決まるものです。知財部に移られても、いずれは部下を持ち部下に仕事をさせるマネジメントの仕事をすることになると思います。それがいやなら起業されるのがよいと思います。
- IPmemberabroad
- ベストアンサー率33% (1/3)
企業内弁理士です。 資格に非常に幻想を抱いており、隣の芝は青いの典型です。出世できると思っているなら大間違いなので、再考するべきです。キャリアアップという表現に大変違和感を感じます。キャリアチェンジでしょう。 出世が動機みたいなので失敗・後悔する可能性大です。まず、未経験として移動するわけで新卒プロパーと比較すると、かなりハンデです。そして、人員配置は人不足のところに行なうのが組織の常ですから、以前の分野を扱える保証は全くなく、扱えても頻繁に扱う分野が変わる世界です。 ・現在配属する部署は、研究から営業に異動するケースがあり、その対抗措置となる資格がほしい。いざとなれば転職したい。 → 知財部でも異動はあります。実務未経験者が弁理士として転職しても年収は大幅ダウン(初年度維持されても実力主義なので翌年は下がる)。最近流行のケースは知財部門の子会社化です。そうなると、子会社でのトップにしかなれません。 ・現在の部署配属に不満がある。異動したいが、異動先の候補は残業が月100超。 → 知財部で不満が出ない保証はありません。 ・社内知財部に弁理士が少ない。売上3000~4000億規模のメーカーだが、弁理士は2~3名。 → 要注意。合格して登録してないだけの可能性があります。私の勤務先でも合格しても登録してない人が半数以上居ます。知財部員に確認しましたか?そんな企業は珍しくありません。登録費用が年18万かかるからです。 http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/newberisi/06_gijiroku.pdf ○長澤委員代理(中澤様) 長澤の代理で来ています中澤です。 キヤノンでは 35、36 人ほどの有資格者がおります。ただ、この中で実際に弁理士登録をしているのはそのうちの約半分ぐらいです。それはうちの会社が費用を負担するとなると、弁理士としての業務をやっていただくということになります。それこそ面接審査に参加するだとか、そういうことがしっかりできる人たちをそういう業務に当てていくということでございまして、全員分を負担するのは、登録料が高いこともありましてなかなかできないという現状もありますということを御理解いただければと思います。 ・研究で出世するのは限界があり、会社全体の経営に関われる知財部への異動を考えている。研究であっても年を重ねればいずれマネジメント主体の業務になるため。 → 知財の方が限界があると思います。経営に対して関われません。幻想です。事業部にいった方が上にいけます。知財部出身は役員になれない企業のほうが多いはずです。 ・新しい技術に触れたり評価することが好き、法律の勉強に関心がある。 → 技術に触れるといっても文章での世界です。実務は法律はほとんど使いません。 ・現在の会社がホワイト企業なため、特許事務所は考えていない。しかし、他社大手メーカーの知財部には興味がある。 → いまどき合格者は珍しくないので、未経験では、そうそう採用されません。 下に知財部長が弁理士持ちなんて書いてありますが、そんなことありません。社内に弁理士いるが、実力がある無資格者が部長になるなんてよくあります。
お礼
ありがとうございます。 キャリアチェンジで間違いありません。全くその通りです。他の方へのお礼文にも書きましたが、私の所属する事業体は不採算で今後どうなるか分からないという懸念があります。部署異動は希望できるので、そのアクションが弁理士より先なのですが、すぐに異動できる場合もあれば、出来ない場合もあります。なにかしなければ危ないという危機感からきています。 それでも弁理士資格をもつのは無謀でしょうか…難解な質問ですみません。
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
まあ、メーカーで在職中だからこそ弁理士に挑戦して、研究職からの異動先として知財部門にかためる、という戦略は有用だと思います。 ただ、知財部長など、会社で知的財産に関する訴訟や問い合わせの窓口となる人物は、弁理士資格を有することが「昇任できる大前提条件」ですので、知財部長までなれればいいや、という意味で「転職しないからこその弁理士資格取得」というのは一つの安全策です。 また、研究職のままでは、研究部門の長になれるとしても、何年かに一人ですから、それならば開発職・技術営業職での経験を積んで、そこでの実務経験から転職先を広げる、という戦略もあります。 なお、弁護士ほどではありませんが、付記弁理士となって「特定侵害訴訟」で関わった弁護士さんと実力を見込まれて、「あなたなら組んで安心できる」という弁護士事務所ができたら、ご自身も弁理士として独立してどこかの法律事務所付きか提携かで生き残っていく、という実力勝負の道もありますね。 最後に、マネジメント主体といっても、人事権や予算配分の権限がある「管理職」と、研究技術を突き詰めていくための「フェーロー」という2つのマネジメント要員がいるはずのですので、それはしっかり先輩の生き方や選択を知っておいて、その上で自分の選択肢を広げられるような準備をなさってください。
お礼
ありがとうございます。 いまは研究ですが、いずれ営業や 事業部に移るときがあります。 また根底にあるのは、現在の所属事業が入社前から不採算であり、このまま純粋に働いていては危ないというものがあります。 アドバイス頂き、弁理士資格取得に向けて正の部分が見えました。ありがとうございます。
お礼
ご助言ありがとうございます。 確かに選択について深く考えるべきだということは分かりました。 ただ、私の会社は少し特殊なのか、新卒で知財には配属されません。みな研究したくて入社し、知財部は30歳以降で異動された方で構成されています。 どちらにせよ、現状を変えるという意味では、知財検定2級は受けて合格を目指すとして、その後は異動希望で同じ開発でも別部署へ行くのが良いかもしれません。